もちもち手打ちうどん
うどんって美味しいんだなぁと感じるようになったのはわりと最近になってからだと思います。一般的に美味しいうどんというと、つゆやトッピング、アレンジした食べ方が注目されがちです。しかし今回注目したいのは、うどんそのもの。
美味しいうどんはそれだけで美味しい! 薬味もつゆもいらないほど。弾力やのど越しだけでなく小麦そのものの味わいが感じられるところがうどんの魅力だと感じます。
専門店も増え、ゆでうどんや冷凍のうどんは手軽に買えるし、どこでも味わえるようになりましたが、自分で作るとやっぱり格別。自分の手で、しかも小麦粉と塩と水だけでこんなに美味しいものができるのか! と改めてうどんの美味しさに驚かされます。
おうち時間が増え、料理する機会が多くなった方もたくさんいらっしゃると思います。ぜひ自家製手打ちうどんを作ってみてはいかがでしょうか? 今回はもちもちした食感がクセになる手打ちうどんの作り方を詳しくご紹介していきます。
手打ちうどんの作り方
【材料(4人分)】
薄力粉 200g
強力粉 200g
※中力粉があれば、全量を中力粉にしてください。
A塩 12g
Aぬるま湯 190ml
打ち粉(強力粉) 適量
【作り方】
1.塩とぬるま湯をよく混ぜます。
寒い時期はぬるま湯を、暑い時期は水を用意します。
2.塩水を加える前に、ボウルに粉類を入れて全体を混ぜておきます。ボウルは底が平らに安定していると力を込めやすいですよ。今回はホーロー製のたらいでこねました。ボウルがすべらないように、下に濡れ布巾などですべり止めをしておくのがおすすめです。
3.指先を立てて塩水を少量ずつ加えながら混ぜ、全体を小さなそぼろ状にします。うどん生地は気温が高い場合はやわらかく、低い場合はかたくなります。指先でぐるぐる混ぜても粉のままの状態でうまくまとまらない場合は、小さじ1くらいずつぬるま湯を加えて調整します。(入れすぎには気を付けましょう)
※夏は逆に水を少し減らすようにすると良いです。
4.そぼろ状の生地をひとつにまとめるように、体重をかけてこねていきます。
5.生地を押し伸ばしたら折りたたんでを繰り返し、10分ほどこねます。
6.生地が均一になめらかになったら、ラップで包んで2時間寝かせます。室温が低すぎる場合は、熟成がすすみませんので暖かいところに置くと良いですよ。
※夏は1時間ほど寝かせましょう。
7.寝かせるとなめらかに、しっとりした生地になります。生地を丸め直します。
8.パン用のこね台(なければ清潔なテーブルの上など)に打ち粉(強力粉)をし、うどん生地にも打ち粉をしてから麺棒で伸ばします。
9 .うどん生地を縦横に伸ばしてから斜め方向に伸ばすと、だいたい正方形に近い形になります。伸ばしにくい場合は、綿棒に生地を巻き付けながら伸ばすと良いです。生地の厚さが2mmくらいになるまで伸ばします。
10.伸ばした生地にしっかりめに打ち粉をしたら、生地を3つに折りたたみます。
11.まな板に移して2mm幅に押し切りします。うどんは茹でると膨張して太くなるので、細めを意識して切ると良いですよ。
12.切った断面はくっつきやすいので、すぐに茹でられるようにお湯を沸かしておきましょう。麺はほぐして余分な打ち粉を落とし、たっぷりのお湯で10分ほどゆでます。
13.ざるに上げて流水で洗って表面のぬめりをとります。冷水で洗うことで、きゅっと締まった麺になります。
※温かくして食べるときは、このあと熱湯を回しかけます。
●レシピはこちらをどうぞ
クセになる弾力 もちもち手打ちうどん
かけうどん
美味しいうどんはシンプルに味わうのが一番。いりこと昆布だしが決め手の素うどんです。煮干しと昆布を10分以上浸けておくことで、うま味が出やすく深い味わいに。
●レシピはこちらをどうぞ
いりこの旨み広がる シンプル素うどん。
うどん生地はよくこねることでグルテンが作られ、口の中で弾むようなコシのあるしっかりしたうどんに仕上がります。
こねたり、麺棒で伸ばしたりする作業はある程度力が必要になるので、作業中はちょっとした運動気分にも。小麦粉をこだわってみたり、よもぎや桜の塩漬けを混ぜ込んでみたりしても季節を感じる自分好みのうどんが作れます。おうち時間を活用して打ちたて、ゆでたての美味しい手打ちうどんを味わってみてくださいね。
これまでの連載はこちら!