【野菜ピュレ + 他の食材 = 野菜料理】 ① 噛む力が弱くなった方にも食べやすいよう、野菜は柔らかく茹でて滑らかにすりつ ぶしたピュレにします。 ② 野菜ピュレに他の食材を組み合わせ、主食から汁物まで様々な野菜料理を作ります ③ よく使う野菜ピュレはまとめて作って小分け冷凍保存しておくと調理時間を大幅に 短縮できます。 【栄養豊富】 チーズやバターがたっぷり入ったかぼちゃのリゾットは栄養価も高く、お粥が常食の方 の体力増進におすすめです。 彩りもよく栄養豊富な野菜ピュレを様々な料理にご活用いただきたいと思います。
【美味しく作るポイント】 ① 噛む力が弱くなると食べるのに時間がかかるため、リゾットやお粥が団子状に固まっ てしまうことがあります。ご飯を茹でこぼしぬめりを洗うと固まりにくくなります。 ② かぼちゃのピュレを常備冷凍保存することで、サラダ、ポタージュ、洋風茶碗蒸し、 ムース、ニョッキ、プリンなど様々なかぼちゃ料理を短時間に作ることができます。 ③ ピュレはこし器などを使ってこすと、よりなめらかな舌触りに仕上がります。
【かぼちゃのピュレ】を作る。 A かぼちゃ(皮、種を除く)2cm角切り100g、塩ひとつまみ、水大さじ2を耐熱容器に入れなじませる。ラップをふんわりかて600Wの電子レンジで5分加熱する。
熱いうちにマッシャーで潰しなめらかなピュレにする。
すぐに使わない時は、小分け冷凍パックで冷凍保存する。
【かぼちゃのリゾット】を作る。 かぼちゃ(皮、種を除く)は7mm角に切り、玉ねぎはみじん切りにする。パルメザンチーズは削る。
鍋にオリーブ油、無塩バターを熱し、玉ねぎを炒める。
かぼちゃのピュレ、無塩バター(仕上げ用)、パルメザンチーズを混ぜる。
皿に盛り、香りづけにオリーブ油(仕上げ用)をまわしかける。
●かぼちゃの洋風茶碗蒸し かぼちゃのピュレに卵、牛乳、生クリームを混ぜて蒸し器 で蒸せば洋風の茶碗蒸しに。滑らかで優しい甘みが止まら ない美味しさ。
●かぼちゃのポタージュ かぼちゃのピュレ、鶏がらスープ、牛乳を混ぜてレンジで 温めるだけで栄養満点のポタージュに。
●焼かないかぼちゃのプリン かぼちゃのピュレと牛乳と砂糖と葛粉を混ぜて弱火で加熱 するだけ。焼かないプリンの完成。
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クリコ
料理研究家・介護食アドバイザー
病気で食べることが困難になった夫のために、介護食を作ることになりました。はじめての介護食作りは戸惑うことばかりでしたが、気づくとその面白さに夢中になっていました。 私が作る介護食の特徴は、素材を手作りすることです!! 「食べづらい、おいしくない、見た目に食欲がわかない」などの悩みを解消するために、肉・魚・野菜料理のベースになる素材を手作りします。 手作り素材で作る料理は、見ても食べても美味しく、箸やスプーンで簡単に切れる柔らかさです。 ◆「加熱しても硬くならない肉素材」 ハンバーグのような肉だねを滑らかなペースト状にしたものが肉素材です。 加熱しても硬くならず、見た目は普通の肉料理。とんかつ、豚の生姜焼き、つ くねなど、調理法も形も自由自在です。 ◆「加熱しても硬くならない魚素材」 鮭、タラ、エビ、ホタテなどで作る滑らかなすり身が魚素材です。肉素材同様 に和洋中の魚料理を作ることができます。 ◆「野菜ピュレ」 茹でた野菜をすりつぶしたピュレに他の食材を組み合わせて作る野菜料理 は主食から汁物まで彩豊かで栄養満点。工夫次第でレパートリーは無限大 です。 ◆「時短調理」 手作り素材は小分け冷凍保存することで調理時間を大幅に短縮します。 イタリア料理と和食の教室で教えた経験を生かし、手作り素材を使った料理レシピは180点。 「このレシピに出会えてよかった」「全部食べてくれた」「とにかくおいし い」「介護食なのに家族で楽しめる」などたくさんの満足のお声をいただい ています。 ご家族の皆様でご一緒にお楽しみいただければ大変嬉しいです。