同じものを食べても、夜に食べるほうが太りやすい!
夏についついアイスを食べ過ぎて太ってしまい、ダイエットしなくちゃと思っている方もいると思います。
みなさんは、同じエネルギー量の食事なら、いつ食べても同じだと思っていませんか? 実は、同じのものを食べても、夜遅くに食べるほど太りやすいことがわかっています。
お菓子をどうしても食べたい! となったときも、夜に食べるより、朝に食べるほうが良いのです。
夜は寝るだけで消費カロリーが少ないから…というのは、なんとなく想像がつくかもしれませんが、理由はそれだけではありません。食べる時間を意識すれば、ダイエットが少し楽に、効率的になるかもしれませんよ。
肥満の人は増えているが、日本人の摂取エネルギーは減っている!
昔に比べて、肥満やメタボリックシンドロームの人が増えていることは、みなさんもきいたことがあると思います。原因は、飽食に時代になり、日本人の摂取エネルギーが増えたからだと思っている人が多いかもしれません。
でも実は、日本人の摂取エネルギー量は減っていて、昭和50年には2188kcalでしたが、平成26年では1863kcalなんです。
それにも関わらず、なぜ肥満やメタボリックシンドロームが増えているのか。
その理由は、運動不足により消費カロリーが減っていることや、食の欧米化で高脂肪食になっていることだと言われています。そして、その他に、夜遅くに食事を摂る夜型生活の人が増えたことも理由として指摘されているのです。
夜遅くに食べると太りやすい、その理由にはいくつかあります。
夜に食べると太りやすい理由は?
①同じ食事でも、食事中に消費するエネルギー量が異なる
実は、私たちは食事をすることによって、エネルギーを消費しています。これを「食事誘発性熱発生」といいます。
この食事誘発性熱発生は、同じ献立の食事をとった場合、朝食のほうが夕食の4倍も大きいのです。
つまり、同じカロリーを食べていても、食事中に消費されるカロリーが朝のほうが多く、夜のほうがたくさんのエネルギーが余ってしまうということ。そして、夜に余ったエネルギーは脂肪となります。
②夜8時以降の夜食では血糖値が上がりやすい
食後の血糖値の上がりやすさと太りやすさは関連していると言われていますが、なぜでしょうか。
食事をして血糖値が上がると、インスリンというホルモンが出て血糖値を下げます。このインスリンは、脂肪を作ってためこむ方向に働きます。
夜遅い食事は、血糖値が上がりやすいので、インスリンもたくさん分泌される傾向にあり、脂肪がからだに蓄積されやすくなります。
③夜は栄養素の吸収が良い
胃や腸の消化機能の働きは、1日中同じではなく、一般的に夕方がピークで、夜に摂取した栄養素のほうが吸収が高いのです。
これは、栄養素を効率よく吸収出来るということなのですが、肥満を招く脂質や糖質などの吸収も夜の方が良いということなので、とり過ぎに注意し、バランスの良い食事をとることが大切です。
このような理由で、同じ食事を食べても、夜遅くに食べたほうが太りやすいのです。
また、夜遅い食事により、胃もたれや食欲不振で朝食を食べられなくなり、それが間接的に肥満を招くことも考えられます。
朝食を食べない人は、食べる人に比べ、肥満になる危険が5倍も高いと、アメリカの研究結果で報告されているのです。その理由としては、朝ごはんを食べないことで、エネルギー代謝が落ち、消費カロリーが減ること。
また、昼や夕食のドカ食いを招き、血糖値が急上昇しインスリンが過剰に分泌されるので、肥満を招くことなどが言われています。
夕食が遅くなりそうなときは、夕方に軽食を!
ということで、ダイエットをするときは、夜遅い食事は控え、朝ごはんをしっかり食べる生活に切り替えることが大切です。
特に、夜遅くのデザートは太りやすいので、もしどうしても食べたくなったら、朝に食べるのがおすすめです。
仕事などで、どうしても帰宅が遅くなる人は、夕方におにぎりなどの軽食をとり、帰ってきての食事は野菜中心にすると良いでしょう。夜ごはんを2回に分ける感覚です。
もちろん、朝だからと安心して、いくらでも食べて良いというわけではありませんが、同じ食事内容でも、食べる時間の工夫によりダイエットの効果が変わってきます。
「何を食べるか」だけでなく、「いつ食べるか」を考えてみてくださいね。
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