「暮らしやすさ」の基本はムダな物を減らすこと
Nadia Lifestyle Artistのえりです。今回は、「物を減らすアイデア」についてご紹介します。
家のあちこちにゴチャゴチャと物がある…収納の中がぎゅうぎゅうで、物がすぐ出てこない…そんなふうになっていませんか? 暮らしやすい家をキープするための鉄則は、「ムダな物を減らすこと」。物が少なければ片付けもしやすくなって、見た目もすっきり気持ち良いですよね。
「収納の中は、ゆとりを持って8割くらいがおすすめ」というお話は第1回、第2回でもしましたが、それには「物を減らす」ことが必要。そうはいっても、なかなか物を減らせない…と感じている方も多いのではないでしょうか。でも、ちょっと視点を変えれば「物を減らす」アイデアはたくさんあるのです!
「代用」「兼用」で物を減らす
我が家の暮らしを振り返ってみると、わざわざ専用の物を持たずに、「代用」または「兼用」してすませているものがいろいろ。特にキッチンアイテムは、すでにあるものやほかの用途に使えるもので代用しているケースが多々あります。そうすることで余分な物は持たず、キッチンまわりや収納をすっきり保てるので、そのアイデアをご紹介していきますね。ひとつでも役立つアイデアがあればうれしいです。
その1. 食器用水切りかごをふきんで代用
我が家では食器用の水切りかごは使わず、洗った食器はふきんの上に置いて乾かしています。もともとは水切りかごを使っていたのですが、ズボラなので水のたまる部分にピンク色のヌメリ汚れがついたりしてしまって…。
また、キッチンに水切りかごを置いていると作業スペースの場所もとるし、オープンキッチンなので来客時にも目につく。そこで水切りかごは断捨離して、ふきんで代用することにしました。
ふきんは、ジョージ・ジェンセン・ダマスクというメーカーの、「ティータオル」というキッチン用タオルを使っています。生地に厚みがあって、水をよく吸収してくれるうえにすぐ乾くので、作業スペースが水びたしにならなくてとても便利です。乾いた食器を棚に戻したら、ティータオルは毎日洗濯機へ。作業スペースがすっきりして、掃除もしやすくなりました。
その2. 水筒用スポンジも兼用でシンクすっきり
子どもの水筒を毎日洗うスポンジも、以前は100均の水筒専用スポンジを使っていましたが、シンクまわりがゴチャつくので廃止。無印良品の「柄つきスポンジ」の「柄(え)」に、食器を洗うのと同じスポンジをつけて使っています。この柄はシンプルなつくりでしまいやすいので、使用後はティータオルの上で乾かしたり、拭き上げてからしまっています。
用途別のスポンジやタワシをいろいろ置いていると、水回りのお手入れが大変になるので、なるべく何かで代用しています。フライパンや鍋のこげつきをとるときは、以前は専用のたわしを使っていましたが、たわしが乾きにくかったり、ごみが挟まったりして衛生面も気になって。今は、ほかの場所の掃除にも使える不織布スポンジを小さく切って、こげつきをとったら使い捨てにしています。
また、前回もご紹介したように、シンク掃除用のスポンジは置かず、排水溝ネットで代用しています。シンクの物を減らすことで、水回りも清潔に保てるようになりました。
その3. 洗剤をいくつも持たずに兼用
目的別の洗剤をあれこれ持っていると、収納の場所もとるしなかなか使いきれないもの。そこで洗剤は、家の中でいろいろ使い回せるものだけを持つようにしています。
お風呂やトイレなど家じゅうの掃除に使える「ウタマロクリーナー」は、IHコンロやキッチンの作業スペースの拭き掃除、換気扇のつけ置き洗いなどにも使えます。頑固な油汚れや水あかもよく落ちるのに、素手で使っても手荒れしにくいのが助かりますね。
衣類のシミとりに便利な「オキシクリーン」は、カップや水筒をつけ置きすれば茶渋もとれるし、ふきんの除菌にも便利です。
その4. 防災用の備蓄は、普段の食材と兼用
防災用の備蓄品も、特別な物は買わず、普段よく使う食材を購入しています。いつ使うか分からない特別な食材を保管しておくと、食べるのに抵抗があり、場所をとったまま賞味期限切れになりがち。そこで、家族全員が普段からよく食べて日持ちするものを多めに買い、「使ったら補充する」サイクルにしています。いわゆるローリングストックですね。
我が家でよくストックしているのは、さば缶などの缶詰類や即席ラーメンなど。あとは災害時には意外と甘いものが食べたくなるそうなので、あめなどのお菓子も備蓄しています。また、カセットコンロやランタン、携帯電源などの防災用品は、キャンプ用品と兼用しています。
その5. 収納グッズはすでにあるもので代用
物を整理しようとして、「とりあえず」新しい収納ケースを買ったけど、それがかえって邪魔になってきた…なんてことはありませんか? 収納グッズが必要と思ったら、まずはすでに家にあるケースや箱などで代用して、本当にそれが必要か考えるのがおすすめです。
「とりあえず」で収納グッズを増やしてしまうと、サイズがあとから気になったり、「まだ入る」と思って結果的に物が増えたり、収納グッズそのものが不要になったりしがち。ほかのもので代用してみて、本当に必要と思ったらサイズや見た目をよく吟味してから買うと、よけいな物を増やさずにすみますよ。
アイデア次第で暮らしがすっきり!
参考になりそうなアイデアはありましたか? 「持っていて当然」「ないと困る」と思っていたものも、「あれと兼用できるかも?」と考えることで意外なアイデアが浮かぶかもしれません。暮らしの中で「これは必要」と思うものは人それぞれ違うと思うので、ぜひあなたにとって心地良い暮らしを探ってみてくださいね!
Nadia Lifestyle Artist えりさん
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