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Artist History

気軽に、楽しく。美味しい料理を届けたい

#9 神田依理子

気軽に、楽しく。美味しい料理を届けたい

NadiaのArtistにスポットを当て、ここでしか聞けない裏話や料理研究家さんの想いをお送りする「Artist History」。
今回は、料理研究家、ビアテイスターとして活躍中の神田依理子さん。料理研究家を目指したきっかけや子育てとの両立などをお聞きしました。

2018.10.30 update

広告代理店での仕事から料理研究家になるまで

子どもの頃から料理が好きで台所に立つ母の隣にいつも立っていました。 本格的にひとりで作り始めたのは大学時代からでしょうか。祖母の介護で忙しかった母の役に立てればと、あれこれ作るようになりました。そうやって実家で料理をする機会が増えていったある日、父に肉豆腐を作ったんです。それを美味しそうに食べてくれて、「料理を仕事にしたらええんとちゃうかな」と言われたのをきっかけに、料理を職業として意識するようになった気がします。

kanda

ちょうど広告代理店で働いていたころで、撮影現場で見るフードコーディネーターさんがすごくかっこいいと思い始めていたときなので、結構ドンピシャなタイミングだったんですよね。そこから、フードコーディネーターや野菜ソムリエの資格を取って、本格的に料理の勉強をするようになりました。

ただのビール好きから、ビールの専門家として活動したいと思うようになり、ビアテイスターの資格も取得。高円寺のビアバーのメニュープロデュースのほか、コラム執筆などを中心に行っています。レッスンでも「ビールに合う料理」をテーマにリクエストをいただくことが増えました。

気軽に、気負わずに。楽しく美味しいお料理を

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私が料理をするときに心がけているのは、とにかく気軽にお料理を楽しむということ。手を抜くというのではなく、丁寧にするところはして、「気負わない」料理をするということです。
たとえば出汁はしっかり取って煮物を作るけど、副菜は簡単に、とか。今日は副菜はたっぷり作ったから、メインは焼くだけのものに、など。
毎日のことだし、食べるバランスだけでなく、作るときの体力や心のバランスも大事だと思っています。

作る自分も食べる自分も、作ってくれる人も食べてくれる人も、みんな相手を思いやれると、世界は平和になるのにな、と。大げさかもしれませんがそれくらい、楽しく気軽に料理することって大切だと思っています。
料理教室では「基本の家庭料理」「おもてなし料理」のメニューのほか、昨年から「おうちごはんマイスター講座」を始めて、なるべく負担のない料理のコツや基礎をお伝えしています。やっぱり基礎ができてこその料理なので、そこはきちんとお伝えしています。

これからは、料理を教える側の人への指導にも力を入れていきたいですね。自分も料理の講師を11年やってきて、自分なりのノウハウなども蓄積されてきていると思います。それからお母さん、お父さんを料理で助ける活動も。 自分が今まで一生懸命取り組んできた料理を通して、少しでも社会貢献につながることができたらいいなと思いまして。まだまだ、道半ばですが来年には形にしたいですね。

Nadiaで印象に残っているレシピはこれ!

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Nadia投稿の中でもかなり初期の頃の物ですが、ひとつめは、
「トースターで簡単!マッシュルームのアヒージョ」。これは、2014年のNadiaレシピコンテストで最初にグランプリを取ったレシピです。スペイン料理の定番「アヒージョ」はトースターに入れるだけで簡単にできます。マッシュルームのうま味がしみ込んだオイルをパンに染み込ませていただくのがおすすめ。ホームパーティーのおもてなしにぴったりの一品です。



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ふたつめは、 「粒あんと酒粕のクレームブリュレ」
酒粕の風味とあんの甘みが絶妙な和テイストのプリン。カラメル代わりにプリンの底に粒あんを敷きます。これも、2015年のレシピコンテストで審査員特別賞をいただいたレシピです。同じコンテストで受賞した「生麩フライの鶏味噌田楽」もお気に入りです。
このあたりから料理研究家としてのお仕事をたくさんいただくようになったので、とっても思い入れがあります。

また、ビアテイスターとしておすすめのビールに合うおつまみレシピはこちらです。ついついビールが進むおつまみ。身近で手に入る材料でパパっと簡単にできますよ!

