いつもの材料でOK!作り方次第でカレーはもっと美味しくなる!
大人も子どもも大好きで、誰でも簡単に美味しく調理できる料理。カレーライスはまさにそんなイメージのある料理ですよね。
カレーライスがここまでお手軽なのも、優秀な市販のルウがあるおかげ。間違いなく一定水準の味が保証されている安心感があります。ただ、それだけに「昔教わった通りに、なんとなく作っている」なんて人も多いのでは?
でも、もし市販のルウといつもの材料を使っておうちカレーをさらに美味しく、本格的な味にすることができるとしたら…。試してみたいな、と思いますよね♪
今回は、作り方ひとつで劇的に料理を美味しくするレシピを日々研究している分子調理学研究家、こじまぽん助さんのカレーライスをご紹介します!
カレーライスは、3つのコツを押さえれば格段に美味しさがアップする、というぽん助さん。
【ポイントその1】肉に焼き色をしっかり付ける
【ポイントその2】野菜は煮ないで蒸す
【ポイントその3】ルウは2種類入れる
ポイントのそれぞれの理由、気になりますよね? このあとさっそく詳しくレシピを見ていきましょう♪
後半は、あの定番の家庭料理を確実にランクアップさせる、ぽん助さんの「格上げレシピ」をピックアップ。併せてチェックしてみてくださいね!
隠し味もテクも不要!「驚愕のカレーライス」の作り方
https://oceans-nadia.com/user/124444/recipe/383984
材料(4人分)
牛肉 300g
にんにく 1片
しょうが 薄切り2枚分
玉ねぎ 1個
にんじん 1本
じゃがいも 3〜4個
サラダ油 大さじ2
塩 2g
こしょう 適量
カレールウ 4〜6皿分
水 適量
作り方
<下準備>
・にんじん、じゃがいもをひと口大の厚めのいちょう切りにします。玉ねぎはくし切りに。
・にんにく、しょうがはみじん切りにします。
・牛肉を薄切り肉にした場合、食べやすい大きさに切ります。
1. フライパンに牛肉を入れ、塩・こしょうをふる
フライパンに油を引き、強火で温めます。牛肉を入れ、軽く混ぜて油をまとわせます。こうすると焼き色がうまく付きやすくなるためです。
牛肉をフライパンの中央に集め、塩・こしょうをふります。こしょうは、ある程度しっかりふりましょう。
2. 焼き色が付くまで、牛肉をしっかり焼く
最初のぽん助さん的【ポイントその1】。牛肉の両面にしっかりと焼き色を付けます。
ぽん助さんのおすすめは、カレー用に角切りされた牛肉。食べごたえがあるからです。ただし、牛肉はなるべく脂身が多いものを選びましょう。焼くとかたくなりやすいので、赤身だけのお肉は選ばない方が無難です。
食べやすさを重視して薄切り肉にしても問題ありませんよ。
焼き色の目安はこれくらい。片面が焼けたら、ひっくり返して裏面も焼きましょう。両面焼き色が付けば、側面までは焼き色を付けなくてもOK。
焼き色を付ける理由は、香ばしい風味を出すためです。この風味がカレーの味を複雑にしてくれるのだそう。詳しくは、ぜひぽん助さんの動画をチェックしてみてください!
