いつものカレーもいいけれど、今年は「札幌風スープカレー」を作ってみませんか?
スープカレーとは、その名のとおり通常のとろみのついたルーカレーとは異なり、サラサラしたスープ状のカレーです。発祥は札幌市の喫茶店「アジャンタ」と、専門店「マジックスパイス」と言われています。
ベースとなるのは、スパイスをストレートに感じるキレのあるスープ。スープカレーとご飯は別々に出されて、スプーンですくったご飯をスープカレーにくぐらせて食べるのが一般的な食べ方です。
サラサラしたスープに加えて特徴的なのは、ごろごろと大きな具材です。定番の具材は、骨付きチキン、ピーマン、ナス、しめじ、カボチャ、グリーンアスパラガス、オクラ、卵など。北海道らしく、丸ごとジャガイモやトウモロコシ、ラムチョップ、魚介類を加えるなどバリエーションもさまざまです。今の季節なら、ブロッコリーやレンコンで冬アレンジするのもいいですね。
今回は、市販のカレーパウダーを使い、おうちでも手軽に作れるレシピをご紹介します。基本となるようシンプルな具材のレシピですので、ぜひお好みの具材をプラスしてアレンジしてみてくださいね。
スパイスなしでOK!手羽元とカレー粉で作るシンプルスープカレー
札幌風スープカレーの一番のポイントは、うま味とスパイス。でも、スパイスをいろいろ揃えるのはちょっと大変。そこで! カレーパウダーだけでも深みのあるスパイス感を演出してくれる、秘密の隠し味をご紹介します。
【材料(2人分)】
鶏肉(手羽元)…6本
A 塩…小さじ1/2
A 黒コショウ…少々
タマネギ…1個
ショウガ…25g
ニンニク…25g
B トマトピューレ…100g
B カレーパウダー…大さじ2
B コンソメ…1個
B 塩…小さじ1/2
B 水…600ml
ナス…2本
しめじ…1/2株
ピーマン…1個
パプリカ(黄・赤)…各1/8個
サラダ油…大さじ4
ごはん…2人分
【作り方】
1.鶏手羽元は骨に沿って切り込みを入れ、骨まわりの肉をそぐようにして骨がむき出しになっている状態に。全体に材料Aをふり、下味をつけます。
2.鍋に油少々を加えて中火で熱し、1を加えます。途中返しながら5~6分、表面にこんがり焼き色がついたらいったん取り出します。
3.タマネギをみじん切りにし、鍋に残った油でしんなりするまで炒めます。
4.材料Bを加え、煮立ったら軽くアクをすくいます。2の手羽元を戻します。
5.ここで秘密の隠し味! すりおろしたショウガとニンニクをたっぷり加えたら、蓋をして弱火で30分煮ます。
6.野菜は素揚げします。ピーマンとパプリカは種を取り除いて1cm幅にカットし、ナスは縦半分にカットしてから皮に格子状の切り込みを入れておきます。しめじは小房に分け、根本の茶色い部分を切り落とします。
7.別の鍋か小さめのフライパンにサラダ油を加えて中温に加熱したら、6を加え素揚げします。ピーマンとパプリカは30秒ほどさっと揚げて、しめじとナスはこんがり色づくまで2~3分揚げます。水分が多いナスを揚げると油が傷むことがあるので最後に揚げるのがおすすめです。
8.器に5のスープカレーを盛りつけ、素揚げした野菜をトッピングします。ご飯を添えてできあがり。
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『スパイスなしでOK!手羽元とカレー粉で作るスープカレー』
今回ご紹介したレシピでは、純カレー粉を使用しました。調理済みのカレーパウダーや塩入りのものを使用する場合は、調味料の分量を減らすなど調節してくださいね。たっぷりのショウガとニンニクをすりおろして加えることで、本格的なスパイスを省略してもインパクトと深みのあるカレーに仕上がります。のんびり過ごした年末年始のお休みも終了。ピリッとスパイシーなスープカレーで、お正月気分から平常モードへスイッチ切り替えといきましょう。
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