●揚げ焼きでOK!豆板醤でピリ辛☆揚げ茄子の香味和え
●ねぎだく塩鯖の唐揚げ
●ビールが飲みたい!たこキムチ炒め

Nadiaでは、普段の料理の食材や調味料の組み合わせを変えて、作ったことはなさそうなものにアレンジしたレシピや、簡単にできるものを意識して投稿するようにしています。ただ、絶対してほしい基本的な下処理などは結構丁寧に書いています。これで味が格段においしくなるので。     

料理教室をメインに、幅広い活動にチャレンジ

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料理研究家としての仕事の中で、特に印象深いのは自宅での料理教室の立ち上げです。最初は兵庫県の宝塚市の自宅で、友人グループに毎月1回レッスンしていたのが始まりです。最初のメニューはパエリアでした。参加の方にとっては拙いレッスンだったと思いますが、私はもう楽しくてうれしくて仕方がなかったのを覚えています。

それから、東京での最初のレッスン。宝塚ではたくさんの方にお越しいただくようになっていたのですが、そんな時に東京に転居して、まさにゼロからの再スタートでした。その時は、ケーキまで作るクリスマスメニューだったのですが、マンツーマンで。生徒さんも大変だったと思います。今でもお越しくださるその方と時々懐かしく思い出しています。

現在は、自宅での料理教室のほかに、企業のレシピ開発、料理講師、スタイリング、飲食店のメニュープロデュースなどをさせていただいています。また、Nadia Food Academyでは料理教室運営開講講座を担当しています。特に今年はいろんなジャンルの仕事に挑戦させていただきましたね。

仕事と家庭のバランス。母として、料理研究家として

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家で仕事をすることが多く、集中すると周りが見えなくなるタイプなので、やはり頭の切り替えが難しいということはありますね。思春期の息子がいるのですが、話しかけてくる息子の話が頭に入ってこないということもよくあって。それは本当に申し訳ないと反省して、最近はなるべく息子が家にいる時間くらいは仕事のことは考えずに、楽しく話をする時間を作るようにしています。

夕食に仕事の試作料理が出てくることもしばしば。そんな日が続いた後は、家族のために料理するようにしています。 何も考えず好きなように名前もないようなおばんざいなんかを2~3時間かけて無心に作りまくります。「あ~、今日は息子のためだけに料理ができた!」と満足できるし、美味しそうに食べてくれると母さんはうれしい。そうやって仕事と家庭のバランスを取っている感じですね。

「どんなに忙しくても道の脇に咲く花に気が付けるように」。尊敬する会社員時代の上司に言われた言葉です。今でもその言葉を胸に、日々の幸せを大切にすることを心がけています。

料理研究家になりたい!という方へ

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料理研究家だけにとどまらず、この先どうするか迷っている方も多いと思います。やる前に悩む気持ちはよくわかります。私もいっぱい、いっぱい迷いました。でも、できない理由を探すよりも、どうやったら実現できるか考える方が絶対楽しいです。徹夜することもあるし、うまくいかなくてへこむこともありますが、それはどんな仕事でもあること。だったら好きなことで悩みたい! と私は思っています。

それにこの仕事は圧倒的に楽しいことがほとんどです。一緒に料理業界を盛り上げていきましょう! とお伝えしたいですね。私も負けず料理研究家として努力していきたいです!

写真:高橋 しのの

神田依理子さん、素敵な笑顔とお話どうもありがとうございました!

お気に入りのキッチングッズ教えてください!

お気に入りのキッチングッズ

・ウィリアムズソノマのミニゴムべら(写真左)・・・以前アメリカに行ったときに色と形に魅せられて買ったのですが、しなり具合と大きさが非常に使いやすい。計量スプーンについたはちみつや味噌もしっかり取れます。ヘラの部分と柄が外せるので、洗いやすくて衛生面もばっちりなので大好きなキッチンツールです。気に入ったのでたくさんほしいし、人にあげたいと海外サイトでたくさん買いすぎて、あわや税関でひっかかりそうになった思い出あり。
・貝印のおろし金(写真右)・・・さすが刃物の貝印。しょうがやにんにくがきめ細かくすりおろせます。力を入れなくてもスムーズだし、収納もしやすくてお気に入りです。鮫皮のようなわさびのおろし金もついていて、本格的な仕上がりでプロっぽい。

kanda's profile.

神田依理子’s profile.

料理研究家、ビアテイスター、ジュニア野菜ソムリエ。自宅で料理教室eriko cooking salonを主宰している。旬の野菜を美味しく活用したおつまみレシピが得意。

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