スペイン北西部カタルーニャ地方の郷土料理。パスタをパキパキ折って「まず炒める」のがポイント。お米で作るパエリア同様、茹でずに加えてスープをたっぷり吸わせます。
乾燥パスタを折る、乾燥したまま炒める、ちょっと珍しい調理を楽しんでください。茹でて使うより、炒めず使うより、仕上がりの食感が違います。
鍋にA トマトピューレ100g、コンソメ小さじ2、塩小さじ1/2、湯300ccをあわせて煮立てます。タラをひと口大にカットしてを加え、スープを作ります。 煮たてながら浮いてきたアクを軽くすくっておきます。見た目の濁りは味の濁り。でもアク取りをやりすぎると旨みまで取ってしまうので、ほどほどに。
フライパンにオリーブオイル・有頭エビを加え、ゆっくり加熱。エビの頭を軽く押しながら焼き、全体の色が変わったら一旦取り出します。 素材を美味しく焼く為にはオイルをしっかり温めてから焼くのがセオリーですが、今回は逆。冷たいオイルに入れて加熱し、エビの旨みがオイルに溶けだすようにします。
スパゲティーはそのままでは調理しにくいので、両手でポキポキ、2cm幅に折ります。これを茹でずにそのまま、炒めちゃいます。 エビの旨みをたっぷり吸った極上オイルが入ったフライパンへバサッと入れ、オイリをからめながら炒めます。香ばしく色付き、ちょっと焦がしちゃったかな?と思うくらいまで、しっかり炒めます。
予め鍋に準備しておいたスープをジュッと加え、エビをトッピングします。 ジュッといわせるのも美味しさのポイント。あつあつスープの方がパスタに浸透しやすいので、フライパンの中の温度を下がらないように。スープが冷たくなっていたら、加える前に再度煮立てておきましょう。
蓋はせず、中火でグツグツ煮ます。7分ほどすると程よく水分がなくなってきます。 スパゲティーの茹で時間を確認し、5分より短い場合は湯の量を減らし、9分より長い場合は蓋をして調整してください。
火を止めて粗熱をとります。 ホワイトマッシュルームは薄切りに、ルッコラは3cm幅にカット。仕上げにパエリアにトッピングして出来上がり♪
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加瀬 まなみ
スペイン料理研究家
埼玉県熊谷市出身。両親在住時スペインにて家庭料理を学び、スペイン料理を中心に料理研究家として活動。メディア・イベント出演、出張シェフ、撮影監修、料理教室、レシピ開発のほか、All Aboutスペイングルメガイド、ippinキュレーターなど執筆活動も行う。 全国タパス選手権 2023年 優勝 審査員最高得点賞 受賞 著書:フライパンひとつでできる絶品パエリア(TATSUMI MOOK)、5分でできた!シリーズ 全7冊(角川SSC)、2stepレシピお米でつくるたのしいごはん(東京地図出版)、月刊いちばんやさしいスペイン料理(miilマガジン)ほか