土用の丑とは?
「土用の丑の日にはうなぎを食べよう」とよく聞きますが、「土用の丑」って何でしょうか?
土用とは、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前の約18日間のことで、立秋から18日前が「夏の土用」となります。
今年は立秋が8月7日なので、土用の入り(土用が始まる日)が7月19日となり、7月19日から8月7日までが「夏の土用」というわけです。
そして「丑の日」とは十二支の「丑」から来ています。丑年などの年だけでなく日時も12周期で数えるので「子の日」「丑の日」「寅の日」…とあるんです。
ですから「夏の土用」の期間にある「丑の日」が「土用の丑の日」となるんです。
なぜうなぎを食べる?
土用の丑の日にうなぎを食べる風習は、江戸時代に始まったと言われています。
うなぎが売れなくて困っていたうなぎ屋が、平賀源内に相談したところ「本日丑の日」と張り紙を貼るように言われ、そのように貼ったところ、大変繁盛したそうです。
それを見て、他のうなぎ屋も真似していくうちに「土用の丑の日にうなぎを食べる」ことが風習として根付いたのだとか。
栄養価は高いけど…?意外なうなぎの栄養
うなぎは、タンパク質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンD、ビタミンEなどが豊富に含まれています。栄養価の高い食べ物なので、夏を乗り切るためにぴったりの食べ物なんです。
では、それぞれの栄養価の効果を見てみましょう。
●タンパク質…身体を作るもとになる●ビタミンA…粘膜や皮膚を保護する、免疫力を高めるなどの働き●ビタミンB1…疲労回復。糖質を代謝し、エネルギーを作るのを助けるなどの働き●ビタミンD…骨を丈夫にするなどの働き●ビタミンE…抗酸化作用、身体の老化を予防するなどの働き
このように、うなぎには様々な栄養素が含まれているため、夏バテ対策や疲労回復に効くとされています。
しかし注意したいのは、うなぎは消化が良い食べ物ではないので、胃腸の調子が悪い時などは無理して食べないほうがよいということです。
うなぎの蒲焼きの美味しい食べ方
お店で売られているうなぎも、食べる前にひと工夫すると、ふっくらとし、美味しくなります。
お好みの薬味と一緒に食べると、飽きずに食べられるのでオススメです。
材料(2人分)・うなぎの蒲焼き…1尾・酒…大さじ2・水…大さじ2・醤油…大さじ1・砂糖…大さじ1・蒲焼きについているうなぎのタレ…付属の量〜薬味〜・大葉、薬味ネギ、山椒、きざみ海苔、わさび…すべてお好みの量
下準備
うなぎの蒲焼きを食べやすい幅に切る
作り方1.鍋に酒と水を煮立たせ、うなぎの蒲焼きを入れ、蓋をして1分蒸し煮にする。その後、砂糖と醤油、蒲焼きについている付属のタレを加えてさっと煮立たせる。2.器に盛りつけ、お好みの薬味をかける。
下記URLにもレシピを記載しています。
うなぎの蒲焼きの美味しい食べ方
このレシピは名古屋めしの「ひつまぶし」に似ている、と書くと想像しやすいでしょうか。
ひつまぶしは最初はそのまま、次に薬味をかけて、最後にだし汁をかけて食べます。その中でも、「薬味をかけて食べる」という食べ方を紹介しました。
うなぎの味も味わいつつ、さっぱりと食べられるので、暑くて食欲がなくても食べられますよ。
土用の丑にはうなぎを
いかがでしたか? 土用の丑の日の由来などを知ると、ますますうなぎが食べたくなりますよね。土用の丑の日には、うなぎを食べてまだまだ続く暑い夏を乗り越えましょう!