お弁当が傷む原因は「菌」
梅雨になると心配になるお弁当。食中毒の原因になる「菌」は、気温37度・湿度60%ほどのジメジメした季節が大好きで、冬と比べると繁殖しやすくなります。
お弁当は、作ってから食べるまで何時間と空いてしまうので、その間に菌が繁殖してしまうことも…。そうならないためにも、今一度お弁当を作る上での衛生ポイントを知りましょう。
菌を付けない!増やさない!
お弁当を作る上で重要なのは、「菌は付けないこと」と「増やさないこと」です。
衛生チェックポイント・調理前・調理中はこまめに手を洗う・清潔な調理器具を使う・加熱調理した食品にする(要冷蔵の食品は避ける)・素手や直箸でおかずを詰めない・弁当箱を洗って、よく乾燥させる(アルコールスプレーをすると◎)・完全に冷ましてから蓋をする・保冷剤を活用する
これらを守れば、ほぼお弁当が傷むことはありません。
その食品、そのまま入れて大丈夫?
先ほどの衛生チェックポイント以外にも、「菌をつけない・増やさない」ために気を付けたいことをご紹介します。
生野菜以外は加熱が鉄則!
ほとんどの菌は75度以上で1分加熱すれば死にますので、お弁当に入れるおかずは加熱調理を行いましょう。ちくわやカニカマ、ハムなどもこの時期は加熱するようにしましょう。
また、お弁当によく登場するミニトマトですが、ヘタの部分から傷みやすいので、お弁当に入れるときには、ヘタを取ってから入れましょう。
ごはんはひと工夫で傷みにくくなる
日の丸弁当で梅干しの殺菌効果が効くのは、梅干しの周辺だけです。梅干しを刻んで混ぜ込んだり、ご飯を炊くときに梅干しを1個入れて炊く方が効果的です。
また、ご飯2合に酢大さじ1を入れて炊くことでも、食中毒予防ができます。酢のすっぱさも感じないので、オススメです。
熱々のご飯をお弁当に詰めるとおかずも温まってしまうので、ご飯も少し冷ましてから詰めるようにしましょう。
調味料を工夫して抗菌する
抗菌作用のある調味料や食品を駆使して、おかずをアレンジしても◎。
抗菌作用のある調味料・食品とアレンジ例・からし…お浸しに少量のからしをプラス・マスタード…いつものソテーをマスタード風味に・わさび…わさび醤油のキノコソテーで大人の味・しそ…ゴマや甘酢生姜などと一緒にご飯に混ぜ込むと絶品・梅干し…ポテトサラダに梅干しを混ぜ込んで和風に・しょうが…きんぴらに生姜をプラスでさっぱり風味などなど。
抗菌作用のある調味料や食品を使うことで、菌を増やさないだけでなく、さっぱりとした味付けになり、梅雨や夏場でも食べやすくなります。
また、おかずは水分が少ないものにします。揚げ物や炒め物などがベスト。水気が出やすいおかずはこの時期は避けたほうがベター。
ソースなどのタレをかけるおかずの場合は、タレを別容器に入れて直前にかけるようにしましょう。
衛生ポイントを知って食中毒予防
梅雨や夏場のお弁当作りの衛生ポイントを紹介しました。毎日作るお弁当だからこそ、安全で安心なお弁当を作れるとよいですね。
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