定番の肉そぼろをエキゾチックに! そぼろ丼、卵焼きの具材、茹で野菜にあえても。これさえあれば色々なアレンジを楽しめます。風味の秘訣はスーパーに置いてある「五香粉」、定番の肉そぼろが台湾風に大変身です。 【薬膳メモ】 五香粉は、花椒、クローブ、シナモン、八角、フェンネル、陳皮などが配合。お腹を温め、気を巡らせる効果があります。 ※写真アレンジ例 砕いたアーモンドに細ねぎをプラス。ごま油でサッと炒めた焼きそば麺にのせました。 ★おすすめトッピング ・パクチー ・きゅうり ・ピーナッツ ・白ごま ★辛味プラス ・豆板醤 ・花椒 ・ラー油
豚ひき肉を炒める際は、生肉を動かさずにしっかりと焼き色をつけてからぼぐすと肉の臭みが出ずに、風味がよくおいしく作れます。そして、しょうゆを入れるタイミングは酒と砂糖がなじんだ後に加えると◎です。
A にんにく1片、しょうが1片、長ねぎ1/2本すべて、みじん切りにする。
フライパンを熱して、豚ひき肉を入れる。(肉の脂が出るので油は使用しません)まずは、生肉を動かさないように両面に焼き色を付ける。ある程度火が通ったら、ほぐしながら炒める。
A にんにく1片、しょうが1片、長ねぎ1/2本とB 酒50ml、きび砂糖大さじ3、酢小さじ1を加えて炒める。全体がなじんだらしょうゆを加え、汁気がなくなるまで煮詰める。
仕上げに五香粉を加え、1分ほど炒めながら全体をあえる。
【保存方法】 冷蔵の場合、保存容器に入れて一週間保存可能。または、小分けにしてビニールの保存袋に入れて冷凍保存で1ヶ月。
【写真のアレンジ法】 麺にあわせる場合は、しょうゆ、ごま油(ともに小さじ1)をプラスしました。肉そぼろを温める際に、フライパンの隙間で青梗菜のソテーも同時進行できます。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。