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    • 公開日2019/04/24
    • 更新日2019/04/24

    【栁川さん家のパンのある生活~第1回~】基本の丸パンの作り方

    「シンプルな料理をより美味しく!」をモットーに、毎日食べても飽きない「おうちごはん」が得意な栁川かおりさん。日々の献立をアップしているインスタグラムやブログのファンも多数! これまでは朝ごはんをご紹介してきましたが、今回の連載から内容をリニューアル。テーマは「栁川さん家のパンのある生活」。パンのこね方から、アレンジ方法まで幅広くご紹介していただきます。今回は初回ということで、基本の丸パンの作り方を詳しくご紹介します。初めてパンを作るという方でも作れるように、分かりやすいレシピになっていますよ♪

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    【栁川さん家のパンのある生活~第1回~】基本の丸パンの作り方

     

    新生活、パン作りに挑戦してみませんか?

    春になると、新しいことを始めたくなりますよね。そんな方に、パン作りはいかがでしょうか? 手間がかかりそう、難しそうと思いがちですが、材料はとってもシンプルで、作り方も基本を押さえることで簡単に作れるんです。コツをつかんでしまえば、アレンジをするのが楽しくなりますよ!

    まずは、パン作りに欠かせない材料や道具、発酵についてご紹介します。

     

    小麦粉について

    パン作りでメインとなる材料は強力粉ですが、パンによっては強力粉に薄力粉を混ぜて作ることもあります。薄力粉を混ぜることで食感が軽くなるんです! また、生地が伸びやすくなるので、パン生地を大きく伸ばしたり折り込んだりしやすくなりますよ。

     

    イーストについて

    パン作りに欠かせないのが、生地を膨らませるイースト。いくつか種類がありますが、イースト菌を乾燥させたドライイーストはよく耳にしますよね。今回は粉に直接混ぜ込んで使える「インスタントドライイースト」を使います。「直接混ぜ込んで使えます」といった内容が書かれているか、パッケージを確認してくださいね。インスタントドライイーストを開封後は密閉して冷蔵庫または冷凍庫で保存するのがおすすめです。

     

    道具について

    パン生地をこねる時はカードが必須。生地を集めたり、手についた生地を取ったり、生地を分割する時に使います。

    また、イーストなどは細かい計量が必要なので、スケールはデジタルのものを使ってください。可能であれば0.1gまで量れるものがおすすめ! 水分量も重要なので水もスケールで計量してくださいね。

     

    発酵について

    発酵は湿度と温度が大切です。電源を切ったオーブンに熱湯を入れたカップと一緒に置くと、ある程度の温度と湿度が保てるので簡単に発酵ができます。

    また、低温でも時間をかければ発酵する「低温発酵」という方法もあります。一次発酵するときに、生地を冷蔵庫の野菜室に入れてひと晩ほど置くと2~3倍に膨らみます。発酵が足りない時は室温でしばらく置いておくと膨らませることができますよ。

     

    焼き時間について

    オーブンの大きさや種類などでも温度設定や焼き時間は違ってきます。適宜調節してくださいね。オーブン内でも場所によって焼きムラができることもあるので、焼き上がり1~2分前に天板の前後を入れ変えて焼くと均一になりやすいです。

     

    基本の丸パンの作り方

    パン作りが初めての方でも作りやすくてアレンジもしやすい、基本の丸パンを作ります。シンプルなパンなので食事と合わせるのはもちろん、そのまま食べても美味しいですよ。

    【材料(6個分)】
    強力粉 200g
    A砂糖 15g
    Aインスタントドライイースト 3g
    水 120~130ml
    無塩バター 15g
    塩 4g
    有塩バター 適量

    【作り方】
    1.材料を準備する

    ・大きいボウル(ボウルA)に強力粉の半量とAを入れます。イーストは糖分を栄養にして発酵するので砂糖の隣に入れましょう。
    ・小さいボウル(ボウルB)に残りの強力粉と塩、角切りにした無塩バターを入れます。
    ・イーストは35度前後が活動しやすい(発酵しやすい)ので、水は人肌くらいに温めたものを使います。水の量に幅があるのは、季節や湿度、冷暖房によって変わるからです。水分量が多いとベタついてこねにくくなるので、初めは中間量~少量で作ってみてくださいね。

    2.生地を混ぜる

    ボウルAのイーストをめがけて、温めた水を加えます。

    粘りが出て滑らかになるまで、ヘラで手早く混ぜます。

    ボウルBを加えてさらに混ぜます。

    水っぽさがなくなり、ひとかたまりになったら台に出してこねていきます。

    3.生地をこねる

    生地を伸ばしたり叩いたりを繰り返していきます。
    手のひらの付け根で押し出すようにして伸ばします。生地をまとめたら再度伸ばします。

    バターが生地になじんできたら叩きも加えながらこねていきます。中指~小指の3本指で引っ掛けるように生地を持ち上げ、勢いよく台に生地を打ち付けます。生地を折りたたんだら再度持ち上げて叩きます。

    生地が手にベタつかず、表面がなめらかになるまで5~10分程度こねます。

    4.一次発酵させる

    生地の表面をぴんと張るようにして丸め、とじ目を下にしてボウルに入れます。ぴったりとラップをし、2倍の大きさに膨らむまで温かいところに置きます。発酵時間は40~60分ほど。

    オーブンなどの発酵機能を使うと40度設定で30~40分、暖かい季節なら常温で60分程度で膨らみます。

    粉をつけた指で押して、戻ってこなければ発酵完了のサインです。

    5.分割~ベンチタイム

    台に取り出し6等分にします。目分量でもいいですが、スケールで重さをはかると均一になりますよ。

    6等分した生地を丸めてとじ目を下にして置いたら、固く絞った濡れ布巾をかけて、10分寝かせます。時間を置くことで生地が緩むので、いろいろな形に成型しやすくなりますよ。

    6.成型~二次発酵

    生地の表面がぴんと張るようにキレイに丸め直します。

    とじ目をしっかりと閉じましょう。

    オーブンシートを敷いた天板に等間隔に並べます。

    温かいところで30~40分置き、ひと回り大きくなるまで二次発酵させます。

    7.焼成

    ひと回り生地が大きくなったら強力粉(分量外)を茶こしなどで振りかけ、ペティナイフなどのよく切れるナイフで切り込みを入れます。

    切れ目に、棒状に切った有塩バターをのせます。バターをのせると高温になって切り込みが開きやすくなります。切り込みを入れずに丸のまま焼いても◎。

    190度に予熱したオーブンで12~15分焼きます。

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    『基本の丸パン。』



    いかがでしたか? 初めてのパン作りにぴったりな丸パンをご紹介しました。朝ごはんはもちろん、おやつや夜ご飯の主食としてもおすすめですよ♪ ぜひ作ってみてくださいね。

     

    これまでの朝ごはん連載はこちら
    ・栁川さん家の休日朝ごはんシリーズ

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