毎年秋になると「生落花生」が売っていますね。塩茹でした落花生は、ローストしたものとは違う、ホクホクとした優しい味わいが魅力です。今の時期だけの貴重な楽しみですね。茹でたてをそのまま食べる、お粥に入れる、お砂糖で甘く煮て豆花のトッピングなど。薬膳ごはんでもたくさんの味わい方があります。 【薬膳メモ】 落花生が持つ本来の働きが発揮できるのは、生を茹でる食べ方!食欲不振、貧血、乾燥性の便秘、母乳の不足などの方におすすめです。とはいえ食べ過ぎると逆に消化不良を起こすので気をつけましょう。一日数粒(~10粒迄)が適量です。※カビが生えたものは発がん性が高いのでNGです。
購入するお店によって内容量がそれぞれ違うと思いますが、落花生がかぶるたっぷりの水を用意して、水の量に対し3~4%の塩を加えます。生の落花生は鮮度が命なので、買ったらすぐに茹でること!その際、しっかり塩を効かせるのがおいしさのポイントになります。 例)1リットルの水で茹でる場合は塩大さじ2。1.5リットルの水で茹でる場合は塩大さじ3が目安。
①殻に根がついているものはハサミで切っておく。 ②オーブン用シートなどを鍋の直径より一回り小さい大きさに切って、落し蓋を作る。
ボウルに水をはり、生落花生の殻についた泥を落とす。
大きな鍋に水を入れ火にかける。沸騰したら塩と生落花生を加えて落し蓋をする。弱火にして30分茹でる。
30分後に茹で加減を味見をして、まだ硬ければ火を止めて10分間の余熱を加える。
ザルに上げて水を切り、粗熱が取れたら殻を割って実を取り出す。
【保管方法】 冷蔵で保存する場合は翌日まで。冷凍すれば1カ月は保存可能です。どちらの場合も、ペーパータオルで優しく水気をふき取り、ラップに包んでから保存用袋に入れる。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。