「ラクサ」ってどんな料理?
ラクサという料理をご存じですか? なかなか聞きなれない料理かもしれませんが、シンガポールやマレーシア、インドネシアで食べられている汁麺料理です。
ひと口にラクサと言っても、実は国や地方によってその味はだいぶ異なっており、お店やレトルトの商品を食べてみても味わいの幅がとても広いという印象を受けます。まるで日本のラーメンのように、それぞれの土地でオリジナルをベースに進化を続けているのかもしれませんね。
一般的に日本人に好まれているラクサはシンガポールのカトンラクサです。まろやかなココナッツミルクに、えびの濃厚なだしと香辛料が絶妙なハーモニーを奏でます。タイ料理がお好きな方はきっと気に入る味ですよ。今回は手に入れやすい材料を使って、このカトンラクサの作り方をご紹介したいと思います。
基本のラクサの作り方
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【材料(2人分)】
干しえび 大さじ3
水 大さじ3
にんにく 1片
しょうが 15g
長ねぎ 20g(5cmほど)
厚揚げ 50g
有頭えび 4尾
A片栗粉 大さじ1
A塩 小さじ1/2
A水 大さじ1
サラダ油 大さじ1
レッドカレーペースト 大さじ2
水 300ml
ココナッツミルク 300g
B鶏がらスープの素 小さじ2
Bナンプラー 大さじ1
B砂糖 小さじ2
フォー 200g(中華麺でもOK)
もやし 60g
レモン 1/4個
ゆで卵 1個
パクチー お好みで
【作り方】
<下準備>
・レモンは半分のくし形切りにする。
・パクチーはざく切りにする。
・ゆで卵は半分に切る。
1.干しえびは大さじ3の水につけて戻す。にんにく、しょうが、長ねぎは適当な大きさに刻んでフードプロセッサーに入れる。
【ポイント】
カトンラクサの特徴でもある濃厚なえびのだしを取るために干しえびを使います。乾燥桜えびとは違い、中華食材売り場に置いてある干しえび(干蝦)という商品なので間違えないようご注意ください。
2.干しえびがやわらかくなったら戻した水ごとフードプロセッサーに加え、ペースト状になるまで撹拌する。
【ポイント】
フードプロセッサーがない場合は細かいみじん切りにしてください。
3.厚揚げは4等分に切る。(およそ1cm厚さ)
【ポイント】
本場のラクサには揚げ豆腐や魚のすり身団子がトッピングされています。今回は厚揚げで代用しますが、はんぺんやちくわでもOKです。
4.有頭えびはさっと洗って頭部分と殻を取り除く。取り除いた部分も使うので捨てずに取っておく。
【ポイント】
えびのだしをしっかりと出したいので、有頭えびの頭部分を使います。
5.有頭えびの身の部分は背ワタを取り、Aを揉み込んで汚れが浮いてきたら洗い流す。
【ポイント】
片栗粉が細かい汚れも吸着してくれます。独特の臭みが消え、食感も良くなりますよ。
6.鍋にサラダ油を熱し、4で取り除いた頭の部分と殻を加えて潰しながら中弱火で炒める。(えびの頭部分の味噌が出るようにしっかり潰すことでうま味がよく出ます)
【ポイント】
炒めることで生臭さを抑えて、えびの香ばしさを引き出します。殻に火が通って色が変わるまでしっかり炒めてください。
7.レッドカレーペーストと2のペーストを加え、焦がさないように炒める。焦げそうだったら弱火にする。
【ポイント】
特にレッドカレーペーストが焦げ付きやすいので、しっかり混ぜながら炒めてください。
8.水を加え、ひと煮立ちしたら弱火で10分間煮込む。
【ポイント】
凝縮したうま味を水に移してだしを取ります。ふつふつとするくらいの火加減で煮込んでください。
9.粗めのザルで濾し、ザルに残ったペーストをしっかりと押し付けるようにしてスープを搾る。
【ポイント】
ちょっともったいない気持ちになりますが…野菜やえびのうま味はスープに移っているので、搾りかすにはほとんど味がありません。
10.漉したスープを鍋に戻し、ココナッツミルク、Bを加える。混ぜながらひと煮立ちしたら厚揚げとえびの身を加え、えびに火が通るまで2分ほど煮込んだら火を止める。
【ポイント】
加熱しすぎるとえびの身がかたくパサパサになるので注意しましょう。余ったココナッツミルクは冷凍保存できます。フリーザーバッグに薄く広げて板状にして冷凍すると、必要な分だけ割って使えて便利ですよ。
11.鍋にお湯を沸かし、フォーを指定の時間通りにゆでる。ゆであがる1分前にもやしも加え、一緒にザルにあげる。
12.器にフォーを盛り、温めたスープを注ぐ。厚揚げとえびを盛り付け、レモン、パクチー、ゆで卵を添える。
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ラクサ
今回はフォーを使いましたが、中華麺もとても合うのでお好きなものを使っていただければと思います。
ココナッツミルクの甘さと後からじわじわとくるスパイシーな辛味、そして濃厚なえびの風味がクセになる美味しさです。レモンを搾って味の変化を楽しみながら最後まで飽きずに食べられますよ。
暑い時期にはついついそうめんなど冷たい麺料理ばかり作りがちですが、たまには辛くて熱い麺料理でしっかり汗をかくのもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
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