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    • 公開日2017/12/26
    • 更新日2017/12/26
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    フィンガーフードにブルサン。長く愛されつづける、その理由

    皆さん、年末年始はどんな風に過ごされていますか? 忘年会に新年会と、いつもよりちょっとおめかししたお料理を作る機会も多くなりますよね。今回のテーマはそんな時にオススメの「フィンガーフード」です。

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    フィンガーフードにブルサン。長く愛されつづける、その理由

     

    ヒストリー オブ フィンガーフード History of finger food

    いったいフィンガーフードはいつからあったのか? なぜそう呼ばれるようになったのか? ちょっと歴史を調べてみた。

    フィンガーフード [5] 【finger food】
    手(指)でつまんで食べる料理の総称。カナッペ、サンドイッチ、ホットドッグ、ポテトチップなど。※1

    サンドイッチに関しては、こんな話も聞いたことがある。干し肉を挟んだパンを片手にカード賭博に興じたサンドウィッチ伯の逸話から、第4代サンドウィッチ伯の名を取って命名されたと。これは、当時のフランス人による随筆に紹介された噂話だそうだ。※2

    伯爵の伝記作家によると、海軍、政治、芸術と大忙しだったために、サンドイッチは、賭博台よりも執務の最中に仕事机で食されただろう、とされる。また、伯爵にサンドイッチを教えたのはグラウビュンデン共和国生まれの伯爵の義兄、ジェローム・ド・サリスだという説も有力といわれているそうだ。

    パンにいろいろな食品をはさんだ食べ物は古来より存在し、ヨーロッパでもサンドイッチと呼ばれる以前から存在としていたそうである。

    ヨーロッパとサンドイッチといえば、ブルサンもそうだ。パンにブルサンと生ハムを挟む。それだけでもイカしたフィンガーフードの誕生だ。フレーバーを変えればいろいろな風味のサンドイッチを楽しめる。

    ちなみに私は、ブルサンペッパーとハモンセラーノのサンドイッチが大好きだ。手軽につまんで食べられるものといっても、味わいでは手を抜きたくない。

    母国フランスでは、「ブルサンを知らないフランス人はいない」といわれるほど、家庭の食卓に定着しているブルサン。およそ300年前のフランスで、サンドイッチ伯爵はブルサンを口にした事があるのだろうか? もし知っていたら、このサンドイッチにはきっとブルサンが入っていたことだろう。

    そして今、サンドイッチはヨーロッパだけでなく、遠く日本でも愛されるフィンガーフードとして、家庭の食卓にあがるロングセラーのフィンガーフードとなっている。

     

    ジャパニーズ フィンガーフード Japanese finger food

    日本のフィンガーフードとは、いったい何を指すのだろう。寿司、巻寿司、おにぎり。もしかしたら、焼鳥なんかも入るのだろうか?
    寿司といえば、私にはこんなエピソードがある。旦那と結婚したら、“お寿司屋さんのおじさん”ができたのだ。

    当時30歳になったぐらいの私は、お寿司屋さんのカウンターで寿司を食べることに密かに憧れていた。しかし、食べ方や値段が気になって、一歩踏み入れる勇気がなかった。結婚したことで、この夢が叶ったのだ。

    おじさんの握る寿司は少し小さめサイズ。シャリの量と魚のバランスがとてもよく、口に入れるとほろりと口どけるような感じがある。まるで、ブルサンの口溶けのような滑らかさに、初めて食べた時からすっかり魅了されてしまった。

    長年地元で寿司を握り続けるおじさんの店には常連さんも多く、中には何十年と通っている方もいるそうだ。寿司の味わいだけでなく、店を営むおじさん・おばさん夫婦との会話や店で過ごす時間をも楽しみ、店を出る時はみんな笑顔で帰って行く。長年愛されている理由を垣間見ることができた瞬間だった。

    フランスの家庭で、ブルサンが世代を超えて愛されつづける理由もきっと、美味しさと楽しさが共有できるからではないだろうか? お寿司屋さんのおじさんが握る寿司には、ブルサンと共通する「教えたくなる、この味わい」がある。

    お寿司屋さんのおじさんも、もう70代半ば。カウンター越しに、その職人姿をずっと眺めてしまう。これからも元気で、寿司を握っていてほしい。

     

    ブルサンで奏でるハーモニー お洒落なハレの日フィンガーフード

    世界共通のフィンガーフード、サンドイッチと日本のフィンガーフード、巻寿司の融合。世界で愛され続ける料理達、その架け橋に、ブルサンを。

    お正月の新年会やパーティに合わせた華やかな1口スタイルのピンチョスは、口溶け滑らかなブルサンとお肉が一緒にとろけるロールサンド仕立てに。

    3つの食材、ローストビーフとレンコンとキャベツをチョイスし、その架け橋にもブルサンが活躍する。
    シャキシャキ食感のレンコン、しんなりキャベツの食感。
    お肉の旨味に、程よい野菜の酸味にブルサンの濃厚なコクと塩気。
    全てのハーモニーのアンビリーバブルサン。

    三位一体、いや三味一体。
    ハレの日を祝う仲間と味わって頂きたい。

    くわしいレシピはこちら
    ●『華やか!ローストビーフとブルサンのロールサンドイッチ』

    参照
    ※1…weblio辞書『フィンガーフード [5] 【finger food】』
    ※2…wikipedia『ジョン・モンタギュー (第4代サンドウィッチ伯爵)』

    みなさんもブルサンを使ったお料理を作ったら、「#アンビリーバブルサン」のハッシュタグをつけてSNSに投稿してくださいね!
    https://www.bel-japon.com/boursin/unbelievable/

     

    今回お話を伺ったNadia Artist
     
    料理家/料理Youtuber SHIMA

    編集協力:ベル ジャポン株式会社

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    Nadia編集部では、食や料理、暮らしにまつわるコラムをお届けしています。 また、テーマごとのおすすめレシピを紹介するレシピまとめや季節のトピックに合わせた特集ページなど、さまざまなコンテンツを日々制作・発信しています。 これからも時短・簡単レシピからおすすめ献立、最新の食トレンドまで、幅広いテーマでみなさまに役立つ情報をご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね♪ <Nadia編集部について> Nadia編集部では、レシピサイトNadia全体のコンテンツ制作・サイト運用のほか、レシピ本の出版、SNS運用、レシピのクオリティチェックなどを行っています。 出版社・編集プロダクション・食品メーカー出身のメンバーや、栄養士の資格を持つメンバー等が在籍しており、食のコンテンツを扱うプロフェッショナルとして日々活動しています。

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