こんにちは。フードコーディネーターの河合真由子です。
近年の発酵食品ブームや、最近話題のスーパーフードに代表されるように食べて綺麗になれる食品が注目されています。発酵食品といえば、私達が普段あたりまえのように口にしているものがいくつかありますが、その中の一つが味噌汁です。
実は味噌汁にはアンチエイジング効果が沢山あります。毎日いただくものだからこそ、あらためて知っておきたいその効果。今日は身近なアンチエイジングフード、味噌汁についてご紹介したいとおもいます。
味噌の効能
まずは味噌汁にかかせない味噌のお話から。
味噌は、大豆に塩、麹を加えて発酵させてつくられます。大豆は白~薄茶色なのですが、発酵の過程でだんだんと色が茶褐色に変化していきます。
実はこの色素成分には女性に嬉しい効果があります。ヒントは味噌特有の色素成分メラノイジンにあります。この色素成分メラノイジンには抗酸化作用があり、活性酸素を抑制する働きがあります。活性酸素を抑えることにより、お肌の老化や免疫力低下を防いでくれます。メラノイジンは発酵するほど多く含まれますので、色の濃い味噌ほど抗酸化作用の効果が高いわけです。
また、麹職人の手が白いのをご存じでしょうか?
これは味噌に含まれる遊離リノール酸の作用のおかげです。遊離リノール酸は、大豆が発酵する過程で産出され、メラニンの合成を抑えシミソバカスを予防し、美白効果があると認められています。
更には、豊富な植物性乳酸菌のおかげで腸内環境を整えデトックスにも効果があるなど、女性に嬉しい効果が沢山あるのです。美容への意識が高い女性にはまさに目からうろこの調味料ですね。
なぜ朝、味噌汁をのむとよいのか?
そんな味噌を手軽に摂取できるのが「味噌汁」
味噌汁は朝の毒消しともいわれますが、味噌汁を朝摂取すると実は美容効果がさらにアップします。夜ご飯を食べてからおおよそ10時間近くもエネルギーを摂取していないため、朝おきたての体や脳はまるでエネルギー不足。当然朝から活発に動くためには相応のエネルギーが必要になります。朝ごはんを摂取することにより、脳の働きを活発にし集中力や記憶力を高めることができます。
また、朝食後は体温が上昇し、代謝が高まります。加えて太りにくい体をつくり、便秘解消の効果があるともいわれています。味噌汁に含まれるビタミンB群が体を目覚めさせてくれ、体を温めてくれ代謝アップにつながります。また、体に栄養素を取り込むのにアミノ酸が吸収されやすい汁物は朝食には不可欠です。朝味噌汁を飲んで外出すると不思議と体がぽかぽかしてくるのはそういう理由があったのですね。
今日は、そんな「朝、時短でできる味噌汁」のレシピを紹介します。
たんぱく質も野菜も摂取できてお腹にたまる味噌汁なら一品でお腹も満足します。調理に味噌を使う上で気をつけたいのは、味噌は発酵食品であり、まだ生きているということ。加熱する場合、65℃をこえると、味噌の旨み成分であるたんぱく質がとけなくなってしまうのと、長時間加熱すると味噌の香りがとんでしまいます。味噌汁をつくるときには沸騰直前で火をとめるようにするとおいしい味噌汁をいただくことができます。
皆様もどうぞおためしください。
トマトとモッツアレラチーズの味噌汁
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