いざという時のために覚えておきたい!常備食材の上手な活用法
9月1日は防災の日。ここ数年で起こった災害の影響から防災意識が高まり、防災グッズや非常食を準備しているご家庭も多いのではないでしょうか。
災害時には、水道・ガス・電気などが止まり、食事をする際に調理方法や食材が非常に限られた環境になります。そこで今回は、缶詰や乾物類など、常温で長期保存可能な常備食材を使ってできるレシピをご紹介します。
火も包丁も使わずに混ぜるだけのレシピや、さっと煮るだけなのでカセットコンロでも作れるレシピなど、どれも災害時に役立つ調理方法にしています。災害の時だけでなく、忙しくて買い物にいけないという日にも役立つと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
災害時に便利な常備食材や調理方法
災害時には冷蔵庫が使えなくなる可能性があるので、以下のような常温で長期保存できる食材をふだんから常備しておくととても役立ちます。
1.乾物類
切干大根や高野豆腐などは、栄養価も高いのでおすすめです。乾燥わかめも不足しがちな食物繊維やミネラルが豊富。乾燥パスタは早く火が通るタイプがより良いですね。
2.缶詰類
さば缶やツナ缶はそのままでも美味しく食べられます。トマト缶も、災害時には貴重な野菜の供給源になりますね。
3.常温保存可能なレトルトパウチ食品など
レトルトのパスタソースは、さっと温めるだけで食べられますし、パスタだけでなくお料理の味付けとしても利用できるので便利です。また、災害時には栄養が偏りがちになりますから、常温保存できるミックスビーンズがあると、栄養バランスの改善に役立ちます。
食材以外でぜひ準備しておきたいのは、カセットコンロ。電気やガスが止まってしまった場合にとても役立ちます。また、清潔なポリ袋もあると便利です。ボウルなどの代わりにポリ袋を使用すれば洗わずに済むので、水の節約になります。
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包丁不要、和えるだけ!豆とわかめの梅風味サラダ
乾燥わかめとミックスビーンズで、包丁いらず、和えるだけのお手軽サラダです。ポリ袋をボウル代わりに使えば洗い物も出ません。これ一品で、たんぱく質やビタミン・ミネラルが補給できます。
【主な材料】
乾燥わかめ
ミックスビーンズ
梅肉
お酢
ごま油
●詳しいレシピはこちら
『【包丁いらずの常備菜】豆とわかめの和風マリネ』
ポリ袋使用で洗い物ゼロ!切干大根のツナコーンサラダ
こちらも混ぜるだけで完成の簡単レシピ。しかも、切り干し大根を水で戻すところから混ぜて味付けするまで、全ての工程をポリ袋の中で済ませられるので、洗い物がなく水の節約になります。ツナのうま味とごまの香ばしい風味、そして切干大根の甘味と食感が後引く美味しさです。
【主な材料】
切干大根
ツナ缶
コーン缶
すりごま
しょうゆ
お酢
ごま油
●詳しいレシピはこちら
『混ぜるだけ!切干大根のツナコーンサラダ』
10分で完成!さば缶と豆のトマト煮
材料は常備食材4つだけ。こちらも包丁いらずで、加熱はカセットコンロを使い短時間でできます。さばの味噌煮缶の甘味でトマトの酸味が中和されるので、煮込まなくても美味しく仕上がります。
【材料】
さば味噌煮缶
トマト缶(カット)
ミックスビーンズ
固形コンソメ
●詳しいレシピはこちら
『材料4つ&10分!さば缶と豆のトマト煮』
材料はたったの3つ!高野豆腐の麻婆風
高野豆腐とレトルトのミートソースに豆板醤をプラスし、マーボー豆腐風に仕上げた一品。高野豆腐なので食べごたえがあり、普通の豆腐より栄養価も高いです。こちらも煮込む必要はなく、全体が温まれば完成なのでカセットコンロで作れます。
【材料】
高野豆腐
ミートソース(レトルト)
豆板醤
●詳しいレシピはこちら
『材料3つ。さっと煮るだけ 高野豆腐の麻婆風』
災害時はストレスや食生活の乱れから体調を崩す方も多いので、限られた環境で限られた食材しかなくても、できるだけ美味しく栄養バランスの良い食事が摂りたいもの。いざという時の練習も兼ねて、今回ご紹介したレシピをふだんの食事作りでも参考にしていただけたらうれしいです。また、これを機に非常食の消費期限などチェックしてみてくださいね。
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