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    • 公開日2016/03/04
    • 更新日2016/03/04

    病気や花粉症に「ならない」体を目指す!小豆で体質改善

    中医学や薬膳の考え方では、「水滞タイプ」のむくみがち人は花粉症になりやすいそう。水滞タイプの体質改善におすすめな小豆を使って、花粉症やそのほかの病気にならない「未病の予防」を心がけましょう! 薬膳Cooking Salonを主宰する清水えりさんが小豆を使った簡単ドリンクとレシピをご紹介します。

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    病気や花粉症に「ならない」体を目指す!小豆で体質改善

     

    春は花粉症などの体調不良になりやすい時期

    3月になり、春が近づいてウキウキとする一方、花粉症の方には憂鬱なシーズンになってきました。

    もともと春先は、毎日の寒暖の差が大きく、風も強いため、体調を崩しやすいのです。特に冬場に食べ過ぎていたり、ストレスの多いことがあると(寒さもストレスです)、それを体が毒として判断し、体内から排出しようとするために、風邪をひきやすかったり、吹き出物が多くなったりします。

    ですから、春先は体調を崩す人が多いのです。

    ちなみに花粉症のようなアレルギー症状も、体の排毒作用のひとつです。

    今回は、薬膳の視点からみた「花粉症」になりやすい人の特徴と、おすすめの食材をご紹介します。

     

    病気や花粉症に「ならない」体を目指す

    薬膳の基となっている中医学では、「花粉症」を風邪の一種と考えます。

    病気は全て「邪気」が原因で、風邪、特に「花粉症」は、春に風が強く吹くことで、外から邪気が体内に侵入しやすくなって発症すると考えられています。

    中医学で大切にされているのは「未病を予防する」こと。

    「未病」とは、病気になる一歩手前の状態のことを指し、つまり病気になるような健康状態にならないことが大事だと考えます。

    そして「未病を予防する」には、免疫を強く(正気<せいき>が強く)すれば、外邪に負けない、病気にならない、と考えられています。

     

    花粉症になりやすいのは、むくみがちな人

    花粉症に限らず、病気になりやすいのは脾(ひ)が弱い人。

    脾とは消化器のことで、ここが弱いと、食べ物の消化吸収が悪いだけでなく、体内に余分な水分がたまりやすくなります。

    余分な水分は「痰湿(たんしつ)」と言って万病の元。しかも、余分な水分のせいでさらに脾の働きが弱るという悪いスパイラルにはまってしまいます。

    この「脾」が弱く、水がたまりやすい人を中医学では「水滞」タイプと言います。

    「水滞」の人の特徴としては

    ●疲れやすく、むくみがち、冷え性がきになる方
    ●どちらかというと色白でぽっちゃりさん
    ●性格はのんびりか心配性
    ●花粉症ではかゆみが強い、水っぽい鼻水が出る

    があげられます。

    思い当たる方は水滞タイプかもしれません。

     

    花粉症を寄せ付けない!体質改善にオススメ薬膳食材

    花粉症になりやすい恐れのある水滞さんにオススメ食材は、豆類(大豆、ソラマメ、小豆、黒豆)や瓜類、(きゅうり、冬瓜、スイカ)、とうもろこしや海藻です。

    特に一押しなのが小豆!

    豆類の中でも利尿や去湿作用(体内の湿気を排出する作用)が高く、食物繊維もたっぷり。また、抗酸化作用の強い小豆ポリフェノールやサポニンが豊富なので、美肌やダイエットにもオススメです。

    そしてもちろん、脾の働きを助け、胃もたれや便秘解消にも良い食材です。

    小豆というと、甘い食べ方ばかり思いつきますが、実は砂糖の甘味は脾を弱めてしまいます。

    他のお豆のように、お惣菜やサラダにしたり、今回ご紹介する小豆茶にすると、毎日の食事に取り入れやすくなりますよ!

     

    『体質改善!むくみ対策!小豆茶(薬膳)』のレシピ

     

    材料(レシピでお茶が15回分作れます)

    調理時間:45分(浸水時間を除く)
    ・小豆 1/2 カップ
    ・水 適宜

     

    下準備

    ・小豆を3倍の水に一晩つける(夏場は冷蔵庫で丸1日)
    ・オーブンを150℃に予熱する

     

    作り方

    1. 小豆が2倍ほどの大きさになったらザルにあけて水気を切り、オーブンシートを敷いた天板に広げて150℃で40分焼く。
    ※オーブンがない場合は、フライパンでごく弱火で香ばしさが出るまで炒ってください。
    2. 黒っぽくなり、乾燥すればOK。

     

    飲み方

    お茶として飲むときは、大さじ山盛り一杯の小豆を1カップ半の水に入れ、沸騰してから弱火で5分煮出します。

    保温ポットに小豆を入れて、沸騰したお湯を注いで30分(できれば1時間)おいてもいただけます。

    ちょっと面倒ですが、煮出した方が美味しいし、成分もよく出ますよ。
    冷蔵庫で2~3日は保存できるので、まとめて煮出しても大丈夫。

    毎日こまめに飲んでみてくださいね。

    こちらでもレシピを行程写真つきでご紹介しています
    https://oceans-nadia.com/user/10834/recipe/135684

     

    捨てないで!小豆茶の残り豆を使って作る絶品レシピ

    小豆茶の残り豆は捨てずに、サラダにすれば栄養を丸ごと摂取できます!

    『小豆茶活用♪ムズムズ&むくみスッキリサラダ(薬膳レシピ)』https://oceans-nadia.com/user/10834/recipe/135719
    レシピはこちらからどうぞ。

    他にもポテトサラダに入れたり、お焼き風にしたり、卵焼きに入れたりととりあえず何にでも放りこめます。

     

    小豆茶で作る、ほんのりピンクの春豆ご飯

    ローストした小豆茶を活用した、もう1つのオススメが小豆ご飯です。

    いつものお米1合に大さじ2杯ほどの小豆茶(使用前)と同量のお水を加えて炊飯器で炊くだけ。お好みで塩をひとつまみ加えると、お豆の味が引き立ちますよ。

    ほんのりピンクのご飯、春にもぴったりです。

    小豆茶活用♪小豆ごはん(薬膳レシピ)
    https://oceans-nadia.com/user/10834/recipe/135718
    レシピはこちらからどうぞ。

    花粉症対策には、何よりもバランスの良い食生活と、体を冷やさないこと、甘いもの、油っぽいもの、冷たい飲み物や食べ物を控えることがポイントです。

    その上で、毎日の食事に小豆を始め、豆類をちょこちょこ取り入れて、体質改善、元気に春を過ごしましょう!

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    このコラムを書いたArtist

    清水えり
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    清水えり

    薬膳の理論をベースに、和食、フレンチ、イタリアン、エスニックと様々なジャンルの料理を提案しています。 2012年より薬膳Cooking Salon「La Table de Eri」を主宰。 HP:http://erishimizu.web.fc2.com/ Blog:http://ameblo.jp/fani0912/

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