まろやかな舌触りと上品さが特徴のこしあん。 時間はかかりますが自家製こしあんで作ったおしるこは何ともいえないおいしさです。 加える砂糖で個性を出したり、甘さもお好みで調整できるのも自家製の良いところ。 あんパンやあんみつなどいろんなスイーツに展開して楽しむことができますよ。
小豆の皮まで柔らかく炊き上げることでつぶしやすくなります。 小豆の状態によって炊く時間は変わってきますので延長したり、放置して皮まで柔らかく仕上げるなど様子を見ながら調整してみてください。 使用する砂糖はグラニュー糖がさっぱりとクリアな味に仕上がりますが、上白糖やきび砂糖などお好みのものを使ってください。
小豆は傷んでいるものがないかざっと見て、あればはじいておきます。
ざるに入れてさっと洗い水気を切ります。
(渋切り) 厚手の鍋に小豆と水600mlを入れて強火にかけて沸騰させます。沸騰したら差し水(200ml)を加えてさらに煮ます。
再度沸騰したら中火にして1~2分ほど煮てからざるにあげてゆで汁を切り、上から流水をかけます。
鍋をさっと洗い、 工程2、3の渋切りをもう一度行います。 ※2回目の渋切りは、差し水をして沸騰してから15分ほど中火で煮ます。
(本煮) 鍋をきれいに洗い、4の小豆と水1Lを入れてふたをして強火にかけます。 沸騰したら、小豆が小躍りするくらいの火加減に落として30~40分煮ます。 途中小豆が頭を出さないように差し水をしながら炊きます。 ※アクが出たらその都度除きます。豆は混ぜたりせず触らないようにします。
小豆をへらにとり、つぶしてみて簡単に潰れるくらいまで煮ます。 ※まだ固い場合はあと20~30分ほど煮ます。
(小豆をつぶす) 容量のあるボウルの上にざるを置き、小豆と汁を移し、へらかおたまを使ってつぶします。 ※一度に全部移さず2~3等分に分けて行うとつぶしやすいです。
つぶしたら上から少量に水をかけ、小豆に残ったでんぷん質を下に流し落とします。 ざるには皮だけが残ります。
(水にさらす) 8のボウルに水をたっぷり入れ、へらで混ぜたら沈殿するまでしばらく待ちます。
沈殿したら静かに上澄みを捨てて新しく水を入れ、上澄みが澄んでくるまで2~3回ほど繰り返します。
(生あんにする) ボウルの上にさらしを広げて10を流し入れ、さらしで包んで水気を絞ります。
鍋にグラニュー糖又は上白糖と水70mlを入れ、沸騰したら生あんを入れ練ります。 山型にまとまるくらいまで練ったら塩を加え混ぜバットに広げて冷まします。 そのあとは清潔な保存容器に入れ冷蔵庫保存、1週間くらいで食べきると良いです。
(おしるこ) 鍋にこしあんと水を適量入れて中火にかけながらお好みの濃度にします。 お餅はグリルで香ばしく焼いてお椀に盛り付けてあんをかけます。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。