©2010熊本県くまモン#K21133
熊本の畑には、旬の野菜がいっぱい!
獲れたての新鮮な野菜を求めて、熊本県を訪れたちょりママ。
さて、どんな出会いが待っているのでしょう?
農家さんオススメの食べ方を基に考えた、ちょりママオススメレシピも紹介します。
種類 | 品名 | 主な生産地域 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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野菜類 | トマト | 八代・玉名・宇城・熊本市 | |||||||||||||
阿蘇・上益城 | |||||||||||||||
なす | 熊本市・宇城・玉名・球磨・鹿本・阿蘇 | ||||||||||||||
ミニトマト | 玉名・八代・宇城 | ||||||||||||||
上益城・阿蘇 | |||||||||||||||
アスパラガス | 阿蘇・鹿本・八代・宇城 | ||||||||||||||
いちご | 県下全域 | ||||||||||||||
すいか | 鹿本・熊本市・上益城・菊池 | ||||||||||||||
メロン | アールスメロン | 鹿本・宇城・八代・熊本市 | |||||||||||||
アンデスメロン | 宇城・熊本市・球磨・菊池 | ||||||||||||||
クインシーメロン | 宇城・八代・熊本市 | ||||||||||||||
肥後グリーンメロン | 八代・宇城・玉名 |
今回訪れたのは八代市の鶴山さんのハウスです。熊本県はトマトの生産量日本一。スーパーのトマトの箱にくまモンのマークが多いのも納得です。
トマト畑を訪ねて、まずいちばん驚いたのは、手入れや掃除が行き届いていること。愛がたっぷり詰まっているハウスに、トマトの品質の良さを感じました。冬でも私たちが口にすることができるのは、一年を通してトマトの栽培をしてくださるおかげです。農家さんの苦労といえば、やはり品質管理でしょうか。今回訪れた八代市は、特に畑が海に近く、潮風や台風からハウスを守ることはとても大事なことだそうです。私もはさみでチョキチョキ収穫してみました。いくつかいただいてみると、温室育ちのトマトでもしっかりと太陽の光を浴びているので甘みがたっぷり。酸味とのバランスも絶妙です。
畑を訪れたあとは、なんとJA生産部の皆さんにおすすめのトマト料理をごちそうになりました!熊本名物「だご汁」にトマトの炊き込みご飯、デザートの葛餅まで。農家さんもこうして加熱して食べられることが多いそうなので、レシピにも取り入れてみました。皮も果肉もしっかりしているので少し火が入ってもトマトを感じながら召し上がれます。
赤い色素成分「リコピン」には抗酸化作用があります。また、実はうまみ成分「グルタミン酸」も豊富。ナトリウムの排泄を促進する「カリウム」も豊富に含まれます。
ここは熊本市にある中原さんのハウス。まぶしいハウスの中の至るところに、つやつやのなすがたくさん実っていました。なすの生産量全国2位を誇る熊本のなす。長なす、大長なす、ひごむらさき、たくさんの種類がありますが、ここでつくられる長なす「肥後のでこなす」は保存がきくのが特長だそうです。
ハウス内の温度を自動設定で管理をされている農家さん。その方法も様々です。環境にもやさしい暖房機等を使って温度管理をし、環境を守りつつ、なすの栽培をされてい ました。それでも大変なのが、やはり収穫、とにかく量が多い多い!更にどんどん収穫量も増えてくるとのことですので、その懸命さが窺い知れますね・・・。
こちらでも、農家さんに「でこなす」尽くし料理をいただきました。なすカツや揚げ浸し、ベーコンチーズ焼きなどなど。肥料も有機性のものを使うこだわりによってできた「でこなす」は皮が柔らかく、 肉質はジューシー。そして糖度は6~7度。なすがこんなに糖度が高いなんて! 驚愕です。
なすの皮には「ナスニン」が豊富で、視力改善効果や抗酸化作用があると言われています。
このナスニンは油での調理が向いています。その他、実は食物繊維も豊富な野菜。
明るいハウスに気が遠くなるほどのロングロード。その両脇にはこぼれ落ちそうな真っ赤な実をいくつもつけたミニトマトが!玉名市にある谷口さんのミニトマトが、いつも口にするそれより少し大きく感じたのは、存在感があったからでしょうか。少しばかり収穫したミニトマトをパクリ。ひと口食べると驚くほどしっかりした食感とほどよい酸みに、もう1個に手を伸ばす欲を止めるに必死!少し時間が経つと、まるでフルーツのような甘みと酸みが増しておいしさが何倍もアップします。しっかりした果肉に果汁がたっぷり。酸みも適度にある、まさに私好みのミニトマトでした。
2月末から3月にかけてどんどん甘みが増してくるそうですよ。農家さんの苦労のひとつでもあるのが、たくさんの実をつけるトマトの収穫。一つ一つ手作業で収穫するそうで、その大変さは想像に難くありません。
年齢を重ねるごとに土壌の整備もハードになってくるそう。無理せず、それでもこのおいしいミニトマトがいつまでも食べられることを願います。
