塩パンを作る。
基本の丸パンの生地にバターを包んで、じゅわっとバターが染み込んだ塩パン風にしました。焼いている間にバターが出ないように生地にしっかりとバターを閉じ込めることと、巻くときにはあまりきつくしすぎないことがポイント。食べやすい小さめサイズで作ります。
塩パンの作り方
【材料(9個分)】
強力粉 200g
A砂糖 15g
Aドライイースト 3g
塩 4g
無塩バター 15g
水 120~130g
有塩バター 45g
オリーブオイル 適量
岩塩 適量
【作り方】
生地を混ぜ、こねる工程までは「基本の丸パン」と同様です。こねてから生地にバターをのせて、くるくると巻いて塩パンの形にしていきます。
●基本の丸パンのレシピはこちら
『基本の丸パン。』
1.材料を準備する。
・大きいボウル(ボウルA)に半量の強力粉とAを入れます。
・小さいボウル(ボウルB)に残りの強力粉と塩、角切りにした無塩バターを入れます。
・水は人肌くらいに温めたものを使います。
2.生地を混ぜる。
ボウルAのイーストめがけて水を加え、粘りが出てなめらかになるまでヘラで手早く混ぜます。
ボウルBを加えてさらに混ぜ、ひとかたまりになったら台に出してこねていきます。
3.生地をこねる
生地を伸ばしたり叩いたりを繰り返し、5~10分程度こねます。
4.一次発酵をする。
丸めてボウルに入れ、乾燥させないようにラップをして2倍の大きさに膨らむまで暖かいところに置きます。発酵時間はオーブンなどの発酵機能を使うと40℃で30~60分。粉をつけた指で押して、戻ってこなければ発酵完了のサインです。(一次発酵)
5.分割する。
台に取り出して9等分にし、それぞれ丸めてかたく絞った濡れふきんをかけて10分置きます(ベンチタイム)。このとき、まん丸ではなく、細長い楕円にするとこのあとの作業がやりやすいです。
ベンチタイムの間にバターを9等分の棒状にカットしておきましょう。
6.成形する。
5の生地をひとつ取り出し、手で軽く転がして伸ばしたあとに麺棒で伸ばします。手前が太く、奥が細い逆三角形に、なるべく長くなるように生地を伸ばします。
手前の部分をさらに左右に麺棒で伸ばしてバターが入るくらいまで広げます。
7.バターを包む。
生地の手前に棒状にしたバターをひとつ置き、ひと折りして生地をかぶせてバターを包み、周囲をしっかりと押さえます。
そのまま半分ほどまでくるくると巻いたら、後半は生地を持ち上げて軽くかぶせる程度にゆるく巻きます。
8.二次発酵させる。
残りも同様に成形し、オーブンシートを敷いた天板に並べます。
濡れ布巾をかけて乾燥させないように常温で40~50分置き、1.5~2倍程度に膨らむまで二次発酵させます。
通常だと暖かいところに置きますが、バターが溶けてしまうので常温の場所に置いてください。スイッチを切ったオーブンに入れておくと、乾燥も防いで温度が一定になるのでおすすめです。
9.焼成する。
オーブンは230℃に予熱しておきます。二次発酵が終わったら表面にオリーブオイルを塗って岩塩をふり、オーブンの温度を210℃に下げて10~13分焼きます。焼き上がったら染み出てきたバターを刷毛などで塗ります。焼き網にのせて冷ましたら完成です。
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『塩パン。』
バターがじゅわっと染み込んだ塩パンは、発酵中にバターがやわらかくならないように二次発酵の時間も少し長めにとるのがポイントです。食べやすい小さめサイズの塩パン、ぜひ作ってみてください。
これまでのパン連載はこちら
・栁川さん家のパンのある生活