ペースト作りやじゃがいものマッシュ、ナッツ類を砕くなど、使い道いっぱいの「すり鉢」
すり鉢は、器の中にすり目が施された調理道具。
ごまをすったり、山芋のとろろ作りに使う印象がありますが、それだけではありません。食材をペースト状にしたり、砕いたり、すり潰す、蒸したじゃがいもをマッシュする、薬味を潰す、など、幅広く使えるんです。枝豆の産毛取りにも活躍するんですよ。
使いやすいサイズを選ぼう!
すり鉢にはさまざまなサイズがあります。
一般的に・1~2人分 7寸(約21cm)・3~4人分 8寸(約24cm)・5~6人分 9寸(約27cm)が使いやすい目安のサイズとされています。
すり鉢を持っていると、食材の「すりたて」の香りが楽しめ、荒くすったり、細くすったりなど、好みの大きさに仕上げることができます。
そして、ごりごりと食材をすりつぶす作業は、なんとも心落ち着くもの。すっている食材の香りが立ってきた瞬間は、まさに至福です。
すり鉢が大活躍するレシピ2つ
「くるみ味噌の白和え」
【材料(4人分)】もめん豆腐…200gほうれん草…50gにんじん…30gしいたけ…10g(約1/2枚)A だし…100mlA 醤油…小さじ1A 砂糖…小さじ1くるみ…20g味噌…20g砂糖…小さじ1
【作り方】1. もめん豆腐はしっかりと水切りをする2. ほうれん草はサッとゆで、にんじんは細切り、しいたけは薄切りにする3. にんじんとしいたけをAで煮て、煮汁ごと冷ましておく4.ほうれん草を2cmの長さに切り、3に加えて味を含ませておく5. くるみを乾煎りしてすり鉢で潰し、味噌、砂糖を加えてくるみ味噌を作る6. もめん豆腐と煮汁を切った4をすり鉢の中で和える
詳しいレシピは
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「基本のとろろ飯」
【材料(2~3人分)】山芋(長芋でも良い)…100g卵…1個だし…100ml醤油…小さじ1みりん…小さじ1/2塩…お好みで米…150g大麦…50g水…炊飯器で2合弱
【作り方】1. 洗った米と大麦を合わせ、水を加えて15分ほど浸けてから炊く2. だしと調味料を合わせて一煮立ちさせ、冷ましてからほぐした卵を加える3. 芋の皮をむき、すり鉢ですりおろす4. 2と3を合わせてご飯にかける
詳しいレシピは
こちら
すり鉢の使用の注意とお手入れ方法
底がザラザラしているタイプは布巾を敷いて
焼き物のすり鉢の中には、底の部分がザラザラとしているものがあります。そのまま使うとテーブルに傷がついてしまうので、布巾などの上に置いて作業をしましょう(すべり止めの効果もあります)。
水につけて汚れを浮かし、こすり洗いを
すり鉢はすり目の部分に食材が詰まってしまうもの。これをきれいに落とす方法をお教えします。
使い終わったすり鉢は水(またはお湯)にしばらく浸けておきます。こうすると汚れが浮いてきて、タワシなどの硬めのブラシでこすり洗いすればきれいになります。このとき、すり目に沿ってこすること。
ちなみに金属製のブラシだとすり鉢を傷めてしまうので、使用は避けましょう。
洗ったらしっかりと乾燥をさせてから片付けることも忘れずに。乾燥させないと、すり目に残った水けが黒ずみ、カビの原因になってしまうことも。
なくても困らないけれど、あると生活が豊かになる調理道具、すり鉢。作ること、食べることがもっと楽しくなるので、手に入れてみてください。
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