お弁当やお皿の彩りに、脇役として提供されることの方が多く感じられるミニトマトですが、実は主役級に負けない味!正直料理に困ってるくらいです(笑)。
トマト同様、赤い色素成分の「リコピン」や「グルタミン酸」が多く含まれますが、「リコピン」やビタミン、ミネラルなどはトマトより多く含まれているのです。
土からニョキニョキ芽を出すアスパラガス。熊本は全国で5本の指に入るアスパラの名産地!春芽と夏芽の2回収穫があるそうです。春芽は根元まで柔らかく、夏芽は歯ごたえがしっかり。どちらも味わって食感の違いを確かめたい意欲がニョキニョキ湧きました。(アスパラだけに…)
今回訪れた八代市の遠山さんのハウスでは、冬から春にかけては二重シートで温度と湿度を上げてまるで蒸し風呂の中で育てています。梅雨時期は“腐れ”が発生しないようにして、夏場はハウスの開放と水をたっぷり撒いて乾燥を防ぐ。台風の時期には、ネットを張ったり防風網を設置して被害に備えます。農家さんの悩みの種は、気候によって食味の良し悪しが決まることだそうで、この季節の変化に合わせた管理を入念に行っているそうです。
熊本のアスパラが出回るのは2月下旬から10月下旬。楽しみですね~!!おすすめの保存方法はポリ袋に入れて、穂先にを上にして立てて冷蔵すること。傷みやすいため、なるべく早めに使い切りましょう。
疲労回復に効果的なアミノ酸である「アスパラギン酸」を多く含む野菜。実はこの「アスパラギン酸」は、アスパラガスから発見されたことにちなんで命名されました。その他ビタミンCも豊富です。
訪問させていただいたのは、大きなハウスに緑の葉が茂る
農家さんの一番の苦労は、雄花と雌花を人工的に受粉させる交配。
一つ一つ手作業な上、大きな希望をすいかに懸けるのです。
交配作業せずしてすいかの実はならない。
農家さんの愛情も思いも希望もすいかに詰まってます。
パンッと果皮がはった大玉すいかは、手にしたらすぐいただくのがおすすめ。農家さんの地道な手作業に感謝しながら・・・。
近頃はカット販売も多くなりました。でも溢れるほどの果汁とフレッシュ感をたっぷりと味わうには、大玉1玉をドーンと手にするに限りますね!
春にすいかのイメージわきます?おいしいのかな、なんて少し心配がありましたが、そんな心配したことすら忘れてしまう瑞々しさとシャリッとした食感のすいかの美味しさが今でも頭に残ってます。
β-カロテン含有量はトマトの1.5倍!すいか種から発見された「シトルリン」と呼ばれる腎臓の働きを助けるアミノ酸を多く含みます。
ハウスの中にところどころに見え隠れするメロンと緑の葉が広がるメロン畑。取材をさせていただいたのは、二重シートでの温度管理にこだわりをもつ
熊本は全国3位のメロンの生産量。メロンの種類も豊富です!
メロンの種類も“安心です”から命名されたネット系「アンデスメロン」、果肉が溶けるような食感のネット系「アールスメロン」、高濃度で果汁が多いネット系「肥後グリーンメロン」、果皮は乳白色で果肉は白色のクリーミーな「ホームランスターメロン」、爽やかな赤肉「クインシーメロン」、独特の香りの「プリンスメロン」。
ハウス内の至るところにあるメロン。ネットが入り今にも収獲されそうな「アンデスメロン」がありました。その中でネットのないツルンとしたたまご肌のメロンが!!
それはネットが入るまえの「アンデスメロン」。大きくなるにつれ、お尻の方から徐々に果皮を這うように出てくるネット。ネットが入り始めると大きくなる成長が一時ストップ。
入り終えると今度はしっかりとネット系メロンの姿になってさらに大きく成長していきます。
切り分けると種の部分も惜しいほど、香りと果肉と果汁に心が奪われます。
農家さんの交配や温度管理のご苦労とこだわりは、果肉の美味しさになってました!
もともと「カリウム」の含有量が多い青果物の中でも特に豊富なのがメロン!またGABA(ギャバ)と呼ばれるアミノ酸も豊富で、高血圧改善の効果が期待できます。
玉名地区の小山さんのいちごハウスに入るとふんわりと甘いいちごの香りが広がりました。もうそれだけで幸せを感じてしまうほど。手のひらにのせるといちごの大きさに驚きます!ただ大きいだけでなくぷっくりと弾けんばかりの大玉のいちごは、熊本オリジナル品種「ひのしずく」。糖度も高く、酸味の少ないのが特長。甘いだけではなく、後味はすっきりと爽やかです。
熊本いちごの人気ブランドは、食味のよいオリジナルブランドの「ひのしずく」。ジューシーでコクのある「紅ほっぺ」。果実の糖度が高く輸送の日持ちに優れている「さがほのか」。一粒の満足度が高いのは熊本いちごの特長だと思います。農家さんの苦労は、おいしいいちごを作るための土壌作りと大玉の「ひのしずく」にキズがつかないように収獲すること。どちらも体力勝負ですよね。
残念ながら年々「ひのしずく」を作られる農家が減っているそうです。このおいしさを全国のみなさんのお口に届くように守り続けていいただきたいなと力強く思いました!
ご存じの通り、ビタミンCがたっぷりのいちご。抗酸化作用が期待できます。
水気を嫌うので、保存する場合は洗わずに冷蔵庫で。一粒ずつ離してポリ袋に入れれば冷凍保存も可能なんです。