3. にんにくとしょうがを入れる
両面に焼き色が付いたら、弱火にしてフライパンの温度を下げます。菜箸などで肉を混ぜると、早く温度を下げることができますよ。
油がパチパチ跳ねる音が弱くなったら、肉をフライパンの片側に寄せ、空いたところににんにくとしょうがを入れて炒めます。
にんにくとしょうがに油を絡めたら、中火にし、にんにくとしょうがの香りが立ってくるまでしばらくおいておきましょう。
4. 玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを炒める
フライパンに、カットしておいた玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを入れます。じゃがいもは崩れやすくなるので、優しく入れてくださいね。
野菜を入れたら混ぜながら炒め、肉の脂をよく絡ませます。野菜全体に油がまわり、きらきらして見えればOK。
5. 水を加えて蓋をし、具材を蒸す
ここからが、ぽん助さん的【ポイントその2】。少量の水(フライパンを1周するくらい)を入れてから、フライパンに蓋をして中火にし、蒸していきます。この水は、洋風にしたい場合は白ワインに、やや和風寄りにしたい場合は料理酒にしてもよいそう。
煮るのではなく、この「蒸し」で野菜に火を入れきっていくことにより、野菜から出てくる水分に素材のうま味がぎゅうっと出てくるのです。その科学的な理由も、動画でしっかり解説してくれていますよ♪
目安として2分おきに蓋をあけて混ぜ、にんじんとじゃがいもの様子を見てみましょう。水分が減ってくるので、途中で水分を足し、大きく混ぜます。
あとはその繰り返しです。蓋を開けてピチピチと音がしていたら、水分が減っている証拠なので水を少し足して。
火が入ったかどうかの判断は、じゃがいもで。箸を刺してスッと入る程度、また少し角が崩れるくらいになっていたらOKです。
6. ひたひたになるまで水を加える
強火にして、水をひたひたになるくらいまで入れます(700ml程度)。
野菜から出たうま味がスープに溶け込んでいるので、このタイミングでぜひ味見してみて。ぽん助さんいわく「ここで一回味見するとテンションが上がります」とのこと。
このあと、いったんひと煮立ちさせましょう。ちなみに、ひと煮立ちとは煮立った状態が30秒~1分程度続くこと。あくが浮いていても、これはうま味の一種なので取らないように。
7. カレールウを2種類入れる
火を止めて、フライパンにルウを入れます。様子を見て足りなさそうなら、ルウを足してください。
ここで最後のぽん助さん的【ポイントその3】。ルウはなるべく2種類入れましょう。
レシピでは、ブランドの違う甘口と辛口のルウを使っています。なぜなら甘口と辛口で、ルウの味の方向性が違うからです。方向性が違うものを使うことで味の「複雑さ」を出していくとのこと。複雑であることで美味しさを感じやすくするんですね。もっと詳しく知りたい方は、ぜひぽん助さんの動画を♪
温度が下がった状態で、ルウが全体にいきわたるようにしっかりと混ぜて溶かしていきます。このとき火をつけたままだと、だまになってしまい、うまく混ざらないので注意しましょう。
8. 弱火で10分程度煮込む
弱火にし、焦げ付かないようときどき混ぜながら10分間煮込めば、完成です!
編集部スタッフも作ってみました!
動画で詳しい解説を聞いてみると、がぜん試してみたい気持ちがムクムクわいてきたので、編集部スタッフも実際に作ってみました! カレールウはたまたま家にあったメーカー違いの甘口と中辛を、牛肉はスーパーで発見した脂身多めの角切りタイプを使用してみました。
牛肉を焼いている段階で、美味しそうな匂いが部屋中に充満。「ステーキだ! 食べたい!」とはしゃぐ家族の姿を尻目に、ぽん助さんから伝授されたポイント1を守って、しっかりと焼き色を付けました。これに、にんにくとしょうがの良い香りも加わり、腹ペコがさらに加速していきます。
しかし、ぽん助さん的ポイント2で、初歩的かつ痛恨のミスを…。野菜を蒸している最中、うっかり目を離してしまったために、じゃがいもに若干火が入りすぎてしまいました。このあと、煮込んでいるときに溶けてしまい、じゃがいもの姿が行方不明に。「2分おきを目安に蓋を開けてチェック」は、絶対にやった方がいいということを学びました。
あとは、普通のカレーと作り方はほぼ同じなので、特に問題なくクリア。さあ、完成です! 気を取り直して食べてみましょう。
いつものルウを使っているということもあるためか、「まったく違う味になった!」というわけではありませんが、なんともコク深く奥行きのある味わいに…。これがぽん助さんの言っていた「複雑さ」なんだなあと、食べながら実感。
驚いたのは具材の野菜ですね。素材そのもののうま味が濃く感じられて、特ににんじんが甘かったです。最初にしっかりと焼き色を付けたかいがあり、牛肉のうま味も香ばしさも普段とは全然違いました♪
確実にワンランクアップした美味しいカレーライスは家族からも好評で、今度は「甘口×辛口を試そうかな?」「あのメーカー同士で組み合わせたらどうだろう」と、さらなる探求心がわいてきました!
