【目次】
1. みりんとはどんな調味料?原料や特徴、役割など
2. 本みりんとみりん風調味料の違いと使い分け
3. みりんを切らしたときの代用方法
1. みりんとはどんな調味料?原料や特徴、役割など
まろやかな優しい甘みのあるみりんは、もち米、米こうじ、焼酎を糖化・熟成したものです。
米こうじの酵素がもち米のでんぷんやタンパク質を分解し、ブドウ糖やオリゴ糖などの糖類、うま味の素であるアミノ酸を作り出します。これによって自然な甘み、コクが生まれるのです。甘みはあっても砂糖とはひと味違うみりん。その理由は、砂糖よりもいろいろな種類の糖類が含まれているためなのです。
みりんにはアルコールが含まれているので、魚や肉の臭みを消したり、煮崩れを防いだりする働きがあります。また熱を加えるとツヤや照りがでるのも、みりんの特徴。
煮物、照り焼き、炒め物など甘みやうま味をつけたい料理、煮崩れを防ぎたいときにみりんを活用してくださいね。
2. 本みりんとみりん風調味料の違いと使い分け
本みりんとは、長期熟成して作られたものでアルコールが14%程度含まれています。
一方、みりん風調味料とは、アルコール度数は1%未満で、みりんの味になるように糖類、うま味調味料を加えて作られたものです。
本みりんは酒類になるため酒税がかかりますが、みりん風調味料はアルコール度数が1%未満のため酒類として扱われないため酒税がかからず、本みりんよりも安く販売されています。
同じように使えると思われがちですが、実はちょっとだけ違いがあります。臭み消しや煮崩れを防ぎたい料理には本みりんが適しています。これらの働きはアルコールが入っていることによって効果があるため、アルコール度数の高い本みりんを使ってくださいね。
みりん風調味料はアルコールがほとんど含まれていないため、ドレッシングに使用するなど火を通さずに使うこともできます。
3. みりんを切らしたときの代用方法
ここからは、みりんを切らしてしまったときの代用方法をご紹介します。家庭によくある調味料で代用できますよ。
(1)清酒+砂糖で作る
「みりん大さじ1(15ml)」は清酒大さじ1+砂糖小さじ1で代用できます。
清酒とは、米と米こうじ、水を主な原料として発酵させてこしたお酒です。清酒と同じようによく耳にする日本酒は、清酒の中でも原料である米、米こうじに日本国内産米のみを使用し、日本国内で醸造したもののみを指します。みりんの代用には、どちらを使ってもOKです。
砂糖が溶けるまでしっかりと混ぜてくださいね。
砂糖の色は無色透明ですが、みりんのようにうま味と甘みがあります。シンプルな材料と作り方ですが、大事なポイントは料理酒ではなく清酒(または日本酒)を使うこと。料理酒には酒以外に塩分が含まれているものが多いためです。
お砂糖をきび砂糖にすると、よりみりんらしい色合いになります。混ぜただけでは溶けない場合は、600Wの電子レンジで10秒ほど温めてください。
(2)清酒+はちみつで作る
砂糖ははちみつでも代用できます! はちみつを使うときは、砂糖よりも甘みを強く感じるので量を減らしましょう。清酒大さじ1+はちみつ小さじ1/2で代用できます。はちみつで作ったみりんの代用は照りをつけたいときにおすすめです。
みりんの代用品で美味しく作れる料理は、煮物、照り焼き、炒め物などみりんを使うものなら何でもできます。アルコールが入っているので、ドレッシングなどのように加熱しないで使用する場合は、事前にみりんの代用品を加熱してから使ってください。
今回は基本の調味料、「みりん」を切らしてしまった時の代用についてご紹介しました! 家庭料理に欠かせない調味料であるみりんは、料理から抜いてしまうと物足りない味になったり、風味が変わってしまったり…。そんなときは、ぜひ清酒と砂糖で代用して作ってみてくださいね。