日々の料理をおいしく・手軽に・健康的に時短するには?
料理を作る上で「時短」というのはもはや聞き慣れた言葉。時短と言っても、単に調理時間が短いものもあれば、材料や手順が少ないことで早く作れるものもあります。
二児の母である私自身、忙しい毎日を乗り切るためにいろいろな時短術を取り入れています。でも時短術を使うと、味がまとまらなかったり、素材のうま味が十分に引き出されなかったり、ということありませんか? そんな時に役立つのがうま味調味料!
うま味調味料を使って、「おいしく・手軽に・健康的に」は外さずに日々の料理を時短する方法をご紹介します!
うま味をうまく活用して家族の食事を時短でおいしく作ろう
時短術とうま味の関係性をお話しする前に、まずはうま味についてご紹介します。
うま味とは、甘味・酸味・塩味・苦味とともに5つの基本味のひとつ。食後の満足度にもつながる味です。素材や料理の持ち味を際立たせて風味よくまとめてくれる、おいしさの素です。このうま味を料理で簡単に使えるようにしたのが、うま味調味料!
では、なぜうま味調味料を使うと時短術の欠点をカバーできるのでしょうか? 例えばこんな方法があります。
■ポイント1 調理中に逃げた素材のうま味を補う
とても便利なレンジ調理や炒め物。簡単で手軽ではありますが、うま味が外に出てしまって味気ない…と感じることも。うま味調味料をひと振りすれば、調理で逃げたうま味を手早くプラスできます!
■ポイント2 冷凍した魚もパサつかず、しっとり
時短術として魚を冷凍ストックする方も多いと思いますが、焼いたときにパサつくことも…。解凍して、焼く前にうま味調味料をふりかければ、しっとり感ある焼き魚ができちゃいます♪
■ポイント3 酸味のカドをとって味をまろやかに
短時間でお肉をやわらかく煮るためにお酢を入れたものの、子どもが気づいて食べてくれない…ということありませんか? うま味調味料は酸味を丸くする効果があるので、子どもも食べやすくなります。酢の物やマリネにも使えますよ!
そんな便利なうま味調味料ですが、そもそもうま味調味料ってどんなものなのでしょう? いくら便利でも、安心できなければ使いたくないですよね。正直なところ、私も今までうま味調味料のことをよく知らず、使ったこともなかったんです。でも、子どもがが大人に近づき、家の外でもご飯を食べる機会が増えたことで、きちんと知ってみようと思うようになりました。
うま味調味料「味の素®」の原材料は、サトウキビ。サトウキビから取った糖分に発酵菌を加えて発酵させ、その糖分からグルタミン酸=うま味の素を作り、調味料として使いやすくしたものが味の素®です。
しかも主成分のグルタミン酸はアミノ酸の1種で、全ての生物の体内でも生成されているもの。なんと、母乳にも含まれている成分なんです! 少し前の話になりますが、娘も息子も母乳で育てました。グルタミン酸のおかげで、やさしいうま味と甘味がある母乳。こんなに身近な成分だったとは驚きでした。
時短のレンジ調理でもしっかり煮込み感!
「チキンボールのレンジトマト煮」
そんな味の素®の特徴がよくわかるレシピが、今回ご紹介する「チキンボールのレンジトマト煮」です。鶏ひき肉で作るチキンボールはヘルシーですが、やや物足りない…と感じることはありませんか? そんな時こそうま味をプラス。味に深みが増して満足感が高まります。
実はトマトソースにも味の素®を使っています。味の素®を入れることでトマトの酸味がやわらぎ、レンジで作る時短料理なのにしっかり煮込んでうま味を凝縮したような仕上がりになります。
具材の栄養分が溶け込んだソースには栄養分がたっぷり。うま味のおかげでソースも丸ごといただきやすくなった点も、このレシピをおすすめする理由です。
「うま味」と聞くとなぜか和食を思い浮かべてしまうのですが、これは世界共通の味覚。その歴史は古く、19世紀後半に自然由来素材から「うま味」を抽出して作られたビーフ濃縮エキスが登場しています。
だから、今回のトマトソース煮のような洋風料理にも味の素®は大活躍。和食にとどまらず、日々の食事で活用できますよ!
●詳しいレシピはこちら
・チキンボールのレンジトマト煮
うま味プラスで、おいしく食事を楽しむ時間も作れて一石二鳥
食卓で喜ばれるご飯が作りたい、食べたい。それは誰もが思うことです。時間がないときでもひと振りすると味が整う。短時間でもじっくり煮込んだようなうま味を感じることができる。
作る時間が短くなった分、食べる時間に余裕が生まれます。この余裕もおいしさを感じる大切な要因。慌ただしくいただく食事は、どんなに豪華な料理だったとしても心まで満たしてくれません。
うま味調味料で手に入れられるのは、時短料理をおいしくするテクニックだけではなく、ゆったり食事を味わう時間でもあるんです。今回、うま味調味料のことを知ったことで、朝寝坊をしたときや、慌ただしく帰ってきたときに、上手に使っていきたいと思うようになりました!
ぜひ皆さん、家族でもおひとり様でもおいしい食事時間を過ごしてくださいね。
今回お話を伺ったNadia Artist
調理師・フードコーディネーター・食生活アドバイザー 西山京子/ちょりママ
https://oceans-nadia.com/user/36
編集協力:味の素株式会社