自分でエクレアを作ってみよう
洋菓子店などでよく見かける「エクレア」。さっくりふわふわのシュー生地に甘ーいクリームがサンドされているエクレアは、ちょっと特別な日に食べたくなるスイーツですよね。クリームやトッピングもバリエーション豊富で、ショーケースに並んでいるエクレアを見ているだけで幸せな気分に。
そんなエクレアをおうちでも作ってみませんか。初心者でも作れるポイントを徹底解説します!
基本のエクレアの作り方
材料と下準備
シュー生地を作るために必要な材料は6つ! 特別なものはなく、おうちにあるような材料ばかりです。
【材料】
A 水 25cc
A 牛乳 25cc
A バター(食塩不使用) 25g
A 塩 少々
薄力粉 30g
卵(しっかり溶いたもの) Lサイズ1個~
※溶き卵は少し多めにご用意してください。
【下準備】
シュー生地を上手く作るコツは、ひとつにスピードを意識すること! 慌てなくてすむように、しっかり準備してから調理を開始しましょう。
・シュー生地の材料は室温に出しておく。(写真1)
・オーブンシートに折り目をつけて天板に敷いておく。(写真2)
オーブンシートの折り目は、上下をあけて10cm長さ→真ん中2cm→10cm長さの折り目をつけます。この折り目をガイドにして、シュー生地を絞り出します。
・直径1cmの丸口金を絞り袋につけておく。(写真3)
・薄力粉はふるっておく。(写真4)
・ボウルを用意しておく。
ここまで準備できたら、早速エクレア作りのスタートです!
作り方
1.鍋に材料のAを入れて中火にかける。バターが溶けたら、強火にして沸騰させ、ふわあ~っと上にあがってくるようになったら火を止めます。ここは、しっかり沸騰させましょう!(写真5)
2.すぐに薄力粉を入れる。(写真6)
3.ゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜます。あまり混ぜすぎないようにするのがポイント 。(写真7)
4.再び加熱(中火)し、時々ゴムベラで生地を転がしながら、鍋底に白い膜が張るくらいまで炒めます。(写真8)※鍋によっては膜が張らないものがあります。生地を炒める時間は1分30秒を目安にしてください。
5.ボウルに4の生地を移し、溶き卵の半量を加えてゴムベラで切るようにした混ぜます。(写真9)
6.さらに卵を少しづつ加えて混ぜます。だんだんと生地が重たくなりクリーム状になってきますよ。(写真10)
7.時々、生地の半量をゴムベラですくって持ち上げ、ゴムベラを傾けたときに生地が5秒くらいでゆっくり落ち、ゴムベラに残った生地が写真のような逆三角形の状態になれば生地は完成。(写真11)
8.絞り袋に生地を入れ(写真12)、オーブンを190℃にセットして予熱開始。
9.幅1~1.5cm、長さ10cm(オーブンシートに折り目をつけた長さ)に生地を絞りだします。(写真13~14)
10.アーモンドをトッピングする場合、生地に溶き卵(分量外)を刷毛で優しく塗ってからのせます。(写真15)
11.190℃のオーブンで18分、温度を170℃に下げて10~12分焼きます。焼きあがったら(写真16)、ケーキクーラーなどの上で冷ましておきます。※お持ちのオーブンによって温度、時間が異なる場合があります。
仕上げのデコレーション
シュー生地が完成し、粗熱が取れたらデコレーションをしましょう! シュー生地の上部1/3を目安にカットし、カスタードクリームなどのお好みのクリームを絞ります。先にカットした生地をのせれば、手作りエクレアの完成です♪(写真17~18)
チョコレートをコーティングするのもオススメですよ! チョコレート好きにはたまらないアレンジですよね。
刻んだチョコレートをボウルに入れて、湯煎で溶かします(お湯の温度は50℃くらい)。完成したエクレアに、シリコン製の刷毛でたっぷり塗ってください。チョコレートしたたるチョコエクレアになります。(写真19~20)。
シリコン製の刷毛がない場合は、溶かしたチョコレートをバットなどに移し、シュー生地の上部を手に持って、直接チョコレートを付ける、という方法もありますよ。
そして、そのチョコレートが乾かないうちに、いろいろトッピングしちゃいましょう♪
・粗みじん切りにしたピスタチオ
・カラーアラザン
・金粉
・エディブルフラワー(ドライ)
などがオススメです。
エディブルフラワーの場合は、チョコレートが乾いてから、つける部分だけに再度チョコレートをつけてからくっつけると、花びらがペタっとならないので見た目にもきれいです。
エクレアのくわしいレシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/12098/recipe/232406
膨らむ生地を作るためのコツは?
