和菓子の中でも特に身近な存在のみたらし団子。スーパーなどでも簡単に手に入りますが、手作りすると美味しさも格別です。白だしを少し加えるだけで、甘塩っぱいタレの風味にぐっと深みが増します。お月見の季節にあわせて、ぜひご家庭でお団子づくりを楽しんでください♪
◆ このレシピでは蒸し器を使用していますが、蒸し器がない場合の代用案も記載しています。詳しくは工程3と動画をご覧ください。 ◆ 蒸しかごに敷く布は、染色されたものだと蒸している間に団子生地に色移りすることがありますので、染色されていない布のご使用をおすすめします。 ◆ 白玉粉は粒が大きく溶けにくいので、少量ずつ水を加えてしっかり練り、ペースト状にしてから残りの水を加えてください。一度に水を加えると、粒が浮いて混ぜにくくなり、溶け残りの原因となりますのでご注意ください。 ◆ 団子生地は氷水で急冷することで生地に弾力とツヤが出ます。そして冷めた状態の生地を柔らかくなるまで練り上げることで口当たり滑らかなお団子になります。捏ね始めはまとまりづらいですが、次第に滑らかにまとまりますので、根気よく続けてください。 ◆ 団子を串に刺す際は、4個の連なる団子の表面の高さをなるべく揃えると、フライパンで焼いたときに綺麗な焼き色がつきやすくなります(高さが揃っていないと、低いお団子はフライパンから浮いてしまって焼き色がつきにくいです)。
蒸し器は蒸しかごを出してから火にかけて中に蒸気を溜めておく。
①にA 上新粉95g、片栗粉15g、上白糖20gを加え、混ぜ合わせる。
蒸しかごの中に固絞りのさらしを敷き、生地を入れてからさらしを折って上からかぶせ、平たく潰す。蒸し器に入れ、蓋をして強火で15分蒸す。 ※蒸し器がない場合は、動画のように粉ふるいとセルクル(どちらも100円ショップで入手可能)を重ねて鍋の中にセットして代用することもできる。
生地を16分割して丸める。滑りをよくするために竹串の表面に少量の油を塗り、丸めた団子を4個ずつ刺す(竹串をねじりながら刺すとやりやすい)。
フッ素樹脂加工のフライパンを中火で温め、竹串に刺した団子を並べて両面に焼き色をつける。
みたらし餡をつくる。B 水40g、醤油小さじ1、白だし小さじ1/2、上白糖30g、みりん小さじ2、片栗粉5gを小鍋に入れてよく混ぜ合わせ、火にかける。絶えず混ぜながらしっかりとろみがつくまで加熱する。
団子を器に盛りつけ、刷毛でたっぷりとみたらし餡を塗る。みたらし餡にくぐらせながら食べてもよい。
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早坂玲奈
大切な記念日や、ご友人を招いてのお食事会など、料理を少し頑張ってみたいときに「何を作ったらいいかな・・・?」と迷ったら、ぜひ私のレシピルームをのぞいてみてください。『大切な人を喜ばせたい』という気持ちを応援するためのおもてなし料理をご紹介しています。 出張料理人・飲食コンサルタント・料理教室講師・フードスタイリストとしての経験を積みながら、プロ向けからご家庭向けまで、様々なレシピ開発に携わってきました。美味しさで周りを喜ばせることは、作り手自身の幸せにも繋がることだと日々感じながらこの仕事を続けています。 「簡単」「時短」も素晴らしいけれど、ときには時間をかけて料理を頑張ってみたい日もあると思います。料理にかける手間は、正しく作れば必ず報われます。丁寧に作り方をお伝えすることで、みなさんが大切な日を笑顔で過ごすためのささやかなお手伝いができれば嬉しいです。