最終回は「ベジブロス」に挑戦!
いろいろな切り口でフードロスに取り組むこの連載も、今回が最終回です。最後は、野菜くずを使った「ベジブロス」に挑戦したいと思います。ベジブロスとは、普段は捨ててしまう野菜の芯や皮、ヘタ、たねなどを使って作る「野菜だし」のこと。かたかったり、筋っぽくて食べるのには向かない部分でも、野菜の栄養とうま味はぎっしり詰まっているんです! そんな野菜の栄養を無駄なくいただける方法、それがベジブロスなんです。
早速「ベジブロス」を作ってみよう!
はじめてのことはなんでも難しそう、面倒くさそうって思っちゃいますよね。でも、ベジブロスは本当に簡単です。野菜を何種類かまとめ買いしたときは特にチャンス! ぜひ一緒に作ってみましょう♪
ベジブロスの作り方と保存方法
【主な材料】
野菜くず 500g前後
水 1.5L
酒 大さじ2
塩 3g
1.最低5種類、できれば10種類くらいの野菜くずを集めてきれいに水洗いします。野菜の種類は、例えば甘みがあるパプリカ、かぼちゃ、にんじん。さらに、うま味が濃いキャベツやきのこ。これに加えて大根や玉ねぎの皮など、味が似ていない野菜を多種類使うと美味しいベジブロスになりますよ。
2.鍋に水を入れて沸騰させ、酒、塩、野菜くずを入れて30分くらいコトコト煮ます。20分くらい経つとほんのりいい香りがしてきてワクワク♪
3. 煮終わったらザルで漉し、粗熱が取れるまでおいておきます。
4.粗熱が取れたら保存容器に入れて、保存します。
翌日までに使う予定があれば、水筒やポットなどに入れて冷蔵保存します。それ以外は使いやすい分量で小分けし、すぐに冷凍保存しましょう。製氷器に入れて冷凍したら、氷と同じようにパカッと取れて使いやすいのでおすすめです。ここで使用したものは100円ショップで買った製氷器。ひとつの穴に50mlが入るサイズです。プラスチック製保存容器やジッパー付き保存袋でもいいですよ。
●詳しいレシピはこちら
あれこれ使える野菜だし【ベジブロス】
ベジブロスの活用レシピをご紹介♪
ベジブロスができあがったら、早速いろいろなレシピに活用していきましょう! スープはもちろん、ドレッシングやクリーム煮など、さまざまな料理に使えますよ。
調味料少なめでOK!トマトとツナのワンパンパスタ
トマトとツナのパスタをベジブロスで作ります。野菜のうま味で味わい深くなるので、味付けのための調味料は少なめでも美味しく仕上がりますよ。
【主な材料】
ベジブロス
スパゲッティ
ミディトマト
ツナ缶
●詳しいレシピはこちら
野菜のうま味がぎゅっと【トマトとツナのワンパンパスタ】
具材2つなのにうま味たっぷり♪クリーム煮
ジューシーな鶏もも肉と、うま味と食感が美味しいきのこの相性抜群なクリーム煮のレシピです。ベジブロスを加えるだけで、具材が鶏肉ときのこだけとは思えないくらい贅沢な味わいになります。
【主な材料】
ベジブロス
鶏もも肉
しめじ
豆乳または牛乳
●詳しいレシピはこちら
コクとうま味で美味しい【チキンときのこのクリーム煮】
野菜ももりもり食べちゃう⁉シーザードレッシング
一般的なシーザードレッシングでは牛乳を使うことが多いですが、これをベジブロスに替えたアレンジです。あっさりとした軽い口当たりで、葉野菜がもりもりすすみます。
【主な材料】
ベジブロス
マヨネーズ
粉チーズ
●詳しいレシピはこちら
材料があればすぐ♪【ベジブロスでシーザードレッシング】
電子レンジで完成♪野菜スープ
シンプルに、水の替わりにベジブロスで作るスープレシピ。電子レンジだけで完成する簡単さも魅力。とろとろ玉ねぎの食感もいい、ほっとする美味しさのスープです。
【主な材料】
ベジブロス
玉ねぎ
ベーコン
ホールコーン
●詳しいレシピはこちら
電子レンジで作る【ベーコンとコーンの野菜スープ】
ベジブロスの使い道は広く、シンプルで簡単です。カレーやシチュー、炊き込みご飯で使う水をベジブロスに替えるだけでも、野菜のうま味で味がレベルアップします。ぜひいろいろな野菜で、「オリジナルベジブロス」にチャレンジしてみてくださいね。
第8回となる今回で、フードロス対策コラムは最後になります。これまで、冷蔵庫整理やお買い物のコツ、食材の保存方法などをご紹介させていただきましたが、そのなかでフードロス削減に少しでも興味を持ってくださったユーザーさんがいたならば、とってもうれしいです。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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