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  • 公開日2022/05/04
  • 更新日2022/05/04

がまざわたかこのわざわざ手仕事Vol.20|いちごの麹甘酒

郷土料理家として活躍中のNadia Artistがまざわたかこさんに、毎月いろいろな季節の手仕事を教えていただく手仕事連載。最終回の今回は、いちごの麹甘酒。甘酒は、疲れ気味の体を癒してくれるのだそう。旬のいちごを使った今だけの特別レシピ、ぜひお試しください。

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がまざわたかこのわざわざ手仕事Vol.20|いちごの麹甘酒

 

疲れた体を癒やす、いちごの麹甘酒

澄み渡った空が爽やかなこの季節。日中と朝晩の気温差が激しく体がついていかない時期でもあります。

そんなときにおすすめなのが甘酒。疲労回復や腸内環境を整えて免疫力を上げてくれるなど、うれしい働きをしてくれます。せっかくのこの時期の甘酒作り。旬のいちごを使って今だけの特別ないちごの麹甘酒を仕込んでいきましょう。

 

旬のいちごを使った【いちごの麹甘酒】の作り方

 

【材料(作りやすい分量)】

いちご 1パック(およそ250g)
水 100ml
米 1/2合
水(炊飯用) 500ml
米麹 150g(乾燥米麹の場合は100g)
レモン汁 小さじ1

今回は、およそ900gできあがりました。

 

作り方

1.米は洗い、水(炊飯用)を入れて炊飯器でお粥を作ります。
※お使いの炊飯器にお粥用の水分量のラインがあればそれにあわせてください。

2.いちごと水をハンドブレンダーにかけてジュース状にします。

3.できあがったお粥に2を混ぜて、60℃くらいになるようにします。いちごを加えることで温度が下がりすぎてしまいそうな場合は、電子レンジなどで温めてから加えると良いですよ。

4.米麹のかたまりがあったらほぐし、混ぜ合わせます。
 ※このときの温度が大事なので55~60℃になるようにしっかり調整しましょう。

5.混ぜ終えたらもう一度温度をはかり、55~60℃になっているかチェックします。冷えた生麹を加える際は温度が下がりすぎてしまうので、3のときの温度を少し高めにしておくと良いですよ。

6.布巾をかけて蓋はせずに8~10時間ほど発酵させます。お使いの炊飯器によって保温温度が多少違うので、内蓋をかぶせたりなどして温度をキープできるよう調整しましょう。

7.途中2~3時間おきにかき混ぜて、温度を確認すると安心です。麹の粒も崩れてきてやわらかくなってきているのが分かりますよ。水分が飛び過ぎてかためになってしまったら水(分量外)を入れて調整してください。

8.8~10時間経ったら、レモン汁小さじ1を絞って色止めします。

9.できあがった麹甘酒は、煮沸やアルコール消毒した保存瓶に入れて保存しましょう。

保存期間は冷蔵庫で1週間です。冷凍の場合はジッパー付き保存袋に入れて1か月ほど。

おすすめは牛乳割り! 完成したいちごの麹甘酒大さじ3を、150ml程度の牛乳で割ります。甘さが足りないときははちみつや砂糖を加えるのもおすすめです。米麹の粒感が気になる場合はハンドブレンダーでなめらかにすると飲みやすいですよ。

いちごの麹甘酒は飲むだけでなくヨーグルトに混ぜたり、ジャムのようにパンに塗ったり、手作りスイーツに砂糖代わりに加えたりと、なにかと重宝します。

●詳しいレシピはこちら
いちごの麹甘酒

 

さっぱりアレンジ、いちご甘酒アイス

気温が高くなってくると食べたくなるのがアイスクリーム。いちごの麹甘酒を使ったアイスクリームアレンジのレシピをご紹介します。簡単なのに特別な美味しさに仕上がりますよ!

 

【材料(作りやすい分量)】

いちごの麹甘酒 150g
卵黄 2個
きび砂糖または上白糖 50g
牛乳 150ml

 

作り方

1.ボウルに卵黄、きび砂糖または上白糖を入れ、ホイッパーですり混ぜます。

2.牛乳は600Wの電子レンジで1分30秒加熱し、1のボウルに少しずつ加えながらホイッパーで混ぜ合わせます。

3.いちごの麹甘酒を加えて混ぜ、プラスチック製保存容器などに入れます。

※保存容器はどんなものでも良いですが、ホーロー製のものだと冷えるのも速いので早めにかたまりますよ。

4.冷凍庫で6時間以上冷やしてかためます。途中何度か空気を含ませるように混ぜることでなめらかでやわらかいアイスクリームに仕上がります。

●詳しいレシピはこちら
いちご甘酒アイスクリーム

シンプルで控えめな風味のいちごの麹甘酒は、プリンや蒸しパンなど工夫次第でいろいろなおやつに使うことができます。ちょっと難しいイメージがあるかもしれませんが、おおよその温度を守れば大きく失敗することはそんなにありません。発酵しているときのいちごの香りを楽しみながらぜひ作ってみてくださいね。



さて、20回目を迎えました『がまざわたかこのわざわざ手仕事』は今回で最後となります。これまでご愛読いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。心から感謝しております。
目まぐるしい毎日、簡単で手頃な食が求められている時代ですが、季節や自然を感じて、無心に手を動かす手仕事はきっと誰でもちょっと憧れを感じているものだと思います。

季節のものを美味しく食べるというだけでなく、食べ物を大事にする気持ちや感覚を養ったり、心をちょっとだけ豊かにしてくれたり、手仕事には私たちがなくしかけているものがたくさん詰まっているように改めて感じます。小さな憧れを日常の中で叶えられる手仕事が、これからもずっと繋がっていってほしいです。

 

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