作る時間も楽しむために。選ぶ基準は「自分の手になじむかどうか」
栄養士として産科や小児科で栄養指導業務に携わるここえみさんは、旬の食材を使ったおかずや、麹を始めとする発酵食品を使ったレシピなど、美味しくて体に優しいおうちご飯を発信しています。
食事は生きていくうえで欠かせない行為だけれど、義務感でお腹を満たす、ただそれだけではないはず、と考えるここえみさん。
だれかと美味しさを共有することもあれば、ひとりでほっと安らぐための時間にもなる。大切なことがたっぷり詰まった「食事」だから、食べるときの楽しさはもちろん、作るときの楽しさも重視しています。
キッチンに立つ時間がとても楽しそう、と娘さんに言われたこともあるここえみさんの道具選びの基準は、使いやすさはもちろんのこと、「自分自身が心地よいと感じるかどうか」。毎日使うものだからこそ、温かみやストレスのなさ、手になじむ感覚を重視して選んでいます。
今回は、そんな基準でここえみさんが選んだお気に入りのキッチン用品を教えていただきました。
使いやすさを重視してたどり着いた「家事問屋のキッチンツール」
金属加工品の一大産地、新潟・燕三条のキッチンツールブランド「家事問屋」。産地の作り手と道具の使い手の双方に寄り添う家事問屋は、見た目も機能もシンプルでありきたり、なのにいつの間にか手放せない存在になっている。そんな調理道具を多数展開しています。
ここえみさんも、「使いやすさを重視した結果、落ち着いたのが家事問屋さんのツール」と、そんな家事問屋のキッチンツールに魅せられたひとり。
愛用するのは、下ごしらえボウル、盆ざる、お玉、穴あきターナーの4種。ターナー以外はサイズ違いでそろえています。
深さがあって混ぜやすく、目盛り付きで計量もできる「下ごしらえボウル」や、平らなことから効率よく水を切れ、脚付きで衛生的な「盆ざる」など、かゆいところに手が届く工夫がいっぱい。
「下ごしらえボウルや盆ざるはちょこちょこ使いしやすく、お玉や穴あきターナーは注ぎやすさや返しやすさなど、ちょっとしたストレスを感じることなく作業できます」。
穴あきターナーは、ここえみさんの夫も大のお気に入りなのだとか。シンプルなので、どんなキッチンにもすっと溶け込んでくれそうですね。
やっぱり手になじむ自然素材が好き「にちにち道具とki dukiの調理器具」
「日本全国の産地と取り組み、『丁寧な暮らし』を作る、これから先もずっと使い続けていきたい和道具」をコンセプトに、品質の高いキッチン用品を世に送り出している「にちにち道具」。
また、道具を通して得たちょっとした「気付き」によって、キッチンを単なる作業の場から生活を彩る場へと変える提案を続けている「ki duki」。
どちらのツールにも共通するのは、丁寧なものづくりによる品質や機能性をそなえながら、使ううちに深い愛着がわいてくる「なじみやすさ」もあるということ。
にちにち道具からは、「すす竹調理へら穴明き」と、「菜ばしそろえ 無垢(2膳組)」をご紹介くださったここえみさん。
劣化を考えると、シリコン製やステンレス製の方が長く使えるのは分かっているけれど…と断りを入れつつ、それでも自然素材の調理器具がお好きなのだとか。
「へらや菜箸は、これまでいろいろな素材のものを使ってきましたが、一番手になじみやすく使いやすいのは、1周…いえ、何周か回って結局、自然素材のものだな、と感じています」。
にちにち道具の木べらと菜箸は、国産の天然竹を使用。軽くて温かみがあり、とっても使いやすいのだそう。
ki dukiからは、eda(計量スプーンの大さじ小さじセット)をご紹介くださいました。
インドネシアのサオの木で作られたedaは、天然木の素朴な味わい、経年によって変化していく色合いが楽しめ、その佇まいに木製の調理器具ならではの魅力をたたえています。
独特なのは、この細長い持ち手。深い容器でも難なくすくえ、マドラーとしても使える。そして好みの長さに短く切ることもできる、ちょっとした驚きも。機能性はもちろん、見た目もかわいい愛着の持てるデザインです。
麹調味料作りに欠かせない「ビタントニオのヨーグルトメーカーとブラウンのハンドブレンダー」
発酵食品ソムリエでもあり、塩麴や醤油麹、にんにく麹といった麹調味料を愛してやまないここえみさんの麹調味料作りに欠かせないアイテムがこちらの2点。
