ビールのおつまみ5つの心得
私の日々の晩酌はもっぱらビールですが、やはりおつまみは欠かせません。
そんな私がビールのおつまみ作りのときに心得ていることが5つあります。
心得1.食べやすいサイズ感
ビール片手に、飲む→食べる→飲む→食べる→飲む…を繰りかえしやすいフィンガータイプ、またはハンディータイプのサイズ感が大事!
また、おつまみがボリューム満点過ぎて、お腹が張ってビールが入らないのは残念。程よいサイズでちょこちょこ楽しみたいですね。
心得2.食感
おつまみに限らず、食事ではかなり重要な「食感」。
触感や噛み応えがいいと、無意識に私たちの食欲やビール欲を駆り立てているんですよ!
心得3.香り
ワインだけじゃない! ビールも香りを楽しむ飲み物です。ビールとおつまみのそれぞれの香りのバランスを考えると、いつもよりビールがおいしく感じられるかも!
心得4.飲みながらでも楽しく作れる!調理時間は10分以内とする
ビールに合わせたがっつり食事を作ることももちろんしますが、「おつまみ」というくくりでは、手軽さが大事。飲みながら、ちゃちゃっと作れるレパートリーと発想があると、おうち飲みがとっても楽しくなります。
心得5.見た目も大事
酔っぱらっていても、ちゃんと見ています。テンションが上がる見た目だと、おうち飲みも一気に華やぎます。楽しくなくっちゃ、始まりません!
5つの心得をすべて満たす、それが「パンつまみ」!
実はこの5つの心得、パンのおつまみ、そう「パンつまみ」なら全てクリアしてくれます!
パンなら、カットして食べやすいサイズにでき、ナイフやフォークなどのカトラリーなしでも手でさっと口に運べます(心得1)。
そして、さくっとしている、しっとりしている、ふんわりしている、パリッとしている…いろんな食感を出せる(心得2)。
心得3の香りに関しては、全粒粉を使ったパンがおすすめ! 香ばしさが程よく、どんなビールに合わせても、それぞれの良さを引き立てます。
全粒粉は薄いゴールドのピルスナーだと飲みやすいのはもちろん、スタウトなどの黒ビールにもぴったり。
調理時間は、市販のパンを使えば短縮できます(心得4)。ちょっとリッチな香りと味わいの全粒粉パンなら、相性のいい食材も幅広いので、難なく扱えます。
そしてなんといっても心得5の見た目。パンならカットは自由自在なので、工夫のしがいがありますよ。
「パンつまみ」にぴったりな「円熟 全粒粉」
さて、ここまでビールには「パンつまみ」がおすすめであることを説明してきました。ですが、パンと言っても種類は様々。そこで、私が一押しするパンをご紹介しましょう!
それは「円熟 全粒粉」。
そもそも全粒粉とは、小麦を丸ごと挽いて粉にしたもの。香ばしい鼻に抜ける香りと少し噛み応え残るのが特長です。
「円熟」シリーズの中でも全粒粉を使ったこのタイプは、全粒粉の粒感がありながらも全体にふんわりしていて食べやすく、口に含むとほどよい香りが鼻を抜けていきます。トーストすると表面はパリッと、中はふわっとし、これがまた、食欲をそそります!
フライなどを挟んだサンドウィッチや、ソーセージやベーコンなどのガツンとしたものとも相性抜群ですが、フルーツサンドに使ったり、バター&はちみつを塗っても、素材を引き立てる、本当においしくて幅広い具材と共に楽しめる食パンです。
また、半円形の特長的な形もキュート! そのままでも、カットしても、カーブの部分がかわいくって少しリッチな気分も味わえるはず。
これぞ、おつまみの、いや「ビール×パンつまみ」のためにある、と言っても過言ではないパンなのです。
…べた褒めしてしまった「円熟 全粒粉」ですが、本当においしいので、ぜひ一度、試していただきたい!そこで、ビールと合う、むしろビールのときにこそ、作ってほしい「円熟 全粒粉」のおつまみレシピを考案しましたので、チェックしてみてください。
見た目もおしゃれ!合わせるビールで味わいも様々☆「鯛とオレンジのタルティーヌ」
オレンジとオリーブ、そしてお刺身用の鯛をオレンジ果汁、酢、塩とオリーブオイルで軽くマリネ。カルパッチョのような、前菜としてもおいしいこちら。パンに載せて、マリネ液を少しかけると、食べやすく、どんどんビールがすすみます。
合わせるビールはピルスナーや小麦のビールであるヴァイツェンなら、パンつまみのオレンジのさわやかさがマッチし、さらさらっとしたビールののどごしをより実感できるはず。
褐色のエール系のビールと一緒に食べると、少し深い味わいに。この場合、パンをトーストした方が全粒粉の香ばしさとビールがよりマッチします。
ごま油がパンに合う!黒ビールと一緒に食べたい「牛肉とらっきょうのタルティーヌ」
ごま油、にんにく、しろねぎで炒めた牛肉を酒、しょうゆ、みりんで味付けします。和のような、韓のような味付けに、らっきょうの甘酢漬けをプラス。
え?と思ったあなた。じつは、このらっきょうが一押しなんです!
スタウトやシュバルツなどの黒ビールと一緒に食べると、ごま油と全粒粉の香りが鼻に抜け、ビールの麦の芳香がすぐ後を追うように流れます。
ややマニアックな表現が続いておりますが、これはおいしい! ぜひ合わせてみてください。
ビールと合わないワケがない☆「しいたけのペペロンチーノのタルティーヌ」
これはビールに合わないワケがない!
にんにくと唐辛子を効かせて、たっぷりのオリーブオイルでしいたけを焼くだけ。それなのにこんなにおいしい。
パンにもちょこちょこっとオイルをつけて食べたいから、私は「円熟全粒粉」の4枚切りを横から薄く切りました。
軽く焼いて合わせると、どんなビールとも相性抜群のパンつまみに。
プラスしてクリームチーズを塗ると、全粒粉パンの微かな酸味とマッチして、これまた最高ですよ。
暑さが厳しくなりそうな今年の夏。キンキンに冷えたビールに合わせて、ぜひ「パンつまみ」をお試しください。
今回お話を伺ったNadia Artist
料理家、ビアテイスター 神田依理子
編集協力:株式会社神戸屋