秋田や山形でよく食べられる納豆汁。 地元ではお正月にも食べる家庭が多いです。 紹介するのは、私が小さいころから慣れ親しんだ味のレシピ。 こだわりは、ひきわり納豆を使わないこと。ひと手間ですが、すり鉢でつぶした納豆は特別な旨みがあります。 これと白いご飯があれば何も要らないくらいの満足感です!
納豆は完全に粒がなくなるまでつぶさない方が美味しく感じます。 パンチのきいたお出汁の方が合うので、煮干しは頭も腹部分もそのままで煮出しています。 納豆好きの方はどうぞ多めに作ってください。徐々に旨みと濃厚さが増して美味しくなりますよ!
鍋に昆布、煮干しをいれて半日か一晩つけておきます。 納豆はすり鉢でつぶしておきます。 豆腐は水切りしておきます。 油揚げは熱湯をかけて油切りしておきます。
下準備した出汁を弱火から中火にかけて、静かな沸騰を保ったまま5~10分くらい煮て、昆布、煮干しを取り出しておきます。
その間に具材を切ります。 里芋は皮をむき一口大に切ります。 ぜんまい水煮と油揚げは食べやすい大きさに切りそろえます。 豆腐は水切りしてからさいの目切りにします。
1の鍋に里芋を入れて煮ます。 やわらかくなったら、油揚げ、ぜんまい、なめこも加えます。
味噌で味付けし、豆腐を加えます。 仕上げに、少量の汁でといた納豆を加えます。 小口切りにした長ネギとお好みで一味をかけます。
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がまざわ たかこ
料理家・郷土料理研究家・調理師
料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。