手間はかかりますが、手作りなら優しい甘さにできるので、嬉しいです。 工程4の栗の掃除が一番大変!ゆっくりと座りながら、作業することをお勧めします。 実は圧力鍋を使っても、あまり自担にはならないのですが、それでも作りたくなる一品です。
最初のアク抜きに重曹を使いますが、重曹を使う場合は、絶対に圧力鍋のふたをした加圧調理をしないでください! (圧力鍋の取説にも記載されている禁止事項です) 下ごしらえの途中で、渋皮が破れてしまった栗は、取り除いて他のお料理にお使いください。一緒に煮ると、煮ているうちに実がくずれて、煮汁が濁ってしまいます。
栗(鬼皮付き)は皮付きのまま綺麗に洗う。 鍋に湯を沸かし、栗を入れて冷めるまでしばらくおく。 ※鬼皮を柔らかく、扱いやすくします
栗の渋皮を傷つけないように、鬼皮の下の方に切り込みを入れ、そこから包丁を引っ掛けるようにしながら、鬼皮をむく。 むいた栗は水につけておく。
(アク抜き・1回目) 鍋に水1リットルを沸かし、沸騰したら重曹と栗を加えて、 ふたをせずに、中火で、10分ほど煮る。 途中、浮いてきたアクは取り除く
(アク抜き・2〜3回目) 別の鍋に湯を沸かし、栗を移して、中火で10分ほど煮る。 茹で水が黒くなったら、栗を水に取る。 これをあともう1回繰り返す。 (重曹入れて煮る→水を変えて煮る→水を変えて煮る)
栗の表面を指でこすって綺麗にする。 筋の部分は、栗に傷をつけないように注意しながら爪楊枝などで取り除く。 ※この時、皮が破れているものや傷がついているものは取り除く。
圧力鍋に水2カップ(400ml)ときび砂糖の半量を加えて火にかけ、砂糖が溶けたら栗を加えてふたを閉める。 沸騰して圧力がかかったら、1〜5分間加圧調理する。 ※ゼロ活力なべ(白おもり)の場合、5分間加圧
圧力が下がったらふたを開けて、残りの砂糖と塩を加える。 もう一度圧力鍋のふたをして火にかけ、沸騰して圧力がかかったら、すぐに火を止める。そのまま、鍋を開けずにしっかりと冷ます。 時間があれば、このままふたを開けずに一晩置く。
しっかり冷めたらふたを開けて、中火でお好みの加減まで煮詰める。 お好みで、ブランデー(またはラム酒)を加えて、煮沸消毒した瓶などに入れる。
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さいとうあきこ(圧力鍋研究家)
圧力鍋協議会公認・圧力鍋研究家。圧力鍋のプロ 圧力鍋のお料理教室「うちごはんラボ」主宰 元、調理器具メーカーで、取扱説明書・レシピ集の監修・広告企画等を担当。 その経験を生かして、圧力鍋の魅力や、安全な使い方、 圧力鍋の使いこなし術などをお伝えしてます。