「せっかく作ったのにシュー生地が膨らまなかった」という声をよく聞きます。シュー生地を作る上での最大の悩みでしょう。ちょっとしたことだけど、以下のポイントを気にかけて作ってみてください。
【1】生地温度をできるだけ下げない
シュー生地はできるだけ温かいうちに絞り出してオーブンに入れることが望ましいです。よって、材料はすべて室温に出しておき、作業をスムーズに進められるよう事前の準備をしっかりしておくことがとても重要です。
【2】シュー生地の状態
炒めた生地に溶き卵を入れるとき、2回目以降は生地の状況を見ながら混ぜ合わせてください。柔らかすぎてもシューは膨らみません。
生地の半量をゴムベラですくって持ち上げ、ゴムベラを傾けたときに生地が5秒くらいでゆっくり落ち、ゴムベラに残った生地が写真のような逆三角形の状態になるのがベスト!
【3】オーブンに入れたら絶対に開けない!
焼いている途中、焼き色や状態が気になりますが、絶対に焼成中はオーブン扉を開けないでください! オーブン庫内温度が下がってしまうと、シュー生地が膨らまなくなります。
【アレンジレシピ ①】カスタードエクレア
甘酸っぱいいちごと甘いカスタードの黄金コンビのエクレア。今の季節にぴったりのおやつです。
エクレアにサンドするクリームは、電子レンジで簡単に作れちゃいますよ。
カスタードクリームのくわしいレシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/12098/recipe/232381
カスタードクリームにアレンジを加えるのもおすすめです!
<アレンジカスタード>
・お好きなチョコレートをとかして混ぜる
・ヌテラ(ヘーゼルナッツチョコレートスプレッド)を混ぜる
・レモンのすりおろした皮、レモン汁を入れる
などなど手を加えるだけでオリジナルエクレアが楽しめちゃいます。
クリームの絞り方のポイントは?
クリームの絞り出しは口金や絞り出し方で表情が違ってきます。オススメなのは星形です。よく生クリームを買うと絞り出し袋と口金がついてきますよね? あれを使うのが一番です! 絞り出したときのラインが見えて、豪華な雰囲気になります。
絞り方は円を書くように、を意識するとよいでしょう。
星形口金で一点づつ絞り出す方法もあります。
星形ではなく、丸口金で一点づつ絞り出すとこんな感じになります。これもぽってり感がかわいらしい雰囲気に。
【アレンジレシピ ②】レモンエクレアパイ
シュー生地とカスタードのスタンダードはエクレアももちろんおいしいのですが、作り方のコツを掴んだら、ぜひ挑戦していただきたいのがこのレモンエクレアパイです。
シュー生地の下にパイ生地を敷いて焼き、カスタードクリームもレモン風味に! そしてトッピングにはレモンアイシング♪
パイ生地は、冷凍のものでOKです。とはいえ、シンプルなエクレアに比べると、少し工程も増えるのでちょっと大変ですが、完成したときの喜びも大きいはず! おもてなしや手土産にもぴったりですよ。
レモンエクレアパイのくわしいレシピはこちら
https://oceans-nadia.com/user/12098/recipe/232663
ぜひおうちでエクレア作りを楽しんでください♪
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編集協力:糸井朱里