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    • 公開日2021/07/12
    • 更新日2021/07/12

    がまざわたかこのわざわざ手仕事Vol.10|ざる豆腐

    郷土料理家として活躍中のNadia Artistがまざわたかこさんに、毎月いろいろな季節の手仕事を教えていただく手仕事連載。今回は、大豆からじっくり手作りする「ざる豆腐」です。大豆から作ることで、贅沢な味わいを楽しめます。ぜひお試しください。

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    がまざわたかこのわざわざ手仕事Vol.10|ざる豆腐

     

    大豆からじっくり手作りする、ざる豆腐

    豆腐が美味しい。なぜだか年を重ねるにつれてしみじみとその美味しさが分かるようになってきた気がします。

    豆腐で思い出すのが中学時代の担任の先生。苦手科目だった数学の先生ということもあって敬遠していたのに、好きな食べ物が豆腐と聞いて相容れない、と感じたのを覚えています。世の中に星の数ほど美味しい食べ物があるのになんで豆腐⁉ と。

    今なら分かる。先生、ごめんなさい。豆腐って本当に美味しいです。そんな美味しい豆腐。大豆からじっくり手作りすると、味も風味も普段食べている豆腐とは全く別物と思えるほど贅沢な味わいです。

    今回は、ちょっと手をかけてでも作りたくなるざる豆腐の作り方をご紹介します。大豆本来の甘みと香りに感動すること間違いなしです!

     

    ざる豆腐の作り方

     

    【材料(14cmざるおよそ2個分)】

    大豆 300g
    ミネラルウォーター(浸水用) 900ml
    ミネラルウォーター(豆乳用) 800ml
    にがり 11g(絞りだした豆乳の1%)
    青ねぎ、しょうが、かつお節、エディブルフラワーなど お好みで

     

    作り方

    1.大豆(乾燥)はよく洗って、大きなボウルにいれ、ミネラルウォーター(浸水用)を加えて10時間ほど浸して戻します。冷蔵庫に入れる場合や冬に作る際は16時間ほど浸水させます。豆腐の美味しさは水に影響されますのでミネラルウォーター(軟水)などを使うと良いです。

    2.ミネラルウォーター(浸水用)でしっかり浸水した大豆は3倍くらいの大きさに戻っています。

    3.大豆を浸水させた水ごとハンドブレンダーかミキサーにかけます。できあがったものを生呉(なまご)といいます。

    4.指でとってみて、粒つぶが少し残る程度まで砕きます。

    5.大きな鍋に生呉とミネラルウォーター(豆乳用)をいれて中火にかけて沸騰させます。撹拌するときに使ったボウルやミキサーにミネラルウォーターを入れてすすいでから鍋に加えると無駄がないですよ。鍋底が焦げやすいので木べらで混ぜながら煮ます。途中泡がもこもこ上がってきますので吹きこぼれない火加減に調整し良い香りがしてくるまで15分ほど煮ます。

    6.豆乳とおからを分けます。さらしを敷いたざるをボウルで受けるようにして、5を流し入れます。

    7.さらしの口からおからが出ないように気を付けて、上から木べらなどで押し付けて豆乳を絞り出します。豆乳がなるべく熱いうちに絞ると仕上がりが美味しくなります。

    8.鍋に入れ、豆乳の重さを量ります。(今回は1120mlでした。)豆乳の1%分のにがりを用意します。

    9.豆乳の温度を測り、75~80℃になるように火にかけます。

    10.火を止めてにがりを加えたら木べらで2~3回静かに混ぜて蓋をし、15分ほど放置します。

    11.豆腐が固まったらおたまですくってざるに入れます。下から水分が抜けてきますのでバットなどの上に置くと良いです。

    12.エディブルフラワーや彩りの良い野菜などを上に散らしても華やかになってかわいいです。

    13.表面が乾かないよう、さらしなどをかぶせて冷蔵庫で冷やします。

    お好みで青ねぎ、しょうが、かつお節を添えてどうぞ。

    ●レシピはこちらをどうぞ
    ざる豆腐



    手作りのざる豆腐を食べてまず驚くのが大豆の甘み。風味を味わうなら、ほんのり温かいうちがおすすめです。

    自然に水切りするざる豆腐は食感はしっかりしているものの、やわらかな口あたり。ざるごと食卓に並べて取り分ければ立派なおもてなし料理にも。手作りのざる豆腐、ぜひ試してみてくださいね。

     

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    このコラムを書いたArtist

    がまざわ たかこ
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    がまざわ たかこ

    料理家/郷土料理研究家/調理師 ホテルでの和食調理、保育園給食などに従事した経験から現在は 料理教室、レシピ開発、イベント講師、コラム執筆、小学校での食育授業など活動は多岐にわたる。 7年の旅行会社在勤中に目覚めた各地の料理や食文化の魅力にはまり郷土料理研究家の道へ。 作り続けたい定番の家庭料理や、地味だけどおいしい!な『心がほっこりするごはん』をモットーに身体も喜ぶ素朴なごはんを目指し活動している。

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