保存方法次第で、野菜の鮮度は長持ちします!
じつは、野菜は種類によって「喜ぶ保存の仕方」が異なります
正しく保存してあげれば、鮮度の良い状態をできるだけ長く保てます。一人暮らしで買ったものをなかなか使いきれない人も、まとめ買いをする人も、正しい野菜の保存方法を知って、美味しい野菜を食べましょう!
実践!野菜長持ちの保存テク
トマトはペーパーで包んでビニール袋に入れれば2週間もつ
トマトは夏野菜なので冷気に弱い食材。20℃くらいの室温なら常温保存もできるほどなんです。丸のままで冷蔵庫に入れると、すぐに水っぽくなってしまうので1つずつキッチンペーペーなどで包んでビニール袋に入れ、冷気が直接当たらないようにして、冷蔵庫で保存しましょう。
ほうれん草や小松菜は「ペーパー+ビニール袋」で鮮度が変わる!
買ってきた袋のまま冷蔵庫に入れがちなほうれん草や小松菜。ですが、ここでもう一手間。
袋から出し、キッチンペーパーなどでくるんで、ビニール袋に入れます。この一手間でグッと長持ちするので、是非お試しを。
レタスやキャベツは芯を取り、ビニール袋へ
レタスやキャベツは芯から傷んできます。まず、芯を取り除き、そこに湿らしたキッチンペーパーを入れ、ビニール袋に入れましょう。レタスは金属に触れると傷みやすいので、手で芯を取るようにすると◎。
覚えておくと便利な冷蔵保存豆知識
冷蔵庫の掃除や、開け閉めの頻度を減らすと、食材の保存状態がよくなる
冷蔵庫は部屋によって温度が違います。一般的には、冷蔵室は0~5℃、チルド室は0℃、パーシャル室は−3℃、野菜室は5~10℃、冷凍室は−18℃になります。
ただ、開け閉めの頻度、詰める量や物によって、冷蔵庫内の温度は大きく変化してしまいます。冷蔵庫は、なるべく温度の変化が起きないようにするのが基本。
定期的に冷蔵庫の中を掃除したり、開け閉めの頻度を少なくなるように心がけることで、食材の保存状態も良くなりますよ。
りんご、ブロッコリー、アボカドは、ビニール袋に入れるのがマスト
エチレンガスを知っていますか? 野菜や果物が呼吸している際に出す成分の一種で、追熟を促す作用があります。
「りんごを、熟していない果物と袋に入れると果物が熟す」というのは有名ですが、これは、りんごが出しているエチレンガスの働きによるものです。
このエチレンガスを出す野菜や果物を野菜室にそのまま入れておくと、まわりの野菜が早く傷んでしまう原因にもなり、注意が必要なんです。エチレンガスの多い食材には、りんご、ブロッコリー、アボカド、などがあります。これらは、ビニール袋などに入れて封をして、保存すると良いでしょう。
丸のままの野菜はビニール袋へ、切ったものにはラップを
野菜の新鮮さを保つには、できるだけ丸のまま保存し、切った場合は2~3日で使い切るのがベスト。野菜は切ってしまうと、どんどん傷みが早くなるからです。
丸のままの野菜は、ビニール袋に入れ、軽く封をして冷蔵庫に入れます。きつく封をすると、野菜が呼吸できないのでNGです。
切った野菜は、切り口をしっかりとラップで多い、空気や他の野菜などに触れないようにして冷蔵庫で保存し早めに使いきりましょう。
野菜は自然の状態に近い形で保存する
野菜は自然の状態に近い形で保存するのが◎。にんじんや、ほうれん草、小松菜などは立てて保存するのが良いんです。野菜室に、切ったペットボトルなどを入れて、にんじんなどを立てて保存するのも良いですよ。
新聞紙やペーパータオルで包むだけで、保存度はアップする
新聞紙かペーパータオル、包んで保存する時によく登場するこの2つ。使うのはどちらでもOKです。
野菜を包んで保存するのは、適度に水分を取り除いたり、乾燥を防いだり、冷気が直接当たらないようにするためです。
新聞紙は大きい野菜を包む時や、常温保存するときに使用し、ペーパータオルは小さい野菜を包む時や冷蔵保存する時に使うのが、使いやすいと思います。
いつでも新鮮な野菜があれば、料理がもっと美味しくなる!
鮮度の良い野菜を使った料理は、少ない調味料でも美味しくいただけます。さらに、これからの季節は生野菜を食べることも多くなります。生野菜こそ鮮度が命ですよね。正しい野菜の保存方法を知っていれば、いつでも新鮮な野菜を食べることができるので、是非試してみてくださいね。