もっと手軽にお家で焼き鳥を!
小さく切り分けた鶏肉を串に刺して焼く焼き鳥。とてもシンプルなお料理なので簡単に調理できるように見えますが、実は職人さん達の間では「串打ち三年、焼き一生」と言われ、いずれも熟練の技術が必要なお料理なのです。
とは言え、焼き鳥は短時間で火が通る上に食べやすく工夫された優秀なフィンガーフードですから、ちょっとしたおもてなし料理としてもっとカジュアルに自宅で楽しみたいところ。
そこで今回は、自宅で作る「フライパン焼き鳥」をご紹介します。手軽で嬉しいのはもちろん、脂がコンロに落ちないので煙が出ないため、目にしみることも臭いの心配もありません。更に、火力と蓋使いのひと工夫で、こんがりジュージーな仕上がりに。早速、詳しい作り方とポイントを見ていきましょう。
フライパン焼き鳥の作り方
材料 (2~4人分)
鶏肉(もも) 1枚
塩 少々
【A】しょうゆ 大さじ1
【A】みりん 大さじ1
【A】砂糖 小さじ1
油 少々
①鶏肉をカットします。
大きさは、一口で食べやすい1~2cmくらいが目安で、唐揚げなど他のお料理の一口大よりやや小さめです。串に刺して安定させるには、厚みを揃えるよう意識してみましょう。お肉は加熱すると多少縮みますので、仕上げたい大きさよりひとまわり大きめに切り分けるのがポイントです。
②串に刺し、塩をふります。
厚みのあるお肉なので、味がぼやけないよう下味をつけておきます。塩をふって10分ほど置くと、表面に鶏肉の水分が出てくるのでペーパーで軽くふき取ってください。
また、塩をふってからの待ち時間で仕上がりの質感が変わってきます。短時間にすると柔らかジューシーに、1時間ほど置くとしっとり鶏ハムのような食感になります。
③フライパンで焼き始めます。
フライパンに油少々を加え、キッチンペーパーなどで余計な油をふきとっておきます。強火(強火NGのフライパンを使用する場合は中火)で加熱し、②を並べます。
鶏肉をのせると一旦フライパンの温度が下がりますので、再び温度が上がってジュージューと焼ける音がしてきたら、強火から強めの中火にします。
④蒸し焼きにします。
ポイントは、フライパンの蓋をして水分を巡回させながら焼くこと。蓋をせずにそのまま焼くと、フライパンにふれていない面から鶏肉の水分が蒸発してパサパサになってしまいます。蓋がない場合は、アルミ箔などをかぶせて代用しましょう。
⑤火加減は強めの中火のまま。
高めの温度で焼くのも美味しく仕上げるポイントです。温度が低いと時間がかかりお肉の水分が抜けてパサパサになってしまうのでご注意を。5~6分焼くと、裏側に香ばしい焼き色がついてきます。一度裏返し、蓋をして更に4~5分焼きます。
⑥たれで仕上げます。
塩焼き鶏はこれで完成ですが、たれ焼き鳥の場合は、お肉を一度皿に移し、空いたフライパンに上記【A】の調味料を加え、弱火で加熱しながら2割程度煮詰めます。
少しとろみがついてきたらお肉をフライパンに戻し、弱火でゆっくり煮絡めます。急いで火加減を高くするとあっという間に焦げてしまうので気をつけてくださいね。
ソースアレンジで、焼き鳥をもっと楽しく!
焼き鳥の定番と言えばたれ&塩ですが、せっかく自宅で調理するなら彩りのあるソースを添えてテーブルを華やかにしてみませんか? ここでは、5つのソースをご紹介します。
ねぎ塩ソース
長ネギ 1/4本(みじん切り)
A すりごま 大さじ1/2
A ごま油 大さじ1/2
A 塩 小さじ1/5
即席タルタル風ソース
マヨネーズ 大さじ2
ピクルス 10g(みじん切り)
※たくあんやしば漬けなどで代用OK。茹で卵やアンチョビを加えても。
甘味噌ジンジャーソース
味噌 大さじ1
ハチミツ 大さじ1
すりおろし生姜 小さじ1
豆板醤 適宜
ハニーマスタードソース
マヨネーズ 大さじ1
ハチミツ 大さじ1
粒マスタード 小さじ1
カラフルサルサ
パプリカ 1/8個(5mm各)
キュウリ 1/8本(5mm各)
オリーブオイル 小さじ1
レモン 小さじ1/2
塩胡椒 少々
※ケッパーやオリーブを加えても。
焼き鳥だって立派なホムパメニューに!
シンプルな焼き鳥をおもてなしやホムパのメニューにするなら見た目だけでなく味のバリエーションもプラスしたいところ。クリーミーなものからスパイシーなものまで何種類か揃えれば、次は何味を食べようかなぁ?と盛り上げること間違いなし!
また、ソースだけでなく、鶏肉と一緒に串に刺すお野菜も工夫すると更に楽しいですね! 長ネギ、キノコ、アスパラガス、パプリカ、ナスなども準備すれば、見た目だけでなく、味も栄養バランスもUP。これならもう1品のサラダを作る手間も省けちゃいます。
串に刺して焼く。焼き鳥は、ただそれだけなのになぜかワクワクさせてくれる不思議な1品。シンプルだからこそ、一つ一つの過程の丁寧さが仕上がりに出やすい料理でもあります。失敗しないポイントとちょっとしたコツをつかんだら、きっとみんなに自慢したくなりますよ。
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