レシピサイトNadia
    • 公開日2016/09/08
    • 更新日2016/09/08

    秋の実り。今が美味しい新米をもっと楽しもう!

    9月は新米の季節。地域によっては、すでにお店に新米が並んでいることもあると思います。今回はそんな新米と古米の違いを解説します。

    このコラムをお気に入りに追加

    3

    気になるコラムを保存して、後で読み返そう!

    秋の実り。今が美味しい新米をもっと楽しもう!

     

    その年にとれた米が「新米」

    新米とは、その年にとれた米のことです。お米の収穫は8月頃から行いますが、その後、すぐに精米され、お店に並ぶときには「新米」とシールが貼られます。西日本で8月から収穫を迎え、徐々に北上して全国で収穫時期を迎えます。北海道のゆめぴりか、秋田県のあきたこまちなどは9月下旬~10月上旬頃から新米が出回るようになります。古米は、毎年11月1日から1年以上前に収穫されたお米のことです。

     

    もっちもちの新米は米本来の味を楽しむ

    新米の特徴は、水分含有量が多いということ。新米を炊くときは、古米を炊くときよりも水を少し少なくして炊くと◎。また、あまり強くお米を研ぐと割れてしまうので、優しく研ぐようにしましょう。浸水時間は、30分~が目安です。

    新米は、もちもちとした食感と甘味が特徴です。そのため、ごはん本来の美味しさを味わえます。この時期しか味わえない炊きたてごはんの味が新米の醍醐味です。かと言って、古米が新米より劣るかと言ったら、そうとも限りません。
    新米は粘り気が強いので、チャーハンなどには不向きとも。チャーハンやお寿司などには、古米の方が合うと言われています。

     

    研ぐ前にはたっぷりの水で洗う

    新米でも古米でも共通ですが、米を研ぐとき、最初に注いだ水でそのまま研いでいませんか? 最初は、たっぷりの水で米を優しく洗って、すぐに水を捨てます。これは、ぬかなどが米に吸収されないようにするためです。水で優しく洗うことを2~3回繰り返した後に、米を研ぐようにすることがポイントです。

     

    米も鮮度が命!保存方法を見なおそう

     

    保存方法大丈夫?

    米を触ったときに、手に白い粉がついたら、米の鮮度が落ちてきている証拠。米も立派な生鮮食品なので、きちんと保存することがマスト。湿気の少ない冷暗所で保存し、夏は2週間、冬は1ヶ月で食べきるようにするのが理想です。米びつに唐辛子を入れておくと、防虫効果があります。

    そして、米びつは定期的に掃除をして、清潔に保ちましょう。ペットボトルなどを米びつかわりに使えば、冷蔵庫にも入るし、常に清潔です。ジュースなどが入っていたペットボトルは、においうつりの原因にもなるので、注意しましょう。

     

    炊飯器での保温は半日~1日までに

    炊飯器での保温期間は、機種によって2日ほど保温できるものもありますが、ごはんの味は、時間とともに劣化してしまいます。
    炊飯器で保温すると、ごはんが黄色くなってきますが、これは「アミノカルボニル反応」という化学反応で、米の糖分とアミノ酸が反応して、メラノイジンという色素が生成されるために起こります。
    炊飯器で保温していても細菌などの繁殖が起こることもあるので、食べきれなかったごはんは、ラップに包んで冷凍保存するほうが、ごはんの美味しさを保つことができます。

     

    お米をもっと楽しもう

    糖質制限ダイエットなどの影響で米が悪者にされがちですが、食べる量や食べ方を守れば、問題はありません。米は、種類や時期によって味が違ったり、炊き方によっても味が違います。米の美味しい季節に、米本来の味を楽しんではいかがですか。

    ●関連コラム
    意外と簡単!すごく美味しい!鍋でごはんを炊く方法

     

    このコラムをお気に入りに追加

    3

    気になるコラムを保存して、後で読み返そう!

    SNSでシェアしよう

    このコラムを書いたArtist

    若子みな美
    • Artist

    若子みな美

    管理栄養士・減塩料理家 レシピ開発、料理・美容・栄養など食に関する記事の執筆や監修、料理写真撮影、栄養計算などのお仕事をしています。 病院や学校給食に従事した経験を活かし、食に関してトータルコーディネートを行う。 『栄養バランス × 味 × 見た目』を3つが揃った減塩レシピ、時短簡単レシピの開発を得意とする。 見た目からの料理の美味しさを極めるため、祐成陽子クッキングアートセミナーへ通い、フードコーディネーターになるための知識・経験を得る。

    にゃでぃあのおすすめ!
    「料理家」という働き方 Artist History