柿の出回る晩秋。 熟れて柔らかくなった柿で作る、簡単とろとろホットデザートです。食べるときに、スプーンでバターとよく混ぜると、とろりと甘いデザートクリームになります。 薬膳では、柿は肺を潤し乾燥による咳や喉の渇きを癒すはたらきがあります。ただ、冷やす作用が強いので、冷えがある方は生食での食べ過ぎに注意し、今回のように熱を加えて食べたり、温める作用の食材と一緒に摂る、干し柿にするなどがおすすめです。
▪︎熟れて柔らかくなった柿や、柔らかめの柿で作ってください。固いシャリシャリの柿だと、とろとろにはなりません。 ▪︎食べるときにスプーンですくいやすくするために、柿の断面に格子状に切れ目を入れ繊維を切っておきます。 ▪︎皮付きでグリルすることで蒸し焼きのような状態になり、ジューシーになります。 ▪︎ アルミホイルで皮部分を包むと熱伝導が早くなり、焼けて割れてきたときの形崩れも防ぎます。 ▪︎くっつきにくい加工のアルミホイルを使うと、できあがり時に柿がうまく剥がせます。くっついた場合は無理に剥がさず、アルミホイルをつけたまま召し上がってください。
柿はよく洗い、皮付きのまま横半分に切る(縦長の柿の場合は縦半分に切る)。 種があれば取るとよいが、残っていてもよい。 断面に格子状の浅めの切れ目を入れる(皮まで切らないように注意する)。
柿よりひとまわり大きいアルミホイル(くっつきにくい加工のアルミホイルがおすすめ)をお皿のようにくぼませて形を整え、工程1を断面を上にして1個ずつ置く。
魚焼きグリルの弱火で10〜13分、時々様子をみながら、表面に白い泡が出てきて、端が少しこんがりするくらいまで焼く。
焼き上がった柿は、深さのある器に入れると食べやすい。熱々に有塩バター(約3gずつ)をのせる。 いただくときは、スプーンで皮から実をはずしながらバターとよくかき混ぜクリーム状にする。
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薬膳養生家 石田由紀子
薬膳養生教室『Kitchen Whyteleaf』主宰 |国際中医薬膳師 | 気養生スペシャリスト | たび重なる体調不良を改善したいと学び始めた薬膳や気功は、今では私の日々の暮らしの一部となっています。 中でも、私達のカラダを作り、支えてくれるのが毎日の食事です。四季のある日本では、旬のものを食べることで、その時期になりやすい不調も予防してくれます。 カラダも喜ぶ、美味しい旬の食材を使った簡単なレシピを中心に紹介しています。 季節に出回る食材を美味しく楽しく料理していただくことが、日々の薬膳養生につながっていきます。 【資格】 国際中医薬膳師 薬膳セラピスト 無極自然門気功師 医学気功師 気養生スペシャリスト ハーバルセラピスト 食空間コーディネーター 豆腐マイスター 食品衛生責任者 【受賞歴】 テーブルウェアフェスティバル2011 特別審査員部門 入賞