紫キャベツの色素をいかして華やかなピンクに染める、ゆで卵! 食卓やお弁当の彩りにもぴったりです◎ 酸っぱいものが苦手な人でも食べられるように、まろやかな酸味に仕上げました。クミンシードのエキゾチックな香りも食欲をそそります。 【薬膳メモ】 キャベツは“食べる胃腸薬”!胃の粘膜を整える働きがあります。胃もたれやゲップなどの緩和にもおすすめです。クミンシードも同じく、胃腸によい食材。和名では「馬芹」と呼ばれる生薬になります。
ゆで卵に紫キャベツの色素がまんべんなく移るように、紫キャベツの下に隠すように保存してください。(時々、保存容器の上下を返して、ピクルス液を全体に行き渡らせるとよいです!)。酢と白ワインを組み合わせることで香り豊かなピクルス液が出来ます。そして、ひと煮立ちさせることで酸味の角が取れ、白ワインのアルコールも飛ぶので、お子さんにも安心して食べていただけます。
・ゆで卵をつくり、殻をむく。 ・小鍋にA 酢60ml、白ワイン60ml、砂糖大さじ2、塩小さじ1強を入れて、ひと煮立ちさせたら、保存容器に入れ替えB クミンシード小さじ1/2、にんにく1片、粒こしょう小さじ1、ローリエ1枚を加える。 ・紫キャベツを食べやすいサイズに切る。
下準備したピクルス液の中にゆで卵を入れ、切った紫キャベツをゆで卵にかぶせる。しっかりフタをしたら、数回、保存容器の上下を返して全体にピクルス液を行き渡らせる。 (※ピクルス液が少ないように見えますが、しばらくすると紫キャベツの水分が出てきます!)
粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れる。ひと晩ほどで食べられます。
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おうち薬膳 村上華子
国際薬膳師|薬膳料理研究家│フードコーディネーター ヨガインストラクター│小学生男子のママ 薬膳とヨガの教室 【季結び庵(ときむすびあん)】主宰 私が薬膳の勉強をはじめたのは、子どもが3歳になった頃でした。ヨガインストラクターとして日々体を動かす生活を送っていたので、自分は健康だと過信していたのですね。育児に仕事、目の前の対応に追われて、自分の食事をおろそかにしていました。そのツケとしてやってきたのが、寝ても疲れが取れない極度の貧血。体は悲鳴をあげていました。どんなにヨガや運動をしても、体に必要な栄養を取らなければ、ガス欠の車と同じで走ることはできません。そこで取り入れたのが、薬膳の知恵でした。 <薬膳のアプローチはいたってシンプル> ・足りないものを補い ・不要なものは排出し ・つまりを巡らせる その時の体調にあわせて食材を選び、体を整えます。とはいえ「特別な食材が必要」「難しそう」というイメージはありませんか? 実は、スーパーなどで手に入る身近な食材で、無理なく作れるのです。 薬膳の理論では「すべての食材に効能がある」と考えます。その効能を最大限いかすためには、食材の組み合わせと、ちょっとした調理のコツを知るだけ。みなさんにお伝えする料理のレシピには、これらの知っておくと便利な【薬膳メモ】も紹介していきますね。 おいしく、かしこく食べて元気になれる薬膳ごはんを、まずは自分のために。そして、家族や大切な人のために作ってもらえたらうれしいです。