むくみ解消効果もある冬瓜。ずっしりとして果肉が白いものを選んで!
体の熱を取る瓜科の夏野菜・冬瓜。名前を見ると冬の野菜のようですが、旬は夏。皮が厚く、「丸のまま冷暗所で保管しておけば冬まで持つ」とされるほど日持ちするため、この名前がついたのだとか。
冬瓜は果肉のほとんどが水分で低カロリー。あっさりとした味わいで、夏バテで食欲のないときにも喉を通りやすい野菜です。
暑い日は出汁で煮て冷たくして食べるのがおすすめ。利尿作用のあるカリウムを含み、むくみ解消に効果があるのもうれしいポイントです。
あまりなじみがない、という人も多いかもしれませんが、旬の味覚としてぜひ食卓に取り入れてみて! 丸のままを買うときはずっしりと重みのあるものを、カットしてあるものなら果肉が白く、みずみずしいものを選びましょう。
【下処理のコツ】固い皮を攻略して味を染み込ませる
冬瓜は皮と身が厚いため、下処理をしてから調理に使います。まずは固い皮を削り、火が通りやすくし、さらに下ゆでをしましょう。
どんな料理にも使える冬瓜の一般的な下処理法をご紹介します。
1.タネとワタを取る
冬瓜を縦4等分に切り、ワタの周りのうすい筋に沿ってスプーンを入れ、タネとワタを取ります。あまり力を入れると水分が出てきてしまうので、少しずつやさしく取っていきます。
2.切り分ける
ワタを取ったら5等分くらいに切り分けます。
3.皮をこそげ取る
冬瓜の皮は厚く固いので、薄くむくのは難しい作業。ですが包丁の刃でこそげ取るようにすれば簡単です。表面の薄皮をはがす感覚で少しずつ行います。このむき方なら皮にひすい色が残り、美しい仕上がりになるメリットも。
4.格子状に筋を入れる
皮をこそげ取ったらさっと洗い、包丁の刃先で表面に格子状の筋を入れます。これにより、味がなじみやすくなる効果が。
5.塩でもむ
さらに味を染み込みやすくするため、皮目を塩もみします。塩をふってまな板にするか、皮同士をこすり合わせて。皮全体をまんべんなくこすります。
6.下ゆでする
調理に入る前に下ゆでします。沸騰したたっぷりの湯で5分。味をしっかり入れるために、これも欠かせない工程です。竹串がスッと通るまでゆでたら、氷水にとります。
下処理が終わったら、スープや煮物、炒め物などの調理に使います。冬瓜はクセのない風味なので、じつはどんな味付けにも合わせやすい野菜でもあります。
独特な食感は冬瓜ならでは! 一度食べるとハマってしまう食感なので、ぜひお試しください!
参考レシピ
冬瓜のカレー風味のあんかけ