長崎の郷土菓子『かんころ餅』。 現地で食べた時、素朴な味わいながらとっても美味しくて感動しました。 かんころとは干し芋のことでお餅に干し芋を混ぜたのがかんころ餅です。 本来はもち米の上にかんころをのせて蒸しながら作るのですが、手軽におうちでも作れるように電子レンジと切り餅を使ってアレンジしました。
使う干し芋の甘さによって砂糖の量はお好みで調整してください。 かんころ餅は焼いた方が美味しいので、フライパンかグリルなどで香ばしくして召し上がってくださいね。 すぐに食べない場合は、一枚ずつ切ってから冷凍がおすすめです。
切り餅は1cm位の大きさに切って耐熱ボウルに入れ、きび糖、塩、水を入れてラップをし、600wの電子レンジで2分加熱します。
切り餅が柔らかくなったら、1のすり鉢に入れて すりこ木を水で濡らしながら、なめらかになるまで搗きます。
ヘラなどで上下を返しながら全体が均一に混ざるまでよく搗くと餅にツヤが出てきます。
ラップを広げてくっつかないように片栗粉を散らし、その上に4を取り出して、さらに片栗粉を薄くまぶします。
ラップごとなまこ型に成型し、両サイドはねじって止めて、形が落ち着くまで冷蔵庫で30~40分程冷やします。
冷え固まったら、包丁で1~2センチ幅に切り、熱してサラダ油を引いたフライパンで両面こんがり焼きます。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。