●詳しいレシピはこちら
3つのコツで店の味!驚愕のカレーライス
いかがでしたか? いつもの材料を使って、特別なテクニックも不要。なのに、家庭の味を軽々と超えてくる「驚愕のカレーライス」。動画でぽん助さんの詳しい解説を聞いて、ぜひ一度作ってみてくださいね♪
これがいつものあの料理!?こじまぽん助さんの「格上げレシピ」5選
決定版!肉汁あふれる焼き餃子
https://oceans-nadia.com/user/124444/recipe/382571
「まるで小籠包のように肉汁が大洪水!」と評判の焼き餃子。お気に入り数13000超えのぽん助さん一番人気のレシピです。ミシュランで星を獲得した中華レストランのシェフから教わったレシピをベースに、ぽん助さんが失敗しないレシピに落とし込んだもの。できたてアツアツの餃子から肉汁がジュッと出てくるのを、ぜひ体験してみてください♪
●詳しいレシピはこちら
ミシュランの味!肉汁洪水焼き餃子の決定版
まるで高級地鶏の味!究極の親子丼
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スーパーで売っているお手頃価格の鶏肉も、こちらのレシピにかかれば高級地鶏の味に! 簡単な料理だからこそ奥深い、親子丼です。鶏肉の皮目に焼き色を付ける、玉ねぎは炒めてから煮る、卵は2回に分けて入れる。この3つのポイントを踏まえつつ、ところどころを自分好みにしていくことで、高級感のある究極の親子丼が完成します♪
●詳しいレシピはこちら
びっくりするほど旨い!究極の親子丼
失敗なくお店の味に♪絶品ポークソテー
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こちらも、簡単だからこそ上手に作るのが意外と難しいポークソテーのレシピです。豚肉はやわらかジューシーに仕上げながら、外側をカリッとさせるのがポイント。動画では、お肉の選び方から、肉の裏表、筋切りなど、ポークソテーの基本の「き」から丁寧に詳しく解説されています。ぜひ一度、動画をチェックしてみてください♪
●詳しいレシピはこちら
掴め男の胃袋!簡単絶品ポークソテー
市販品をもっと美味しく!ソース焼きそば
https://oceans-nadia.com/user/124444/recipe/393530
どこのスーパーでも見かける市販のソース焼きそばを、究極的に美味しく作る方法を解説! モチモチの麺、屋台を思わせる香ばしい香りがたまりません。モチッとさせるためにレンチンで麺をほぐし、香ばしさを出すために隠し味として醤油をひと垂らし。これで自分史上最高の焼きそばが簡単に完成しますよ!
●詳しいレシピはこちら
【ソース焼きそば】究極に美味しいレシピ
これで失敗なし♪包まない絶品デミオムライス
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オムライスは卵で包むのがうまくいかなくて…という人は、いっそ包むのを諦めてしまおう! という潔さのあるデミオムライスのレシピ。ベチャッとしないケチャップライスの作り方や、ビーフシチューのルウで作る簡単デミグラスソースなど、いかに家庭で失敗なく美味しく作れるかのコツが満載です♪
●詳しいレシピはこちら
包むのを諦めたら旨かった!絶品オムライス
動画制作を中心としたクリエイターと、「分子調理学研究家」を肩書とする料理家、ふたつの顔を持つこじまぽん助さん。「材料が同じでも、テクニックがなくても、作り方ひとつで確実に美味しく作れるレシピ」をコンセプトに、「日本一丁寧なレシピ動画」をYouTubeなどのSNSで発信しています。
料理の各工程には必ず「美味しくなるための理由」が存在しているという信念のもと、動画ではできるだけ料理の全工程の理由を分かりやすく解説。かゆいところに手が届く説明や、聞いているだけで美味しく作れそうな気になる軽妙な語り口に定評があり、YouTubeのフォロワー数は現在14万人を突破しています。
とりあげる料理も、しょうが焼きや麻婆豆腐、ハンバーグなど、誰もが一度は家庭で作ったことのある料理ばかり。これらの「家庭における定番料理」をワンランクもツーランクもアップさせるポイントを3つに絞って分かりやすく伝授してくれます。
詳しい解説付きのぽん助さんのレシピは、料理に不慣れな初心者さんはもちろん、「最近なんとなく料理をしてしまっているな…」と感じている方にもおすすめ。ぽん助さんのほかのレシピが気になった方は、ぜひレシピルームやYouTubeをチェックしてみてくださいね!
こじまぽん助さん
レシピルーム https://oceans-nadia.com/user/124444
YouTube https://www.youtube.com/@ponsuke_kojima