毎日の食事に欠かせない「ごはん」。お米を研いで、炊飯器に入るだけ。あとは自動的に炊き上がる、なんて人も多いと思います。
ですが、ちょっとしたコツをおさえて炊くだけで、驚くほどごはんは美味しくなるんです!
今回は、知っているようで、意外と知らない「美味しいごはんの炊き方」をお教えします。炊飯器はもちろん、なべを使った炊き方も合わせてご紹介します!
多めの水でサッと洗いましょう
まず「ごはんを炊く」となると、1番最初にする工程が洗米。
昔は「お水が透明になり、きれいになるまで洗う」と言われていたそうですが、今は精白をする工程で、かなりきれいになっているので、サッと洗い、表面のぬかや汚れを落とす程度にしましょう。
また、多めの水で優しく洗うのもポイントです。ここで洗いすぎてしまうと、お米がボロボロになってしまう可能性があります。
30分かけてお米の中心までしっかり吸水させましょう
次は吸水です。
ごはんを食べたときに、芯が残っていると残念ですよね。ここでしっかり、お米の中心まで水分を吸水させることで、芯のないふっくらしたごはんが炊き上がります。
この吸水時間の目安は約30分。お米は浸水後、30分の間に急速に吸水し、約2時間で飽和に達すると言われています。
つまり最低30分は浸水し、2時間以上は放置しない方がよい、ということですね。
2時間以上浸水させてしまうと、逆にお米がボロボロになって、崩れてしまう場合もあるのです。
ただ、この時間はあくまで目安です。水の温度や気温、お米の種類によっても変化があるので、微妙な調整も必要になります。
水の量を決める
お米を炊くときの水の量は、お米の重量の1.5倍、容量の1.2倍とされています。
しかしこれも、新米なのか、古米なのか、炊飯器を使うのか、鍋で炊くのか、などの条件によって変わるので調整が必要になります。
お好みに合わせて基準を目安に調整してみましょう。
ちなみに上の写真のように、同じコップにお米と水を入れれば、お米の容量と水分量を合わせることが簡単にできます。この方法を知っていれば計量カップなどがなくても、容量と水分量を合わせることができるので便利です。
ごはんを炊く工程は4つに分かれている!
いつもは炊飯器にお米を入れてスイッチを入れるだけ、という人もいると思いますので、細かな炊飯工程について解説します。
お米を炊く工程は、①温度上昇期②沸騰期③蒸し煮期④蒸らし期と、4つに分かれています。
この4つの工程でそれぞれ火力を適切に調整することによって、お米の美味しさが作られます。
①温度上昇期…火にかけた最初の工程で、沸騰するまでの時間です。このとき、短時間に温度が上がり過ぎると、米の外側の部分だけに火が通って、芯が出来やすくなります。反対に長すぎると米粒が壊れやすくなってしまいます。そのため、この時間は約10分が良いとされています。
②沸騰期…98℃以上を保ち、お米が対流によって、動き、出来上がった米が立つようにする時間です。
③蒸し煮期…余分な水分をしっかり米の中に吸水させて、お米の水分分布を均一にする時間です。
④蒸らし期…お米の表面に付着している水分を完全に吸収させて、お米をふっくらさせる時間です。この時間は10分~15分と言われています。
炊飯がこんな難しそうな「○○期」で表されることがあるのか! と驚いてしまいますよね。
でも、スイッチポンだけの炊飯器の中でもこんな「○○期」が起こっている、というのを想像するのも中々楽しいものです。
なべでごはんを炊く方法
炊飯器のごはんももちろん美味しいですが、なべを使う方法もおすすめです。その場合、上記で紹介した工程の火加減を実際に自分でやることになります。
初めてだと、失敗しないかとドキドキしますが、やり方さえ覚えてしまえば簡単!
なべを使う場合は、なべの素材や火の強さなどによって微調整が必要になりますが、わが家で試している方法をご紹介しますね。
理論上とは違う部分もあるのですが、いろいろ試して、これだ!と思った工程です。
【材料(作りやすい分量)】・お米 2合・水 340g
【作り方】・下準備 お米を研ぐ1. 水に15分漬ける 2. お米をザルにあげて、15分置く 3. 厚手の鍋にお米を入れて、同体積のお水を入れ、強火にかける 4. 沸騰したら弱火にして10分~13分 5. 火をとめて、10分程度蒸らしたら出来上がり♪
ちなみに、なべで炊いたごはんを炊飯器に移し、保温にしておいても普段炊飯器で炊いたときより美味しく感じるんですよ。
ほかほかの白いごはん♪ これだけでも、もう、ご馳走です!
いつもよりちょっぴり意識してごはんを炊いて、みんなで「美味しいね!」と食べてみてください。