かぼちゃが美味しい季節に食べたい、栄養満点のかぼちゃプリンです。黒糖のコクと、かくし味のシナモンとラム酒が、濃厚なかぼちゃの味を引き立てます。 【薬膳メモ】 旬のかぼちゃはお腹を温めて、元気を補う食材です。黒糖も同様に体を温める働きを持ちますが、不足した血を補ったり、母乳の出をよくする働きも。薬膳の視点で「かぼちゃ+黒糖」は産前・産後のママや、成長期のお子さんにもぴったりの組み合わせです!
このレシピでは甘酒と牛乳を混ぜて使っていますが、牛乳を省いて甘酒のみで作っていただいてもOKです。その際は、黒糖の分量を大さじ3から大さじ2に変更してください。また、甘酒の種類は色々ありますが、アルコールや酒粕を使ったものではなく、米と米麹からつくられたものがおすすめです!
■かぼちゃのマッシュを準備。かぼちゃの皮とわたを取り除き、3㎝程度の大きさに切る。耐熱のボウルにかぼちゃと水(分量外:大さじ2)を入れ、600wのレンジで3分熱し、フォークでつぶしておく。 ■黒糖ソースの準備。鍋にA 黒糖(粉末タイプ)50g、水大さじ1と1/2を入れてよく混ぜ、強火にかける。沸騰したら中火にして1分加熱する。火を止めたら残りの水、大さじ1/2を加えてなじませたら型に流し入れる。 ■卵をボウルに割り入れ、しっかりと混ぜておく。
ボウルにマッシュしたかぼちゃ、黒糖(粉末タイプ)、シナモン(粉末タイプ)、ラム酒を加えてよく混ぜる。続いて卵、甘酒、牛乳を少しずつ加えて混ぜる。
1のプリン液を濾し器で濾して、なめらかな状態にしたらプリン型に流し入れる。
蒸気が出た蒸し器に2のプリン型を入れて、アルミホイルをかぶせる。少しだけふたをずらして弱火で15分加熱する。火を止めてそのまま10分蒸らします。 ※深めのフライパンを使う方は、プリン型の8分目くらいまで湯を注いでから中火にかける。沸騰したら弱火にします。
できたてあつあつを召し上がるのがおすすめですが、冷やす場合は粗熱が取れてから冷蔵庫に入れます。食べる直前にもこもこにした飾り用ホイップクリームをのせても◎
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。