栗の皮むきは、たっぷりの水にさらすことから始めます。鬼皮が柔らかくなってむきやすくなり、虫が入っていれば取り除くことができます。さらにもうひと手間を加えて、より楽な力でむける方法もご紹介します。
栗のむき方【生栗をむく場合】
1.栗は、ボウルに入れてたっぷりの水にさらし、冷蔵庫に入れてひと晩おく(40度のぬるま湯に20分ほど浸す方法でもよい)。浮くものは、傷んでいることが多いため取り除く。
2.栗は、平らな面を下にしてまな板に置き、栗の座(ざらざらしている部分)の端を、2~3か所に分けて切り込みを入れる。
3.包丁を寝かせて、切った皮を押さえ、逆の手で栗を持つ。栗の先端に向かって、引っ張るようにして鬼皮(表面のかたい皮)をむく。
4.鬼皮の切れ目に爪(または包丁の刃先)を引っかけ、浮かすようにしてはがす。
5.渋皮は栗の形に沿い、下から上に向かって包丁でむく。
6.渋皮をむいた栗は、たっぷりの水に10分ほどさらしてアクを抜く。
栗のむき方【熱湯につけてからむく場合】
1.ひと晩水にさらした栗を鍋に入れ、新しい水をたっぷりと注ぐ。中~強火にかけ、沸騰したら火を止め、冷めないようにふたをして5分おく。
2.栗を1個ずつ取り出し、栗の座の端に切り込みを入れる。
3.包丁を寝かせて、切った皮を押さえ、逆の手で栗を持つ。栗の先端に向かって、引っ張るようにして鬼皮(表面のかたい皮)をむく。
4.鬼皮の切れ目に爪(または包丁の刃先)を引っかけ、浮かすようにしてはがす。
5.鬼皮をむいたものから、鍋の湯の中に戻す。
6.渋皮は栗の形に沿い、下から上に向かって包丁でむく。
7.渋皮をむいた栗は、たっぷりの水に10分ほどさらしてアクを抜く。
栗のむき方【冷凍してからむく場合】
1.ひと晩水にさらした栗は、水気をキッチンペーパーで拭き取る。冷凍用保存袋に入れ、口を閉じて冷凍する。
2.凍ったままの栗をボウルに入れ、たっぷりの熱湯を注いで5分ほどおく。冷めないようにラップをする。
3.栗を1個ずつ取り出し、栗の座の端を包丁で切り落とす。切れ目に爪(または包丁の刃先)を引っかけ、栗の先端に向かって、裂くようにして鬼皮をむく。
4.切れ目をきっかけにして残りの鬼皮もはがし、ボウルの湯の中に戻す。
5.渋皮は栗の形に沿い、下から上に向かって包丁でむく。
6.渋皮をむいた栗は、たっぷりの水に10分ほどさらしてアクを抜く。
栗のむき方【ゆで栗をむく場合】
1.ゆでた栗をボウルに入れ、水を注いで20分ほどおく。
2.栗の座の端を包丁で切り落とす。切れ目に爪(または包丁の刃先)を引っかけ、栗の先端に向かって、裂くようにして鬼皮をむいていく。
3.渋皮は栗の形に沿い、下から上に向かって包丁でむく。
4.調理するまで時間が空くときは、乾燥防止のため、砂糖を軽くまぶし湿る程度の水をかけてラップをしておく。
ポイント・コツ
・生栗の渋皮をむく際は、実がかたく力がかかるため、指サックをするとむきやすくなります。
・熱湯につけてからむくと、鬼皮が柔らかくなり、むきやすくなります。
・熱湯に浸した栗は、冷めないうちに皮をむきましょう。取り出す際はトングなどを使い、やけどに十分気をつけてください。表面が熱いうちは、軍手をはめて扱うとよいでしょう。
・冷凍してからむくと、鬼皮がより柔らかく、渋皮も比較的はがれやすくなります。
・ゆで栗をむく場合は、実が柔らかいため、楽な力でむくことができますが、実が崩れやすいため注意が必要です。
・渋皮を傷つけずにむきたい場合は(渋皮煮など)、座に包丁のあごを刺し込み、栗の先端に向かって引っ張るようにむいていくとよいでしょう。
監修:Nadia編集部
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