キッチンのガスレンジについている魚焼きグリル。「使った後の片付けが面倒」などの理由で、あまり使っていないという人も多いのではないでしょうか?
食材に熱を効率よく伝える魚焼きグリルは、焼くだけで食材を美味しくしてくれる実力派。持っているなら、使わない手はありません! スーパーで手に入る鮭やさばなどの切り身魚を、和食屋さんでいただくような本格的な焼き魚に仕上げてくれます。
今回は、魚焼きグリルを使いこなすポイントと、おいしく仕上げるためのちょっとしたコツをお伝えしていきます。これを機にぜひ“グリルデビュー”してみてください!
魚焼きグリルでおいしい焼き魚を焼くコツ
魚の表面にパリッと焼き目をつけ、うまみを逃がさずふっくらジューシーに焼き上げるのがグリルのいいところ。上手に使いこなすには「予熱」と「時間」が重要なポイントになります。
【予熱】強火で2~3分予熱する
機種にもよりますが、基本は強火で2~3分予熱を。予熱することで、グリルの網に食材がくっつきにくくなる効果もあります。
【下準備】ペーパータオルで魚のドリップを拭き取る
切り身魚、とくにさばは、新鮮なものでも血合いや身の部分からドリップが出るので、拭き取って使いましょう。
【下味をつける】塩少々をまんべんなくふる
切り身魚全体にまんべんなく塩をふります。高い位置からふると、均一に塩が行き渡ります。
【焼く】両面焼きグリル:皮目を上にして中~強火で6~7分、片面焼きグリル:皮目を下にして中~強火で4~5分、返して4~5分
グリルには、上下にバーナーがある両面焼きタイプと、上のみにバーナーがついた片面焼きタイプがあります。「両面焼き」の場合は皮目を上にして一気に焼き上げて。皮がキツネ色に色づいたら焼き上がりです。「片面焼き」の場合は、はじめに皮目を下にして焼き、皮目が焼けたらひっくり返します。
弱火はNG!思い切って中火で一気に焼こう
グリルを使い慣れないうちは、「焦げてしまわないか心配」などの理由で火を弱めがちですが、これは焼き魚の調理的にはNG! おいしさの要である皮目をしっかり焼くためには、中~強火(250~260度)の火力が必要です。
また、焼く時間が長くなるほど水分とうまみが抜け、身がパサついてしまうことに。
つまり、グリル内の温度が低いと身だけが先に焼けてしまう。でも、まだ皮が焼けないために焼き続け、ますます身がパサつく…という悪循環に陥るのです。「中~強火で一気に焼く!」というポイントを忘れないようにしましょう。
焼き魚は上手にできれば驚くほどおいしいもの。ぜひご自宅で和食屋さんのような焼き魚を味わってください。
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