涼しくなってきても油断しないで!秋にも多い食中毒
食中毒というと、気温や湿度が高い時期になるイメージがありますよね。そのような時期はもちろんですが、実は秋にも食中毒は多いんです。
秋は残暑疲れが残っていて体力や免疫力が低下しているところに、朝晩の気温差が大きいことなどが加わって体調を崩しやすいもの。さらに、行楽シーズンなので、バーベキューや運動会、お祭りなど野外での食事が増えることも食中毒が増える原因と考えられます。
食中毒予防の基本!「つけない・増やさない・やっつける」
食中毒を予防するための基本は、菌やウイルスを「つけない・増やさない・やっつける」、この3つを意識してしっかり行うことです。具体的にどうすればよいのかご紹介していきます。
菌やウイルスを「つけない」!
お弁当箱や箸などは、しっかり洗って乾燥させ、清潔を保ちましょう。箸は食材ごとに替えた方が安心です。
そして、調理前などには手をしっかり洗うことも大切。手にはさまざまな菌やウイルスが付着しています。アウトドアで調理する時も気を付けてください。
菌やウイルスを「増やさない」!
お弁当は作ってから食べるまで時間が空いてしまいます。この間に、温度が上がると菌やウイルスが増えるのを助けてしまうので、保冷剤や保冷バックを使用して低温に保つよう気を付けましょう。
バーベキューに持っていく食材も、きちんと保冷するようにしてください。
菌やウイルスを「やっつける」!
お弁当に入れる食材は、殺菌のためにきちんと加熱調理しましょう。加熱せずに食べる場合があるちくわやカニカマなども、お弁当に入れる時は加熱してください。
また、お弁当箱に詰める前にしっかり冷ますことも大切です。温かいままだと、お弁当全体の温度が上がって食中毒の原因になってしまいます。
バーベキューなどを行う時は、お肉の中までしっかり火を通してから食べるようにしましょう。
行楽弁当での衛生管理
行楽弁当は、持ち歩き時間が長かったり量が多かったりと、ふだんのお弁当とは勝手が違いますが、食中毒を起こさないように気を付けるべき衛生面のポイントは同じです。今一度おさらいしておきましょう!
お弁当箱は清潔に
基本中の基本ですが、お弁当箱は清潔なものを使用しましょう。しっかり洗って乾燥してあるものが◎。
家族用の大きいお弁当箱は、使用頻度が少ないため、長期間使わずに食器棚へ保管してあるということも。たまにしか使わないお弁当箱は、使用する前日に洗って乾燥しておくと良いですよ。
お弁当の温度管理を
お弁当にご飯やおかずを詰めるときは、しっかり冷めてから詰めるようにしましょう。また、持ち運ぶ時は保冷剤などを使用して温度が上がってしまうことのないようにして、温度管理に気を付けましょう。
食べる前の手洗いも忘れずに
調理をする前はもちろん、食べる時も忘れずに手を洗いましょう! もし手洗いができない場合は、ウエットティッシュを使います。しかし、手洗いとウェットティッシュでは、効果が異なることを覚えておきましょう。ウエットティッシュは、食事中に何度か同じものを使えば、最初に拭いた時に付いた汚れがまた手に戻る可能性もあります。
ウェットティッシュで拭くことに慣れてしまうと、手洗いの大切さが忘れられてしまいます。あくまでも基本は手洗い。ウェットテッシュは手洗いができない時に使うという気持ちでいるのが良いかと思います。
行楽弁当だけじゃない!秋の食中毒注意点
行楽弁当だけでなく、秋はバーベキューやきのこ狩りなどでも食中毒が発生しやすくなります。そんな時に注意すべきポイントをご紹介します!
バーベキューでの肉の生焼けや箸に注意
バーベキューでよくあるのが、肉がきちんと焼けていないということです。肉の生焼けは食中毒の原因になることがあるので、しっかりと焼いて食べるようにしましょう。
また、箸にも注意が必要です。肉を焼く箸と自分が使う箸は分けるように徹底してください。肉を焼く箸にマスキングテープなどで印を付けておくなど、誰が見てもわかるようにしておきましょう。
山菜やきのこ狩りはベテランの方と一緒に
山菜やきのこを取りに出かけるという方もいらっしゃるかと思います。しかし、中には毒がある植物も。初心者では見分けが付かないものもあるので、ベテランの方など、きちんとした知識を持っている人と一緒に行くようにしましょう。
秋の食中毒に注意して楽しいお出かけを
気候が良くなり、お外ごはんを楽しむのにとっても良い季節になりました。ただ、食中毒は夏だけでなく、どんな時にも起こる可能性があります。お外ごはんを楽しむために、衛生管理をしっかり行うのも大切です。きちんと衛生管理を行い、この時期のお外ごはんを楽しんでくださいね。
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