きれいなバラ色の切り口にするコツ
ローストビーフは伝統的なイギリス料理で、牛肉の塊をオーブンなどで蒸し焼きにしたものです。日本ではパーティ料理、クリスマス、正月のおせち料理ですっかりお馴染みになっています。ローストビーフは味も美味しいですが、切り分けた時のバラ色の切り口がとても魅力的ですね。熱を通しつつきれいなバラ色に仕上げる、これがローストビーフを作る時のポイントでしょう。
ですが、「熱を通しつつバラ色の切り口を作る」これには熟練の技が必要です。前回は上手くいったけど、今回は熱を通しすぎて色が悪くなった・・・固くなっちゃった・・・そんな事もままあると思います。そんな悩みをお持ちの方にお勧めなのが炊飯器で作るローストビーフです!
牛肉は表面を焼けば、中は生でも基本は大丈夫です。牛タタキが食べられるのは表面を焼いて殺菌しているからです。ローストビーフの場合、牛タタキと同じく表面を焼きますが、肉の内部の温度もある程度上げるところが違います。そのある程度、温度を上げるという工程が難しく、フライパンで作ろうとすると、かなりの慣れが必要です。そこで登場するのが炊飯器です。
炊飯器の保温機能を活用すれば失敗しらず!
ご存知の通り、炊飯器には保温機能がついています。炊きあがったご飯を70℃前後で保温できるので、表面を焼いた牛肉を入れれば、肉の中心の温度を70℃位にできるんです。これには技術も経験も入りませんから、誰でも作れます。
まずは牛肉に焼き目をつける
まずはフライパンで牛肉に焼き目を付けます。全体に焼き目を付けて一旦取り出します。ここでは焼き目を付けるのが目的なので、火加減は強火です。焼き目が付いたら一旦取り出します。
ポリ袋に焼き目を付けた肉とタレを入れて口を閉じる
焼き目を付けた肉は1~2分休ませてからポリ袋に入れます。タレを一緒に入れて口を閉じます。これを熱湯を入れて保温状態にした炊飯器に投入して熱を通します。ポリ袋はポリエチレン製の袋で、スーパー等で使われているもの、と書けばピンとくるのではないでしょうか。ポリ袋はビニール袋と比べて耐熱性が高く、熱湯につけても大丈夫です。
炊飯器に熱湯を入れ、牛肉入りのポリ袋を浮かべる
牛肉を入れたポリ袋をお湯に浮かべ、40分から1時間、保温状態にしておきます。こうすることで70℃くらいまで温度が上がり、牛肉の中心まで熱を通してくれます。
ローストビーフは粗熱をとってから切る
ここもポイントです。炊飯器で保温調理したローストビーフは冷ましてから切ります。熱いうちに切ると、せっかくの肉汁が流れだしてしまいます。できればポリ袋に入れたまま一晩、冷蔵庫で寝かせてから切ると味が馴れて更に美味しくなっています。
上手に作るには火加減が難しいローストビーフも、炊飯器を使えば簡単に美味しく作れます。炊飯器の保温機能できれいなバラ色に仕上げつつ、安全に、美味しく作れます。出来上がったローストビーフはポリ袋に入れたまま冷凍保存することも可能です。食欲の秋に炊飯器で作る失敗知らずのローストビーフ、是非お試しください!
レシピはこちら
『炊飯器で簡単!ローストビーフ』
『炊飯器で簡単!ローストビーフ』の詳しい作り方はこちらの動画でも紹介しています。