今人気の汁なし麺!台湾風まぜそばって知ってる?
台湾にはないのに、なぜかその名がつく「台湾風まぜそば」。実は愛知県にあるラーメン店発祥の汁なし麺なんです。
どんぶりの底に入ったたれに麺を絡めて食べる「油そば」、汁なし担々麺、盛岡で人気の炸醤麺(じゃじゃ麺)など、汁なし麺にもいろいろありますが、台湾風まぜそばの特徴はなんと言ってもそのフォトジェニックな見た目でしょう。
しっかり味のしみた台湾ミンチを主役に、とろりとした卵黄、食欲そそるぐるりと並んだトッピング。新名古屋めしとして、ご当地グルメファンの間でもブームが止まりません。ここでは台湾風まぜそばの特徴を簡単にまとめてご紹介します。
●台湾ミンチ:何はともあれ、これがなければ始まらない! 台湾風まぜそばの味つけの主軸を担う、台湾ミンチ。ピリリと辛味を効かせ、うま味と甘みが広がる肉味噌は鉄板の美味しさ。
●魚粉:いわしやさんま、すけとうだら、にしんなどを煮熟し乾燥させて粉末にしたもの。スープがない台湾風まぜそばで、だしのうま味を補完する重要な要素の1つです。
●太麺:パンチのある台湾ミンチとの相性を考えるなら、麺もインパクトに負けない太麺がベスト。発祥の店では、茹でながら麺棒で麺に傷をつけて粘りを出して使用するそうです。
●トッピング:基本のトッピングは、にら・ねぎ・卵黄・にんにく・海苔。どれも外すことはできません。にらやにんにくを生で食べるのは少々抵抗があるかもしれませんが、風味のインパクトこそ台湾風まぜそばの醍醐味。ここはぜひ、敬遠せずにがっつり挑戦してみてください。
色鮮やかでフォトジェニックな汁なし麺!基本の「台湾風まぜそば」の作り方
【材料(2人分)】
中華麺(太麺)…2玉
Aごま油…小さじ1
A塩…少々
<台湾ミンチ>
豚ひき肉…200g
ごま油…小さじ1
豆板醤…小さじ2
Bオイスターソース…大さじ1
B醤油…大さじ1
B酒…大さじ1
B砂糖…小さじ2
<トッピング>
にら…1/2束
小ねぎ…4本
にんにく…2~4片
焼き海苔…2枚
かつお節…10g
卵黄…2個
【作り方】
1.小ねぎは小口切りに、にらは5mm幅に切ります。焼き海苔はキッチンバサミで細かくカット。にんにくはガーリックプレスで潰します。(すりおろしやみじん切りでもOK。)
2.かつお節は袋の上からよく揉んで細かくします。台湾風まぜそば定番のトッピング「魚粉」をこれで代用します。
3.中華麺を指定の時間茹でて、冷水にとってヌメりをとります。水気を切ったら大きめのボウルなどに入れ、材料Aと混ぜ合わせます。
4.フライパンにごま油と豆板醤を熱し、ひき肉を加えて中火で炒めます。
5.ひき肉の色が変わったら材料Bを加え、中火で2分ほど煮ます。汁気は完全にとばさず、優しいとろみのスープが残る程度が目安。台湾ミンチの完成です。
6.麺の上の中心辺りに台湾ミンチをのせ、その周りを囲むように小ねぎ・にら・にんにく・海苔・魚粉代わりのかつお節をトッピングします。
最後に台湾ミンチの中央をくぼませて、卵黄をそっと落とします。
これで基本の台湾風まぜそばのできあがりです。辛味が苦手な方は豆板醤を省略し、激辛好きさんはラー油をプラスしてください。
より台湾風の本格派に仕上げたい時は、台湾ミンチに五香粉(ウーシャンフェン)というミックススパイスを混ぜると雰囲気がガラリと変わりますよ。
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『基本の台湾風まぜそば』
まぜそばの醍醐味の1つは、トッピングのちょい足しでさらにお好みの味を楽しめること。イチオシはダイスカットしたフレッシュトマトです。赤が加わって彩りがよくなるのはもちろん、爽やかな酸味が濃厚な台湾ミンチによく合います。
キムチをちょい足しすれば奥行きのある味わいに。マヨネーズやチーズのちょい足しは、コクとまろやかさがプラスされて辛い物が苦手な方にもおすすめです。細切りきゅうり・かいわれ大根・オニオンフライ・紅しょうが・福神漬けなどもけっこう合いますよ。
テーブルにトッピングをずらりと並べ、セルフスタイルで楽しむのもいいですね。ビビンパ同様、豪快に混ぜてから召し上がれ♪
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