水分が豊富ななす
なすは90%以上が水分です。夏野菜は水分を豊富に含んでいるものが多く、身体を冷やす働きがあります。
また、なすの紫色の色素である「ナスニン」はポリフェノールの一種で、身体の中の余分なコレステロールを排出する働きがあります。
水分が多い野菜は油との相性が良いので、炒め物や揚げ物などにするのがオススメです。
なすの選び方と保存方法
なすは表面につやがあり、トゲが立っているものを選びましょう。
なすの保存は、新聞紙に包み、冷暗所での常温保存(20度前後)がベストです。あまり冷やし過ぎると低音障害を起こしてしまいます。
ただ、この時期の室温は常温どころか、高温になってしまうので、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。その際に、1つずつラップに包み、保存することで、なすが冷えすぎることなく、鮮度を保つことができます。
また、なすは冷凍にはあまり向かないので、早めに食べきるようにするのがオススメです。
かぼちゃの仲間のズッキーニ
ズッキーニはきゅうりに似ていますが、かぼちゃの仲間です。
日本ではここ数年ほどで食卓に並ぶようになりましたが、ヨーロッパでは昔からよく食べられていて、ラタトゥイユに欠かせない具材です。
ズッキーニには、夏の紫外線を浴びた肌に欠かせない栄養素であるビタミンCやβ-カロテンが含まれています。これらは水溶性の栄養素で、水に溶け出て流れてしまいます。そのため、ラタトゥイユのように煮込み料理にすることで、栄養素を効率よく摂取できるんです。
ズッキーニの選び方と保存方法
ズッキーニは、太さが均一で、つやがあるものを選びましょう。ズッキーニもなすと同様に、ラップなどで包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。
ズッキーニは太めの輪切りにし、サッと下ゆですれば冷凍保存もできます。
世界三大穀物のとうもろこし
とうもろこしは、米・麦と並び「世界三大穀物」です。炭水化物が多く、エネルギーが高いので、主食として食べている国もあります。
暑い夏は、ごはんやパンがなかなか進みにくく、身体がエネルギー不足になり、夏バテや熱中症を引き起こしやすくなります。
そんな時には、是非とうもろこしを食べてみてください。ごはんやパンよりも食べやすく、食物繊維やビタミンB群も豊富に含まれ、夏バテ予防に役立ちます。
とうもろこしの選び方と保存方法
とうもろこしのひげは、実の数と同じなので、ひげがたくさんあるものを選ぶと、実がしっかりつまっています。また、ひげが黒や褐色になっているのは、食べ頃のサイン。
とうもろこしは収穫後に栄養価がどんどん下がるので、できるだけ新鮮なうちに食べた方が◎ですよ。
保存する場合は皮をつけたまま新聞紙に包んで、冷蔵庫の野菜室に立てて保存するか、皮をむき、下ゆでしてからラップで包み、冷蔵庫で保存する方法があります。
また加熱後に実をほぐして冷凍保存するのもOK。すぐに食べない場合は冷凍保存してしまうのが良いと思います。
みんな大好き!夏野菜のケチャップ炒め
材料(2~3人分)なす…2本ズッキーニ…1本とうもろこし…50g(1/3本)ベーコン…4枚ケチャップ…大さじ3砂糖…小さじ1醤油…小さじ1/2おろしにんにく…小さじ1/2オリーブ油…適量ブラックペッパー…適量
下準備・なすとズッキーニは1cmほどの輪切りにし、ベーコンは1cm幅に切る・とうもろこしの実をほぐしておく・ケチャップ、砂糖、醤油を混ぜあわせておく
作り方①フライパンを熱し、オリーブ油とおろしにんにくを入れ、弱火で炒める②①にベーコン、なす、ズッキーニを加えて、中火でサッと炒める③②にとうもろこしと、混ぜあわせておいた調味料を加える④器に盛り付け、ブラックペッパーをふる
なすやズッキーニは油との相性が良いので、炒め調理がオススメです。また、にんにくを加えることで食欲が増し、夏バテ防止にも◎。
たっぷりの夏野菜で、暑い夏を乗り越えよう
今は冷凍野菜なども増え、一年中どんな野菜も食べることができますが、やっぱり旬の野菜の美味しさが一番。
また、夏野菜には夏を乗り越えるための栄養が豊富に含まれています。夏野菜をたっぷり食べて、暑い夏を乗り越えましょう。