一連のメジナ(グレ)料理で残っている7尾分のアタマや中骨を活用してアラ汁を作る。 内臓、エラ以外すべての部位を利用し、 まさに食べ尽くしです。
熱湯を大量にかけて、しっかりと生臭みを除くことが重要なポイントです。 アラは出汁を取るだけで構わなければ、別鍋にざるを介して移し替えれば、汁は骨を気にせずにいただくこともできますよ。
アタマを出刃包丁で2つに割ります。
アタマや中骨などのアラに付着している血を、まずは水でこすり落とします。
次にアツアツの熱湯をアラにまんべんなく大量に掛ける。 こうすると生臭さを取ることが出来ます。
余裕があれば、魚焼き器でアラを焼き香ばしさを付けます。
鍋に水を張り、ひとかけらの羅臼昆布と一緒にアラをコトコトと弱火で沸騰しないように留意しながら出汁をとります。
香ばしい匂いと共に水面に魚から出た良質な脂が現れてくるまで待ちます。
鍋の表面に良質な脂が出てきたら、白菜とシイタケを投入します。
白菜がしんなりしてきたら、豆腐を入れます。
お椀によそって完成です。
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まなべっち
趣味の海釣りが高じて料理の世界に染まり、母の影響で家庭料理を覚えました。ホームパーティや記念日に出張料理人として呼ばれることも多く、食べて下さる人のことを想いながらおもてなしの心で調理しています。現在では、例えばアジ料理は10種類以上創れます。掲載しているメジナとキンメダイの霜降り作りのように、魚種が異なっても似た調理ができることも多いので、いろいろな魚で応用してみて下さい。