ひとつは、シンプルさと使いやすさにこだわった日本の調理家電メーカー、ビタントニオのヨーグルトメーカー。もうひとつは、デザイン性と機能性を両立させたドイツの老舗家電メーカー、ブラウンのハンドブレンダーです。
ヨーグルトメーカーは、その名の通りヨーグルトを作ることのできる調理家電。温度や時間を管理しながら加熱してくれるので、手軽にヨーグルトや発酵食品が作れます。
各メーカーからさまざまな商品が販売されていますが、「ビタントニオのヨーグルトメーカーは、操作の分かりやすさはもちろん、1リットルの牛乳パックがまるっとそのまま入るサイズ感がお気に入り」。
麹調味料は常温でも作れますが日数がかかるため、短時間で作りたいときにはヨーグルトメーカーがとても便利。ここえみさんは、自家製ヨーグルトを作るときにも使っているそう。
発酵が完了した麹調味料はペースト状にしておくことも。そうすると、麹の粒がなめらかになって舌触りもよくなり、より料理に使いやすくなるのだとか。
そのときにこちらのハンドブレンダーが大活躍。「ハンドブレンダーは、手元でスピードを細かく変えられるブラウンのものが、使いやすくておすすめです」。発酵させるために使った容器のなかで撹拌すれば、手間もかからずに衛生的。日常的に麹調味料を作る方は、ぜひそろえておきたいツールですね。
煮物やスープ、カレーが本当に美味しく仕上がる「ストウブのピコ・ココット」
ここえみさんのおうちで秋冬のあったかメニューになくてはならない、ストウブのピコ・ココット。熱伝導・保温性に優れ、うま味や栄養素を逃さずに、素材本来の味を引き出してくれるフランス製の鋳物ホーロー鍋です。
「ことこと煮込んで作る煮物やスープ、無水で作るミートソースやカレーなどが本当に美味しく仕上がるので、長年愛用しています」と、ここえみさん。カラーバリエが多いのもストウブの魅力のひとつですが、愛用しているのはベーシックなブラック。スタイリッシュで質実剛健なブラックは、プロに愛用者が多いことでも有名です。
出番の多いサイズは、断然ラウンドのサイズ22。ここえみさんはこの大きさが一番使い勝手がよいなぁと感じているそう。
「おでんやお鍋など大量に作る必要があるときはル・クルーゼの24を使いますが、3~4人分の煮物やスープならこのラウンド22が大活躍です!」。
まさに毎日のご飯作りに欠かせない、キッチンの相棒といえそうですね。
よりお米を楽しむために生まれたツール「マーナのお米保存袋としゃもじ」
最後は、より美味しくご飯をいただくために作られたマーナの「極(きわみ)」シリーズから、お米保存袋としゃもじをご紹介します。
マーナは、明治5年の創業から150年、「心地のいい豊かな暮らしを届けたい」をモットーに、キッチン用品やバス用品などを製造・販売する生活雑貨メーカー。ユーザーにあたたかく寄り添うものづくりの姿勢に、多くのファンがいるブランドです。
「極」シリーズは、全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)とお米マイスターという、いわばお米のプロとマーナがいっしょに作った、お米を美味しく食べるための一連のアイテム。
ここえみさんが愛用する「極 お米保存袋」は、空気や光を遮断し、形の変えられる袋で冷蔵庫にしまうことで、鮮度を保ちながら保存することができるというもの。
「お米の消費が不定期になってきた我が家には、この収納方法がぴったり。少量ずつ使っていても、美味しさが長持ちしますよ」。
極シリーズではもうひとつ、「極しゃもじ」も愛用中。
こちらは、炊きあがったご飯を底から混ぜる「シャリ切り」のしやすい形を追求。へらの部分にはご飯がこびりつきにくい特殊エンボス加工を施して、ご飯をくっつきにくくしています。背面に突起があり、平置きしたときに、ご飯をすくう先端が浮くという工夫も。
「形状がとても使いやすくて、ストレスフリーなんです」と、ここえみさん。食事の基本である「お米」をより美味しく食べられるようにと開発された極シリーズ。すぐにでも暮らしに取り入れたくなりますね。
今回、自分自身が心地よいと感じるかどうかを基準に選んだ愛用品を、たくさん紹介してくださったここえみさん。そんなここえみさんが発信するレシピが気になったら、ぜひレシピルームやSNSをチェックしてみてくださいね!
ここえみさん
レシピルーム https://oceans-nadia.com/user/657747
Instagram https://www.instagram.com/e__miffyy/