噛む力が弱くなった方にとって、繊維の多い野菜はとても食べづらく、長時間加熱しても噛みきれないことがありますが、すりつぶしてピュレにすると食べやすくなります。 かぼちゃをはじめ、いろいろな野菜のピュレをベースに主食から汁物までバリエーション豊かな野菜料理をご紹介いたします。 【野菜ピュレ + 他の食材 = 野菜料理】 ① かぼちゃ、じゃがいも、きのこ、ほうれん草、人参などの野菜のピュレに他の を組み合わせ、栄養豊富で彩豊かな野菜料理を作ります。 ② よく使う野菜ピュレは、まとめて作って小分け冷凍保存しておくと調理時間を 大幅に短縮できます。
【美味しく作るポイント】 工程2で漉し器を使ってこすとなめらかに仕上がり、それを使って作った野菜料理は舌触りがよく、より美味しく召し上がれます。
かぼちゃの皮と種を取り除き、2cm角に切る。
かぼちゃ(皮、種を除く)、塩、水を耐熱容器に入れなじませる。ラップをふんわりかて600Wの電子レンジで約5分加熱する。
熱いうちにマッシャーで潰しなめらかなピュレにする。 漉し器でこすとなめらかな食感に仕上がる。
すぐに使わない時は、小分け冷凍パックで冷凍保存する。
【かぼちゃの<a href="/wordlist/ピュレ">ピュレ</a>で作れる料理例】 ●かぼちゃのリゾット 舌で潰せるくらいに柔らかいリゾットは、お粥が常食の方 の体力増進におすすめ。かぼちゃの甘み、チーズの塩気、 バターのコクが三位一体の美味しさ。 作り方はこちらをご参照→https://oceans-nadia.com/user/390559/recipe/478351
●かぼちゃのアランチーニ かぼちゃのリゾットを丸めパン粉をつけて揚げたライスコ ロッケ。 かぼちゃの甘みとチーズの塩気がワインにもぴっ たり!お粥が常食の方のバリエーションにも。 作り方はこちらをご参照→https://oceans-nadia.com/user/390559/recipe/482728
●かぼちゃのフラン(洋風茶碗蒸し) かぼちゃの<a href="/wordlist/ピュレ">ピュレ</a>、卵、生クリーム、牛乳を同量混ぜて蒸 し器で蒸すだけ。熱いままでも冷やしても美味しく、しっ とりなめらかな食感は食欲がないときでも食べやすく、栄 養も満点です。 作り方はこちらをご参照→https://oceans-nadia.com/user/390559/recipe/482909
●簡単かぼちゃのポタージュ かぼちゃのピュレに牛乳、鶏がらスープの素を入れて10 分煮るだけ。簡単なのに絶品の味。
●かぼちゃのニョッキ かぼちゃのピュレに小麦粉を混ぜて、親指大に切って茹で たニョッキ。かぼちゃの甘みとクリームチーズソースの塩 気が絶妙なハーモニー。
●お粥でおはぎ くず粉で寄せて丸めたお粥をかぼちゃあんで包んで。
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クリコ
料理研究家・介護食アドバイザー
病気で食べることが困難になった夫のために、介護食を作ることになりました。はじめての介護食作りは戸惑うことばかりでしたが、気づくとその面白さに夢中になっていました。 私が作る介護食の特徴は、素材を手作りすることです!! 「食べづらい、おいしくない、見た目に食欲がわかない」などの悩みを解消するために、肉・魚・野菜料理のベースになる素材を手作りします。 手作り素材で作る料理は、見ても食べても美味しく、箸やスプーンで簡単に切れる柔らかさです。 ◆「加熱しても硬くならない肉素材」 ハンバーグのような肉だねを滑らかなペースト状にしたものが肉素材です。 加熱しても硬くならず、見た目は普通の肉料理。とんかつ、豚の生姜焼き、つ くねなど、調理法も形も自由自在です。 ◆「加熱しても硬くならない魚素材」 鮭、タラ、エビ、ホタテなどで作る滑らかなすり身が魚素材です。肉素材同様 に和洋中の魚料理を作ることができます。 ◆「野菜ピュレ」 茹でた野菜をすりつぶしたピュレに他の食材を組み合わせて作る野菜料理 は主食から汁物まで彩豊かで栄養満点。工夫次第でレパートリーは無限大 です。 ◆「時短調理」 手作り素材は小分け冷凍保存することで調理時間を大幅に短縮します。 イタリア料理と和食の教室で教えた経験を生かし、手作り素材を使った料理レシピは180点。 「このレシピに出会えてよかった」「全部食べてくれた」「とにかくおいし い」「介護食なのに家族で楽しめる」などたくさんの満足のお声をいただい ています。 ご家族の皆様でご一緒にお楽しみいただければ大変嬉しいです。